2024-04-17

Wizardry #1でBLUE RIBBONを入手した

昔懐かしいPC98版Wizardryを、Windows10上のエミュレータを使ってプレイしています。ようやく地下4階に到達し、ついにBLUE RIBBONを入手しました。冒険を始めるときに、地下迷宮のどこかにあるらしいコントロールセンターを探すようにと言われていたので、中間目標を達成したことになります。

 

最終目標は地下10階ですから、まだまだ冒険の道のりは長いですが、のんびりプレイしていこうと思います。

2024-04-16

FreeBSD上のtexdocが表示しようとしているPDFをWindows上で参照する方法

FreeBSD上にTeXlive 2024をインストールして利用しています。普段使いのマシンはWindows 10なので、LaTeXを組版するためには、ちょっとしたスクリプトを用意して、WindowsからFreeBSDに処理を投げて、その結果のPDFをWindowsに戻しています。これで特に問題は無いのですが、ごく稀にTeXliveにあるPDFを参照したくなる場合があります。


TeXliveには膨大なPDFが同梱されており、「texdoc」というコマンドで参照できるようです。このコマンドは、内部でxpdfを起動してPDFを参照しているようなので、それをWindows上に出力するには何か仕組みを用意する必要があります。もっとも簡単なのは、Windows上でXサーバを起動しておく方法でしょう。うまいぐあいにASTEC-Xを持っているので、その方法は可能ですが、普段はASTEC-Xを起動していないので、もうちょっと別の方法を考えたいところです。

 

調べてみるとtexdocは、 「viewer_pdf」という設定項目があり、これがPDF出力をコントロールしているようです。デフォルトがxpdfになっている訳ですが、独自の設定をおこなうこともできそうです。もし独自の設定をするのであれば、ホームディレクトリに「~/texmf/texdoc/texdoc.cnf」を用意して、そこに記述するのが推奨されています。

 

例えば、「texdoc latex」と実行すると「/usr/local/texlive/2024/texmf-dist/doc/latex/latex-doc-ptr/latex-doc-ptr.pdf」を表示しようとするようです。僕は、FreeBSD側にSambaを入れてあり、/usr/localを参照できるようにしているので、このパスをWindows側で参照すれば、Windows側でPDFを参照する事は出来るのですが、なにしろパスが深いので、あまり簡便ではありません。


FirefoxなどのブラウザでPDF閲覧をおこなうならば、さきほどのパスが「file://///FreeBSD/local/texlive/~」のようになっていてくれれば、その出力結果をカットアンドペーストしてブラウザに貼れば簡単ではないかと思いつきました。そこで「~/texmf/texdoc/texdoc.cnf」に次のような行を入れて実験してみました。

viewer_pdf = (echo %s ) | sed -e 's|/usr/local|file://///FreeBSD/local|'

このようにしておいて「texdoc latex」を実行すると、端末に次のような出力が出てきます。これをクリップボードにコピーして、ブラウザに貼り付ければ、たちどころにPDFが出力されます。この方法で、いけそうです。

file://///FreeBSD/local/texlive/2024/texmf-dist/doc/latex/latex-doc-ptr/latex-doc-ptr.pdf

 

2024-04-12

ICOCAはSuica

Webで「「Suicaでお願いします」と言ってICOCAで決済する理由 交通系ICカードあるあるに共感の声」という記事を見かけました。この記事では、次のような記述があります。

みやこさんがこのような設定にしているのは、「ICOCAを知らない地域の店員さんを困惑させない為」だそうです。

 

ここ数年は、お店で支払いをする際に交通系ICカードを利用できる事があります。SuicaICOCAなどのJR各社のICカードは、昔は各社バラバラでしたが、現在では(サービスに若干違いはあるものの)運賃の支払いなどでは共通的に使えるようになっています。僕自身は、昔は複数のカードを持っていましたが、共通的に使えるようになってからはICOCAに集約することにしています。

 

ここで問題になるのが、Suicaエリアで交通系ICカードを使おうとする場合です。上述した記事にも書かれていますが、僕自身も当初は交通系ICカードが利用できる店舗では、「ICOCAで支払います」と言っていました。そう言うと店員さんは「?」という表情を浮かべるのです。そこで助け舟を出す感覚で「Suicaで払います」と言い換えていました。でも実際に使うのは、Suicaではなくて、ICOCAです。

 

Suicaを使わないのに「Suicaで支払います」と言うのは間違っているんじゃないかと考えたので、次には「交通系ICカードで払います」と言ったこともあります。しかし店員さんは「?」となるので、結局「Suicaでお願いします」と言っておいて、実際にはICOCAを使うのが、最もトラブルを避ける方法だと学習しました。

 

これはJR東日本エリアの場合ですが、JR北海道エリアであれば「Kitakaで支払います」と言いつつICOCAを使い、JR九州エリアなら「SUGOCAで支払います」と言ってICOCAを使うことになるでしょう。

2024-04-09

AdGuardを使ってみる

Androidのスマホを使っています。ブラウザとしてFirefoxを入れていますが、標準のChromeがデフォルトのままになっています。Windows10のPCでFirefoxしか利用していませんが、不快な広告が表示されないようにするためuBlock Originを入れており、スマホのFirefoxも同様に対処しています。ところがChromeでは、気分が悪くなるような広告を止めることが出来ず、ずっと困っていました。

 

あまりの苦痛に耐えきれず調べてみると、AdGuardというアプリを発見しました。Google Playからインストールできないとのことで、何故?と若干躊躇しましたが、その理由は納得できたので、利用してみることにしました。

 

 効果は抜群で、基本的に満足しています。


ただしトラブルが全くないわけではありません。とくにuBlock originを入れたFirefoxでは、これまで見られていたサイトが不調となる場合がありました。FirefoxからuBlock originを外して、全てAdGuardに任せてみたのですが、あまり思わしくありません。そこでFirefoxではuBlock originを使うことにして、逆にAdBlock側でFirefoxを対象外とするように設定しました。これで様子を見ようと思います。

2024-04-08

国鉄時代の旧型客車であるオハ35とかスハ43などをどう理解するのか

鉄道を趣味にしていると旧型客車のオハ35とかスハ43などの形式を耳にすることがありますが、他にも沢山ある形式との関係が分からず、すっきりしません。少なくとも当事の客車の形式というのは「オハ35系」のように系統だてて整理されている訳ではないという事実です。


蒸気機関車であれば、C57とかD51などの形式でグルーピングできます。もちろん各形式で製造された数は異なりますし、個別に見ていけば差異があるのですが、その形式でひとくくりにできます。ところが旧型客車は、そういうわけにはいかないようなのです。蒸気機関車の場合、形式の数字と非数字を別個にとらえて理解できるのですが、旧型客車を同様に理解しようとして、「オハ」と「35」、「スハ」と「43」のように分けてしまうのが、そもそも間違っているようなのです。


これが正しい理解なのかは不明ですが、オハ35であれば「オ」と「ハ35」、スハ43なら「ス」と「ハ43」のように分けて理解するのが良いようです。先頭文字の「オ」や「ハ」は重量区分を示しています。オハ35として製造された客車が、運用されているうちに改造されて重量区分が「ス」に変化したとすれば、「オハ35」が「スハ35」に変るのかというと、変わらないのです。ではどうなるかというと、「ハ」の後の数字の空き番号を探してつけるようなので、「スハ42」のように変わるようです。オハ35を改造したらスハ42になってしまったけど、両者は同形式(とみなされる?)ようです。厳密には違うかもしれませんが、大雑把には同じようです。

 

1962年に鉄道図書刊行会が出版した『日本の客車 写真で見る客車の90年』の巻末に「日本の客車90年略史」があります。これは国会図書館のデジタルライブラリで閲覧できます。昔はコンピュータなんて当然ありませんでしたし、車輌の履歴は紙ベースで管理するしか方法がなかったでしょうし、相当大変だったんじゃないかと感じます。

2024-03-30

Wizardry#1でPRIESTからBISHOPにクラス変更

PC98エミュレータでWizardry#1の冒険を始めており、B2Fまで冒険を終えました。パーティーは全員レベル8になっています。ふとクラス変更できるか調べてみたら、PRIESTからBISHOPに変更できる状態になっていました。


クラス変更できるとしても、実際に変更するかどうかは別の話です。考えなければならないのは、一般論としてクラス変更することによるデメリットです。レベルや経験値が初期状態に戻ってしまいますし、年齢も上がります。もうひとつ考えておく必要があるのは、BISHOPが必要か否かです。Webを見る限りでは、BISHOPは不要と考える人がいるようです。一方でBISHOPが必要と思っている人もいるのですが、どちらが多数なのかは不明です。もっとも多数意見に左右される訳ではないので、僕自身がどうすべきなのかは、自分で答えを出さなければなりません。

 

で、PRIESTからBISHOPにクラス変更してみました。その結果、レベル1になってしまいましたし、経験値は0に戻りました。また年齢も5歳ほど上がってしまいました。その一方で、PRIESTとして覚えた呪文レベルは残っていましたので、当初は何も呪文を唱えられませんでしたが、ちょっと冒険してレベルが上がったら、すぐに以前のPRIESTと同等の呪文を唱えられるようになってくれました。またMAGEの呪文も覚え始めています。

 

BISHOPは冒険中に見つけたアイテムを識別する能力を有しているので、パーティーに居ると助かることは間違いありません。クラス変更によりBISHOPだけクラスが低いので、他と同じレベルにまで揃えようとは思いませんが、もう少しB1FやB2Fで経験を積んだら、いよいよB3Fに下りていこうと思います。

2024-03-27

1953年4月8日達225号車両称号規程

オハ35形とかスハ43形のように旧型客車が呼ばれるようになったのは、ウィキペディア「国鉄客車の車両形式」によれば、1941年11月4日達639号に依るようです。ところが、1928年5月17日達第380号の車両称号規定の方が位置づけが高いようです。

 

国立国会図書館デジタルコレクションを探してみたら、次のような資料を見つけました。

  1. 「車両称号規定の改正について」、『車両と電気』、4(6)、pp.5-6。
  2. 「車両称号規定の改正について(2)」、『車両と電気』、4(7)、pp.12-13。
  3. 「車両称号規定改正案成る」、『車輛工学』、21(11)、pp.7-10。
  4. 「車両称号規定の改正 その1」、『車輛工学』、22(1)、pp.11-13。
  5. 「車両称号規定の改正 その2」、『車輛工学』、22(4)、pp.9-12。

 

ここで、1番の資料では、冒頭に次のような事が書かれています。そこにあるとおり、1941年改定は部分的な改定であるという認識です。

4月8日に総裁達第225号で車両称号規定が改正されたが、従来の車両称号規定は昭和3年5月に制定されたもので、すでに25年を経過しており、その間何回か部分的な改正を行って来たが、年々進歩している車両の現状に適応しない点が多々見られるようになった。


1953年改定でも1941年改定でも構わないのですが、その車両称号規定がどのようなものであったのか原文を参照したいと思います。と言っても、原本が見たい訳ではありません。鉄道省なのか国鉄なのか分かりませんが、資料集とか年報のような中に付録として全文が掲載されていれば有り難いところです。上述した4番と5番の資料には、改正案として全文が掲載されているようです。そこには以下のように書かれていますが、案であったとしても、とても役立ちます。

なお本文は改正案であって、本達には字句の表現等が多少変更されるかも知れないことをお断りしておく。

旧型客車の重量記号

今日では殆ど目にすることが無くなりましたが、国鉄時代には機関車(古くは蒸気機関車でしたし、後には電気機関車などでした)に牽引される客車列車が運行されていました。これらの客車には、「オハ35」とか「スハ43」などの番号が与えられていました。ここで2文字目にある「ハ」というのは、「イロハ」で3番目ということで、「3等車」を意味します。1等車なら「イ」だし、2等車なら「ロ」です。安直なネーミングかもしれませんが、分かりやすいと思います。


それでは1文字目にある「オ」とか「ス」というのは、なんでしょうか。車体の重量を示すということは知っていましたが、何故「オ」なのか、何故「ス」なのか、詳しくは知りませんでした。つい最近になって、ウィキペディアには「国鉄客車の車両形式」という項目があるのを知り、そこで重量記号の語源が説明されていました。

  • 「オ」とは、32.5t以上37.5t未満であり、「大形(オオガタ」の「オ」に由来する(らしい)。
  • 「ス」とは、37.5t以上42.5t未満であり、「鋼鉄車(スチールカー)」の「ス」に由来するようだが、「凄く大きい」の「ス」とする説もある(ようだ)。
  • 「マ」とは、42.5t以上47.5t未満であり、「極大(マキシム)」の「マ」からきている(そうだ)。

 

これ以外の重量記号もありますが、強引なネーミングと思わなくもありません。話しが飛ぶかもしれませんが、日本史で年号を覚える際に「1192年」を「いいくに」と暗記したのを思い起こさせます。

OpenVMS AlphaはCommunity licenseからAmbassador licenseに変更

VMS Software, Incが2024年3月25日に「Updates to the Community Program」を発表しました。同様の内容がメールでも届きました。VSIがコミュニティライセンスを設けた際に期待した影響が実現しておらず、Alphaのような旧いアーキテクチャのサポートを継続するよりも、x86-64に集中したいようです。これは企業の論理として理解できなくはありません。

 

数年前にOpenVMSがHPからVSIに移管された際VAXアーキテクチャのライセンス発行が停止されたように、今回の変更により、Alphaアーキテクチャのライセンス発行の方針が切り替わりますので、将来的にはVAXのようになる可能性はあるでしょう。

 

VAXにしろAlphaにしろ、ずいぶん以前から製品が供給されなくなっていますから、OpenVMSの将来を考えればx86-64に絞った方が良いとは思います。しかしVAXやAlphaを所有している身にとって、趣味的にOpenVMSを利用したい立場としては、ライセンスが1年ごとに更新する仕組みが困りものです。これが無期限になってくれれば、将来的な不安がなくなります。

 

営利としてOpenVMSを利用していて、なおかつアーキテクチャがVAXだったりAlphaだったりする場合は、x86-64に移行するのが企業判断として望ましいと思います。そうではなく、個人が趣味として、VAXやAlphaでOpenVMSを使いたいと思ったら、以前にはHPのHobbyistライセンスがありましたが、VSIのCommunityライセンスになりVAXが取り止めとなりました。趣味として旧DECアーキテクチャのハードウェアを利用している場合、パーツが故障したとしても代替品が入手困難になりつつあるので、それ以前の問題としてライセンスが無効になってしまうのは極めて残念です。

 

要するに、「OpenVMS」を使いたいのか、「Alphaアーキテクチャ」を使いたいのかという選択です。OpenVMSを使いたい気持ちが強いならx86-64に移行するのが自然な流れとなるでしょう。Alphaアーキテクチャを使いたい気持ちが強いなら、NetBSD/alphaがあります。しかし僕自身は「OpenVMS Alpha」を使い続けていきたいと願うのです。

2024-03-23

MSFS2002をキーボードで操作する場合のコツ

今更ながらMicrosoft Flight Simulator 2002をインストールして空に飛んでみようとしているところです。このようなフライトシミュレーターを愛好する人ならば、それなりのジョイスティックを所有していて、それで操作するのかもしれません。僕はそういうものを持っていないので、キーボードで操作しなければなりません。MSFS2002はキーボードだけしか持っていなくても操作できるようになっていますが、操作するコツがよくわかりません。


MSFS2002に付属しているRod Machadoのフライト教室を順番に学んでいこうと思っていて、まず最初の「水平飛行」をやってみました。教習中の音声では「ジョイスティックを手前に引いて、ピッチを上げてください」と言っていますが、僕はジョイスティックを持っていないので、キーボードの該当するキーを押すことになります。


ここで不明なのが、キーボードの押し方です。最初は分からなかったので、そのキーを長押ししたら、機首が真上を向いてしまい一気に失速してしまいました。次は、長押しするのは止めて、チョンチョンと断続的に押してみましたが、なかなかピッチアップせず、これでは上昇できない気がします。

 

押し過ぎると失速し、押し足らないと上昇しないので、その中ほどで試行錯誤するんだと思いますが、ちょっとコツがつかめません。キーボードしか持っていない状況でMSFS2002を飛ばしている達人の教えを請いたいところですが、達人ともなるとデフォルトでジョイスティックを所有していそうな気がするので、無いものねだりなのかもしれません。

2024-03-22

オハ35「系」客車とは要するに何?

鉄道ピクトリアル別冊『国鉄形車両の記録 オハ35系客車』を買いました。資料としても役立ちそうですし、記述されている内容も詳しく、 満足しています。しかし「オハ35系客車」というのが要するに何者なのか、把握できていません。ウィキペディアの「国鉄オハ35系客車」にも以下のように書かれています。

なお、「オハ35系」の呼称は国鉄が定めた制式の系列呼称ではなく、1939年(昭和14年)に製造が開始されたスハ33650形(のちのオハ35形)と同様の車体構造をもつ制式鋼製客車を総称する、趣味的・便宜的な呼称である。


国鉄時代のブルートレインのような「系列呼称」が存在しない時代の車両をグルーピングしているらしいので、製造段階における正式な定義というものは存在していないのは仕方ないようですが、それでも何か指針となるようなものはないでしょうか。上述したような「同様の車体構造をもつ制式鋼製客車」を手掛かりにして、製造された時点における「車両簿」のようなものがあれば(内部資料でしょうから容易に参照できないかもしれませんが)なんとかなりそうな気もします。


鉄道ピクトリアル別冊『国鉄形車両の記録 スハ43系客車』というのも出ているようです。この「スハ43系」というのも「オハ35系」と同様に「系列呼称」ではないと思います。上述した別冊の37ページにある写真には「オハ35形(スハ42形編入改造車)」とのキャプションが入っており、その辺りの事情がよくわかっていない者にとっては、とても混乱します。

「自分で出せる英語の音は格段に聞きやすくなる」

The Japan Times Alphaの2024年3月15日号に掲載されたエッセイ「知りたい!通訳の仕事&トレーニング」(横山カズ)の中に以下のような記述がありました。

しかし、試行錯誤と工夫を経て「自分で出せる英語の音は格段に聞きやすくなる」ことは確信しました。


英語に限らず、外国語学習においては、文字に関する「読み」&「書き」と音に関する「聴く」&「話す」の四技能を伸ばす必要があると言われます。これらをまんべんなく伸ばせれば理想的でしょうけれども、現実には好き嫌いに応じて特定の技能のみに偏ることがあり得るのではないかと思います。僕自身もそうです。しかし音読を学習に取り入れることで、聴き取る能力も改善されることが期待できるという気が最近はしています。まさにエッセイに書かれているとおりです。 


このような現象は、外国語学習に限らないと思います。日本人は習字を習っていた経験を持つ人が少なくないと思いますが、行書や草書まで学んだ人は稀ではないでしょうか。古文書を読んでみようとすると、崩し字を読む必要がありますが、読むのに苦労する人が多いようです。これもまた、書ければ読めるという事例のひとつではないかと思うところです。

創世記「蛇の誘惑」

聖書『創世記』の「蛇の誘惑」は、よく知られているところだと思います。

女は蛇に答えた。「わたしたちは園の木の果実を食べてもよいのです。でも、園の中央に生えている木の果実だけは、食べてはいけない、触れてもいけない、死んではいけないから、と神様はおっしゃいました。」

 

この果実は「リンゴ」だというイメージがありますが、聖書では「リンゴ」とは特定していません。この件が過去の事実を記述しているのであれば、「園の木の果実」というのが具体的には何なのか「理論的には」明らかになるところでしょう。しかし寓意として捉えるのであれば、その果実が何であっても構わないのだと思います。


では何故「リンゴ」なのかということが疑問です。ウィキペディアでは、リンゴの「原産地はアジア西部といわれ」とあり、また「暑さに弱いため、熱帯での栽培は難しい」とも書かれています。エルサレム周辺は熱帯というほどではないかもしれませんが、リンゴの栽培に向いているようには思えません。


「園の木の果実」という箇所を実際に歴史上の誰かが記述したことは事実であり、その人物が何か特定の果実を想定していたであろうことは考えられます。ただしそれが果たしてリンゴだったのか、という点においては、疑問が残るような気がします。

平忠盛と村田大樹

平家物語の「殿上闇討」の中に、次のようなくだりがあります。

 やはら此刀を抜き出し、鬢にひきあてられけるが、

 

これは、昇殿をゆるされた平忠盛が、闇討にあうということを伝え聞き「大きなる鞘巻」を持ち込んで、上述した記述に繋がる場面になります。その後、これを咎められた忠盛は、「中は木刀に銀薄をぞおしたりける」との事で、竹光ではないと思いますが、本物の刀ではなかった事を明かします。

 

この場面を読み、映画「ザ・マジックアワー」の中にある、村田大樹が「デラ富樫」を騙り、天塩幸之助の部屋に連れていかれたところにある、ナイフをなめるシーンを思い出しました。

 

映画の方はギャグシーンとして描いているでしょうし、平家物語の方は忠盛の知者として描いているだけだと思いますので、両者に何か類似性が読み取れるわけではありません。ただ、平家物語を読み、連想ゲーム的に映画のシーンが脳裏をよぎりました。


2024-03-10

Wizardry#1でクラス変更は必要?不要?

PC-9801エミュレータで、Wizardry#1の冒険を始めました。どのようなパーティーを組むのか、Webには数々のアイディアが書かれていますが、考えても仕方がないと思って、次のような構成にしました。

  1. HUMANでNEUTRALのFIGHTER
  2. DWARFでNEUTRALのFIGHTER
  3. DWARFでNEUTRALのFIGHTER
  4. ELFでGOODのMAGE
  5. GNOMEでGOODのPRIEST
  6. HOBBITでNEUTRALのTHIEF
     

これらでB1Fを探検しているところです。B2Fに下りる階段は見つけましたが、まだ訪れていない部屋も多いので、しばらくB1Fを歩き回ろうと思っています。レベルも上がってきましたが、まだクラス変更には達していないものの、そのうち変更できるようになるでしょう。


さてクラス変更は必要なのでしょうか?不要なのでしょうか?これについてもWebには様々な意見が書かれていて、結局は自分で決めるしかないようです。少なくとも、GOODとNEUTRALでパーティーを組んでいるので、NINJAにはなれないでしょう。それともNINJAを入れるようなパーティーを組んだ方が良いでしょうか。


またBISHOP、LORD、SAMURAIなどには、なれるならなった方がよいのか、むしろならない方が良いのか、ここも悩むところです。クラス変更しても、しなくても、B10Fまで下りていく間には、いろいろな楽しくも苦しい経験をするでしょう。

 

まだクラス変更できるほどレベルが上がっていないので、そもそも変更できません。変更できるくらいレベルが上がるまで、ゆっくり考えてみようと思います。

Expensive barbershops sometimes have a manicurist on staff.

The Japan Times Alphaに連載されているコラム「Odds & Ends」の2024年2月の月間テーマは「Japanese English」でした。その第3回「Make」の文中に以下のような事が書かれていました。

 Expensive barbershops sometimes have a manicurist on staff. Men can get (have) a manicure, too, but men don't usually pain their nails.

 

これを読んで、ポール・ニューマンやロバート・レッドフォードが出演する映画「スティング」を思い出しました。作品の前半で、組織に殺されたルーサーの仇を討つため準備を始めるシーンで、ロバート・レッドフォード演じるフッカーが、ポール・ニューマン演じるヘンリー・ゴンドーフに「expensive barbershop」に連れていかれて、女性スタッフの「manicurist」に手のケアをされて、最初は嫌がるシーンがあります。こういうことなんだろうなと思いました。

花粉症の影響はどこまで?

春は花粉症の季節です。花粉といっても、スギの花粉ばかりではなく、いろいろな花粉があって、それぞれにアレルギー反応があるようです。僕自身は、花粉症ではあるのですが、何の花粉のアレルギーを持っているのかは診断してもらったことがないので、知りません。少なくとも一年中なにかしらのアレルギー反応があるので、スギの花粉以外にも反応しているんじゃないかと素人判断しています。

 

花粉症のアレルギー反応と言っても、目が痒いとか、鼻がムズムズするとか、クシャミが出るといったところで、それほど重症ではありません。


ふと思ったのですが、花粉のアレルギー反応というのは、目や鼻だけとは限らないように思うのですが、どうなのでしょうか。もちろん花粉が接触しやすいのは、目や鼻だとは思いますが、何かに紛れ込んで体内に取り込まれることだってありそうな気がします。肺や胃腸などに花粉が取り込まれて、アレルギー反応を起こす心配はないのでしょうか?そもそも原理的にありえないから、心配しなくて構わないのか、実は何らかのアレルギー反応が起きていて、僕自身が気づいていないだけなのか、心配になります。


アレルギー反応といっても、常に重度で命にかかわるようなものだけではなく、気にすれば気になる程度の軽症のアレルギー反応だってあります。まずは僕自身が何の花粉にアレルギー反応を起こしているのを調べるところから始めるのが大切ではないかと思います。

フヱバー体温計

昨年中頃に体調を崩し、たまたま体温を測定したら38度を超えていました。もともと体温は低い方ですし、冷え性です。漠然と体温は低い方だと思ってきましたが、では実際に平熱が何度なのか、実は知りませんでした。

 

それ以来、毎日体温を測定してする習慣を身につけました。日々の変動を平均すると、平熱は36度未満のようです。しかし面白いことに、夏頃は平熱が36度を超えていましたが、秋になって気温が下がってきたら、平熱も下がってきたのですが、平熱は気温と連動するものなのでしょうか。

 

体温を測定するのは、自宅に昔からあった「フヱバー体温計」を使っています。この体温計の目盛りは35度から42度までになっています。体温が42度近くまで上がることなんてあるんでしょうか。疑問です。


その一方で、低い方は35度までなのですが、なぜか僕が測定すると35度未満になってしまう事が、たびたびあります。測定に失敗した可能性はあるかもしれませんが、本当に体温が35度未満の可能性もある気がしています。測定したら、35度1分とかになるのも、よくあるのです。この体温計の目盛りが35度以上なのは、体温が35度以下になるのはありえないということなのでしょうか?

2024-02-28

18900→C51

大正時代までの蒸気機関車は、基本的に数字4桁で形式番号が与えられていました。「キューロク」の愛称をもつ9600形や、「ハチロク」の愛称をもつ8620形などです。数字4桁で番号を与えるのは、21世紀の今日でも多く見られており、私鉄の電車なども同様です。

 

しかし9600形や8620形は数百両も製造されたので、番号付与が通好みというか、一般に分かり難くなってしまっていました。9600形であれば、1号機は9600ですが、100号機が9699となり、101号機は96100ではなく19600になります。もっと理解しがたいのが8620形で、1号機は8620ですが、80号機が8699となり、81号機が18620となったようです。万の位で数字が増えていくのは、まだ理解できるとして、なぜ9600形は100両で桁上がりをするのに、なぜ8620形は80両なんでしょうか?それは8620形が「8600形」と命名されなかったからで、ではなぜ「8600形」と命名されなかったのかと言えば、その時既に8600形が存在しており、余っていた番号が「8620」だったからのようです。


こうなってくると番号体系は破綻しているとしか言えないので、C62やD51などでお馴染みの体系に変更されました。ここで気になるのが過渡期だったC51形で、旧称は18900形でした。


「18900」というのを見ると、9600形の例にならうと「8900形の101号機」とも解釈できます。現実に8900形は存在していたのですが、36両しか存在しなかったようなので、8935まででした。18900形は8900形の後継機として位置づけられていたので「18900形」となったようですが、後継機云々はともかく、「8940形」などでも構わなかった気がします。 


18900形は289両あるので、例の「桁上がり問題」が生じます。18900形の100号機が18999ですが、101号機は118900ではなく28900となったようです。これは番号体系の破綻以外の何者でもないとおもいます。これではやっていけないと思ったのでしょう。28900は「C51 101」と一目瞭然の体系に変更されました。

PC98エミュレータを使ったWizardryで漢字を選べない

T98-NEXTを利用して「Wizardry COLLECTION」を遊んでみようと思っています。T98-NEXT上でWizardry #1が動くのは確認しましたが、漢字になりません。Webにある記事「 ウィザードリィコレクションWindows10での起動方法」では「3) 漢字」を選択できているのがわかります。また「コレクション:漢字が表示されない」では、PC98エミュレータを修正して対応しているように見えます。つまり、PC98エミュレータが本物を完全に再現していないので、「3 漢字」という選択肢が出てこないのではないかと思います。

 

ゲームをプレイするのに漢字が必要かという問題があります。作成するキャラクターの名前に漢字を使えるようになるのは、別にメリットとは感じていません。英数字や仮名でも構わないと思っています。しかしゲーム中に現れるメッセージは、漢字になってくれると嬉しいところです。仮名だけでメッセージが表示されるよりは、読み易いと思うのです。

 

さて何故PC98エミュレータを使うと「3) 漢字」が現れないのでしょうか。そもそもPC-9801シリーズには「漢字ROM」というものが搭載されているが、PC98エミュレータでは権利関係により入っていないのだと思われます。それは構わないのですが、「エミュレータ」なのですから、実機を完全に再現できないのは仕方のないことです。「エミュレータ」に実機から吸い上げた「漢字ROM」を同梱したら権利侵害になってしまいますが、「エミュレータ」の処理として「漢字ROM」が存在するかのように見せかけて実はWindowsにあるフォントを参照するように処理する事はできそうな気がします(簡単にできるとは言いませんが)。


Wizardryが「漢字ROM」有無を判断するロジックがどうなっているのか不明ですが、もしかすると何か特殊な処理をしているのかもしれません。そもそもPC-9801上で動作するアプリケーションにおいて「漢字ROMの存在を確認する標準的な方式」というものが存在していたのか否かもわかりません。この件に限らず、機能の有無を判定するための統一的(標準的)な手法が未だ確立していなかった時代だった気がします。

2024-02-26

Microsoft Flight Simulator 2002をWindows10にインストールしてみる

Microsoftは以前からフライトシミュレーターを販売しています。2024年の現在からすると大昔に出た「Flight Simulator 2002」を当時購入し、今でも捨てずに持っています。この手のものは、高性能マシンでないと動きが追い付かず、ゲームになりません。私がWindows10を使っているマシンは、購入当時ですら最高性能ではありませんでしたし、Windows11に更新できなかったレベルのマシンですので、ゲーム向きのマシンではありません。しかし20年以上前のフライトシミュレーターにとっては、「高性能マシン」と言えるかもしれません。

 

インストール自体は、特に問題ありませんでした。とりあえずインストールしただけで、フライトはしていないので、今後何か問題が出てくる可能性はあるかもしれません。ちょっと気になるのは、インストールが終わった後で、アイコンから起動すると、CD-ROMの3枚目を参照しようとしてエラーダイアログが出てくることです。キャンセルしてもゲームは始まりますが、何を参照しようとしているんだろうと気になります。

2024-02-25

面白事をのみこそうたひ舞はるゝに

『新日本古典文学大系』にある『平家物語』を読んでいると、様々な疑問がでてきます。古文ですから、もちろん現代文の感覚とは異なるところが多く、その疑問は古文に不慣れであるという事で納得できるところもあります。しかしそれだけでは済まないところもあるように思うのです。

 

「殿上闇討」には次のようなくだりがあります。

 五節には、「白薄様・こぜむじの紙・巻上の筆、鞆絵かいたる筆の軸」なんど、さまざま面白事をのみこそうたひ舞はるゝに、

 

ここで「面白事をのみこそうたひ舞はるゝに」って何なのでしょう?河出文庫の古川日出男訳『平家物語1』では、このあたりは次のように訳されています。

 さまざまに面白いことを詠みこんだ歌をうたい、舞っております。

 

これらを対比させると、「詠みこんだ歌をうたい」が「のみこそうたひ」に対応するのかと思われ、あまり納得もできませんが、そういうものかと考えていました。

 

『新日本古典文学大系』 の『平家物語』で該当箇所を確認すると、次のようになっていましあ。

 さまざま面白き事をのみこそ歌ひ舞はるるに、

 

なるほど!「のみこそうたひ」とは「のみこそ/うたひ」であり、「のみこそ歌ひ」だったのかと思い知りました。古典文学の専門家からすれば、当たり前の解釈なのかもしれませんが、仮名と漢字が適度に混じっていないと、素人には意味がとれない事を実感しました。

せむずるところ

『平家物語』を暗記しようと思い立ち、「祇園精舎」から覚え始めています。覚えたところで何かあるわけでもないのですが、記憶力の活性化に繋がれば良いと思っています。それはともかく、今は「殿上闇討」の中ほどまで覚えました。もう少し(あと数か月くらい?)で覚えきると思います。

 

「殿上闇討」は、平清盛の父親である忠盛の物語です。忠盛が鳥羽院の御願寺である得長寿院を建てたことで上皇に気に入られて昇殿することになったものの、殿上人に妬まれることになったという話です。ここで次のようなくだりがあります。

「われ右筆の身にあらず。武勇の家に生れて、今不慮の恥にあはむ事、家の為身の為、心うかるべし。せむずるところ、身を全うして君に仕ふという本文あり」とて、兼ねて用意をいたす。

 

『平家物語』を覚えるにあたり、『新日本古典文学大系』に収録されているものを参照しています。上述した引用の「せむずるところ」というのが何なのか疑問に思ったのですが、注釈がついていません。また現代文に訳したものもないので、疑問を解決する手掛かりもありません。


意味がわからなくても暗記はできるので、気にせず先に進んでいたのですが、ふとしたきっかけで『新編日本古典文学全集』に収録されている『平家物語』を参照してみました。すると「せむずるところ」に注釈があり、次のように書かれていました。

22. 元和版「所ろ詮せんずる」


さらにこちらは現代文訳もついていて、「結局」となっていました。


これはひとつの解釈なのかもしれませんが、納得しました。

Wizardryで冒険を始める前にマップを用意する

Windows10上でPC98エミュレータ「T98-NEXT」を使い、「Wizardry COLLECTION」のWizardry #1をプレイしてみようかと思っています。過去にPC-9801vm2でプレイした際には、ダンジョンのマップを方眼紙に記録していました。今回もそれでも構わないのですが、このゲームに没頭できるだけの時間を確保することは出来ないと思いますし、記録を紙ベースで残すと保管する手間が大変なので、別の方法を考えます。

 

今は何かの記録を残していく場合、TiddlyWikiを使うようにしています。ですからWizardryの冒険に先立ち、TW5のファイルをひとつ作成しました。Wizardryの情報も、PC98エミュレータの情報も、いろいろな情報を記録していくつもりです。そうなるとダンジョンのマップもTW5に記録していこうと思います。

 

マップは20x20なので、TW5のテーブル機能を使えば表現できそうです。しかし単なる壁と扉の区別が必要ですし、場合によっては注意事項をメモしたりする事があるかもしれません。そのような要望を満たすのは、TW5のテーブル機能では難しそうでした。そこで次善の策として編み出した方法を使うと、なんとかマップを表現できそうです。ただし手作業で書き下すのは大変なので、Pythonで雛形を生成させるようにしました。これでマップの問題は解決です。

 

#!/usr/bin/python3

print("|tc-table-no-border|k")

print("|", end="||")
for j in range(20):
    print(" %d " % j, end="||")
print("")

print("|", end="|+|")
for j in range(20):
    print(" ----- ", end="|+|")
print("")

for i in reversed(range(20)):
    print("|",i, end="|||")
    for j in range(20):
        print(" [[%d,%d|WxLyP%02d%02d]] " % (j, i, j, i), end="|||")
    print(i,"|")

    print("|", end="|+|")
    for j in range(20):
        print(" ----- ", end="|+|")
    print("")

print("|", end="||")
for j in range(20):
    print(" %d " % j, end="||")
print("")
#[EOF]



T98-NEXTで「Wizardry COLLECTION」

かなり前に「Wizardry COLLECTION」を買いました。これはPC-9801板のWizardry#1~#7をWindows 95/98/Me上で動作するPC98エミュレータを利用してプレイする商品です。2024年の現在は勿論ですが、これを購入した当時もPC98は持っていませんでしたが、過去にはPC-9801vm2を持っていました。そのPC98でWizardary#1~#3をプレイした思い出があったので、懐かしさのあまり購入しました。しかしプレイすることもなく、そしてまた捨ててしまうこともなく、今日まで放置したままになっていました。


ふとWindows10上のPC98エミュレータでWizardryは動くだろうかと思い立ち、Webを検索してみると「Windows 10でWizardry Collectionをやってみる」という記事を見つけました。特に問題なく動作するようですので、久しぶりに動かしてみる気になりました。

 

製品そのものには「Anex86 for Wizardry」が同梱されていましたが、Anex86自体は2024年時点ではWeb上から消えているようです。その他にもPC98エミュレータが色々あるようですし、先のWeb記事では、製品同梱のAnex86の他にT98-NEXTを使っても動作するようです。既に実績のあるAnex86やT98-NEXT以外を使ってみようかとも思ったのですが、それは別の機会として、T98-NEXTで動かしてみることにしました。


T98-NEXTのサイトは存在するようですが、開発自体は止まっているようです。入手したのは「V1.00 build May 25 2010(17:39:40)」です。ZIP形式のファイルをダウンロードし、展開するだけでした。インストーラも何もありませんでした。T98-NEXTの使い方に関するWeb上の記事では、ドライバを入手して配置するなどの手順が記されていることがありますが、そういう必要もありませんでした。

 

先のWeb記事でも書かれていますが、特に何かすることもなく、あっさり動作しました。これからダンジョンに行くかどうか決心はついていませんが、少しずつプレイしていこうかと思っています。

2024-02-19

EMACS LISPとシェバン

AWKやSEDのようにEMACS LISPをスクリプト言語的な使い方ができるのかを確認するため、簡単な例で試してみました。以下のようなファイルを作成し、実行ビットを立て、動かしてみます。

#!/usr/bin/emacs --script
(princ "Hello, world.\n")


動かしてみると、次のようになりました。

Loading /etc/emacs/site-start.d/00debian.el (source)...
Loading /etc/emacs/site-start.d/50tcsh.el (source)...
Hello, world.

 

「Hello, world.」という文字列は出たのですが、その前に余計な出力が現れています。これらは標準エラー出力に出ているようなので、パイプで繋いだとしても影響はないのかもしれませんが、パイプ全体として余分なメッセージが出てしまうことになるので、できれば出ないようにしておきたいところです。


オプション「--no-site-file」を指定すればロードされないことが分かりました。しかしシェバンの行には、既に「--script」を指定しているので、「--no-site-file --script」のように複数指定すると、うまく動きません。「execve(2)」では「Linux では、インタプリタ名 interpreter に続く文字列全体がインタプリタに 1個の引き数として渡される。」と記述されており、複数個のオプションとは認識しないようです。

 

そこで、/usr/local/bin/emcsとして、次のような内容のファイルを作成します。その上でシェバンには「#!/usr/local/bin/emacs --script」とすれば、期待した動きをしてくれました。

#!/bin/sh
/usr/bin/emacs --no-site-file $*
#[EOF]


2024-02-18

外国語学習と音読の効用

英語に限らず、外国語を学ぶ際には「四技能」という側面があります。「読む」・「書く」・「聞く」・「話す」の事ですが、これらを踏まえて、外国語学習では、文法を学んだり、単語を覚えたりして、会話やヒアリング、読解や作文の技能を身につけていくことになるはずです。


日本人の多くは、中学~高校の6年間、場合によっては大学までの10年間ほど英語を学んでいるはずですが、「身についた」と自信をもって言える割合が極めて低いのが現状のようです。これは「教える側」の問題なのか、「学ぶ側」の意欲が欠けているからなのか、はたまた「英語と日本語の構造」が違うのでやむを得ないのか、個人の能力差の問題なのか、長年英語を学んでも何故身につかないのかの原因は不明です。

 

日本で暮らし、国外旅行はせずに、英語由来の情報は和訳が出るまで待つという生活を送っていれば、英語が身についていなくても、とりあえず何とかなります。「そんなことでは、これからの時代を生き抜けない」という叱咤激励もありますが、それでもやはり何とかなるのではないでしょうか。 


当面の間、国外旅行の予定はないし、仕事で英語を使う訳でもないとしても、細々とであっても英語の勉強を続けていこうと志す場合、何をすることが必要でしょうか。これも人によって意見の分かれるところだと思いますが、「単語を多く覚えることが重要だ」との意見が多いように思います。もちろん単語だけではなく、英文法も学んだ方が望ましいに決まっているでしょう。それ以外にも、あれをやった方が良い、これもやった方が良いということが、次々に出てくると思います。それらを全てこなそうとしたら、息切れしてしまい、三日坊主となってしまうのではないかと思います。

 

最近、僕自身が効用を実感しているのが「音読」です。英文を「黙読」すると、一度読んでも意味がとれなくても、繰り返し読んだり、後ろから返り読みをしたりすることで、だんだん意味がわかってきます。しかし一文を理解するのに膨大な時間がかかってしまいます。それに比べれば「音読」では、音の流れる順番で理解することが「強制」されるので、否応なしに「英語の発想」をせざるを得ません。

 

全てがそうだという事ではありませんが、日本語では「名詞」を修飾する言葉が「名詞」の前に置かれ、英語では「名詞」の後に置かれています。「日本語の発想」では「修飾語」が続いた後に「名詞」が来るのを期待しますが、その発想法では英語を聴き取る際に、途中経過を脳内で記憶し続ける必要が生じてしまうので、「英語を聴くと疲労困憊」することになります。

 

それは一例にすぎませんが、「日本語の発想」で英語を聴くのを止めて、「英語の発想」に 切り替えるには、「音読」が効果的なのではないかと、考えるようになりました。英語との相性が良く、勘がはたらく人であれば、そんな必要はないかもしれないのですが、僕のように英語に対する勘が悪い人物にとって「音読」は英語学習における強力な武器になりそうな気がしています。ただ残念なことに長年にわたり「音読」を不要と考えてきたのは、悔やまれます。

 

「音読」の効用は、英語学習に限らず、他の外国語学習でも有効ではないかと思っています。しかし「音読」だけやれば、他のことはやらなくて良いとか、無茶な主張をするつもりはありません。まるっきり知らない外国語を初めて学ぼうとしたときに、「音読」さえすれば他は不要と言えるのは、生後間もない乳幼児だけでしょう。

EMACS LISPでコマンドライン用スクリプトを作れるのだろうか

UNIXでは初期の頃からSEDやAWKを用いて、コマンドラインで使えるスクリプトを作ることができていました。その後にはPERLが登場し、最近ではPYTHONもあり、それ以外にもRUBYなどもあり、それぞれに一長一短はありますが、ちょっとした加工をするためのスクリプトを簡単に作ることができます。

 

同じような事はEMACS LISPで作ることは出来るのでしょうか?Webを検索してみたところ「Emacs Lispでスクリプト処理」という記事を見つけました。やってやれない事は無さそうです。


AWKを使えば、CSV形式ファイルを入力として集計することができますが、EMACS LISPでも同様の事ができるでしょうか。できるような気はするのですが、あまり簡単にはなりそうな予感がしません。AWKなら簡単にできることを、わざわざ苦労してEMACS LISPでやるのは、馬鹿げているとも思いますが、どのくらい出来るのかを確認するために、ちょっと挑戦してみようかと思っています。

讃岐守正盛が孫、刑部卿忠盛朝臣

平家物語巻一の「祇園精舎」には、次のような件があります。

 其先祖を尋ぬれば、桓武天皇第五の皇子、一品式部卿葛原親王、九代の後胤讃岐守正盛が孫、刑部卿忠盛朝臣の嫡男なり。

 

これは平清盛に言及した直後に置かれている一文です。ここに限らず、平家物語では人物の描写において、「○○の孫、××の子」のような表現が度々現れます。

 

私が参照した書籍ではフリガナも振ってありました。それによれば「讃岐守正盛が孫(ソン)、刑部卿忠盛朝臣(アソン)」となっていました。その後に続く「殿上闇討」にも同じような描写があり、そこでは次のようになっています。

 其上忠盛の郎党、もとは一門たりし木工助平貞光が孫、進の三郎大夫家房が子、左兵衛尉家貞といふ者ありけり。

 

ここでは、「平貞光が孫(まご)」とフリガナが振られています。先程の例では「孫」を「ソン」と読ませるのに、こちらでは「マゴ」としています。これは偶然であって、特別な意図はないのかもしれません。


深読みすぎるかもしれませんが、最初に挙げた例では「孫(ソン)」の後に「朝臣(アソン)」が続くので、韻を踏んでいるのかもしれません。「刑部卿忠盛朝臣」のように、姓(ここでは「平」)ではなく、名前(忠盛)の方に「朝臣」をつけるのは「名乗り朝臣」なのだとウィキペディアには記述されていました。そこには「四位以下の者は氏、諱の下に姓をつけて呼称した」と記述されており、刑部卿は、官位相当表で正四位下のようですから、「刑部卿忠盛朝臣」になるのは何の問題もないのですが、わざわざ「朝臣」を入れなくても「刑部卿忠盛の嫡男なり」でも構わない気がします。

 

あえて「刑部卿忠盛朝臣」と「朝臣」を加える事で、「ソン」と「アソン」と韻を踏む効果が出るのを狙ったのではないかという気がします。

2024-02-14

MS42-BA

ずいぶん前にジャンク扱いでVAXstation 3100を何台か手に入れました。中を確認すると「MS42-BA」というメモリが使われているのを確認しましたが、詳細は不明でした。ネットを検索すれば、それがDEC製のメモリであることはわかるのですが、公式情報ではないので、要するに何なのか分からずにいました。


つい最近bitsavers.orgで「Digital Systems and Options Catalog July 1992」を入手しました。すると「MicroVAX 3100 Model 10e VAXstation 3100 Model 30, 38, 40, and 48 Memory」として「MS42-AB」、「MS42-BA」、「MS42-CA」、「MS42-KA」が掲載されているのに気付きました。その記述によると、「MS42-BA」というのは、「12-Mbyte parity (1-Mbit chip) memory module. Factory or field installed. Not configurable with MS42-AB or MS42-BA.」という事のようです。


これでひとつ理解が進んだことになります。これ以外にも、何者なのか分からない型番のパーツがありますので、いずれ何かの情報を得られることを願っています。

2024-02-10

殿上闇討

平家物語は、「祇園精舎の鐘の声」で始まる「祇園精舎」が有名です。平家物語巻第一の次に書かれているのが「殿上闇討」です。これは、平清盛の父親である忠盛が昇殿を許され、それを快く思わない殿上人が「闇討」を図った物語です。

 

まず次のように語られます。

 雲の上人是を嫉み、同き年の十二月廿三日、五節豊明の節会の夜、忠盛を闇打にせむとぞ擬せられける。

 

この事は忠盛の耳にも入り、いろいろありますが、結局はこうなります。

其夜の闇うちなかりけり。

 

結局何事もなく目出度し目出度しですが、もし「闇討」が実行されていたとするなら、何がおこなわれていたのでしょうか。物語では、忠盛の郎党である左兵衛尉家貞が護衛についたものの、忠盛の近くには居られず「殿上の小庭に畏て候ける」と描かれています。殿上人といえば公卿ですから、闇討ちの実働部隊ではないと思います。しかし忠盛の郎党でさえ「殿上の小庭」より先には行けないくらいですから、殿上人の配下の腕っ節の強そうな郎党だって殿中には入れなかったのではないでしょうか。

 

そうなると、「雲の上人」が「忠盛を闇打にせむ」と相談した際に、自身が木刀か何かで(?)忠盛を袋叩きにしようと考えていたのだろうかと思うと、なにやら滑稽です。

vscodeとPythonと『Python計算機科学新教本』

オライリーから『Python計算機科学新教本』という書籍が出版されています。大雑把に言ってしまうとアルゴリズムについて書かれた本ですが、Pythonを使って説明しているのが今風です。同じ著者から他の言語で説明している書籍がO'Reillyから出ていますが、和訳は無いようです。

 

この本の「3章 制約充足問題」や「4章 グラフ問題」を勉強してみようと思っています。書籍の中でソースコードも提示されていますし、ダウンロードサービスもあるようですから、Pythonが動く環境さえあれば、勉強するための最低限の環境は整います。それでも構わないのですが、最近はやりのVisual Studio Codeを使ってみようかと思います。


vscodeとWSLを連携させることが出来るようですし、Pythonを扱うための機能も揃っているようです。Web上には多くの記事がありますが、「Visual Studio Codeで快適Pythonライフ」を参考にしてみました。Pythonをコーディングするだけなら、WSL上でviを使うのが手っ取り早いのですが、vscodeならデバッガを利用できるようなので、そこに魅力を感じています。

2024-02-05

古典新訳コレクション(古川日出男訳)『平家物語』を読了

河出文庫から刊行された『平家物語』(古典新訳コレクション、古川日出男訳)の1~4巻を読みました。これはアニメ作品の「平家物語」の原作であり、元々は日本文学全集の『平家物語』を文庫化したものです。

 

平家物語は物語なので、歴史的事実に忠実というわけではありませんが、源平の争いで有名なエピソードは、ネタ元が本書にあると思います。冒頭の「祇園精舎」は有名ですし、「鹿谷」、「俊寛」、「那須与一」、「壇浦」、「大原御幸」などは知っていましたが、『平家物語』全体を通して読んだのは初めてでした。


源平合戦のクライマックスは「壇浦」ですが、『平家物語』での扱いは意外とあっさりしていると感じました。もっとも『平家物語』には多くの異本があるので、もっと延々と壇の浦を語る諸本もあるのかもしれません。

2024-02-03

鉄道における構内踏切と跨線橋の歴史

近年の鉄道駅は橋上化が進んでいるので、純粋な跨線橋は少なくなっているのではないかと思います。国内最古の跨線橋が2021年に姿を消したそうです(「国内最古の跨線橋、5日に110年の歴史に幕 愛知・JR半田駅」)。これは現存していた跨線橋としては国内最古なのかもしれませんが、日本の鉄道史上で最古ではないでしょう。そもそも日本の鉄道の歴史において、跨線橋が初めて登場したのは、何時頃で、何処だったのでしょうか。

 

新橋横浜間に鉄道が開業した時に跨線橋があったとは思えません。もちろん作ることは、技術的には可能だったと思います。しかし乗客の安全上として跨線橋が必要な状況だったとは考えにくいところです。むしろ鉄道開業当初であったとしても、構内踏切は存在していたかもしれません。今日において構内踏切は珍しくなってきてはいますが、地方私鉄やローカル線などで、今でも使われています。2024年年始にJR八戸線の久慈駅に行ったら、存在していました。

 

跨線橋に比べると構内踏切は、構造が簡単ですし、新橋横浜間の鉄道開業当初もしくはごく初期において、何処か駅に作られていたとしても不思議はないと考えられます。


跨線橋や構内踏切が、日本の鉄道史上で何時頃から存在していたのか調べるには、どうすればよいのでしょうか。Webで検索してみると「明治期における鉄道跨線橋の 沿革に関する研究」(三浦彩子・小野田滋、日本建築学会技術報告集、第15巻、第30号、pp577-580、2009年)という論文が見つかりました。この中に掲載されている情報では、明治15年に品川駅や川崎駅に跨線橋が存在したようです。ここから調べていけば、いろいろと分かりそうな気がしてきました。

dynabook SS SX/15Aの不調

かなり昔に購入したdynabook SS SX/15Aの調子が最近よくありません。購入当時はWindows Vistaがインストールされていましたが、2017年に延長サポートが終了したので、それ以降はNetBSD/i386に入れ換えています。

 

購入当初より、電源を入れてもOSが起動しないことがありました。画面に「TOSHIBA」というグラフィカルな表示が出たまま先に進まず、なぜか突然ファンが全力で回り出すので、電源を強制的に落としていました。こうなった場合、何度か電源オンと電源オフを繰り返すこともありましたが、何回かするとOSが起動してくれます。 


この原因が何なのか分かりませんが、最近になって、OSが起動するまで電源のオンオフを繰り返す回数が、数回では済まなくなり、数十回になることが出てきました。しかし、一発で順調にOSが起動することもあるので、不調なのは確かですが、完全に壊れた訳でもないようです。

 

マシン本体の調子が良くないし、CPU自体も旧いのでパワー不足を感じるところもあります。さらに1.8インチのHDDが使われているようなので、2.5インチHDDのように気軽に換装できないのも、ちょっと困りものです。メインで使っている訳ではないので、いきなり完全に壊れたことが発覚したとしても、それほど実害はないのですが、できれば気持ちよく使えるマシンの方が有り難いのは確かです。

 

完全に壊れたことが確認されてから、代替機種を入手しても構わないのですが、そろそろ次のマシンを物色してみようかと考え始めました。今はNetBSD/i386ですが、次はNetBSD/amd64にしたいと思います。HDDでもSSDでも構いませんが、自分で換装作業が出来るマシンにしておきたいところです。そして最も重要なポイントは、持ち歩く都合上、B5サイズのサブノートPCであることが必須条件です。


OSは自分でNetBSDを入れるつもりなので、Windowsが入っている必要はありません。また最新機種である必要もないので、中古で十分です。むしろ1~2万円程度で購入したいと思っています。中古で入手できれば良いので、メーカーには拘りません。ただし、ノートPCのキーボードは、左下が「Fn」キーになっている事がありますが、Emacsなどを利用するので「Ctrl」キーになっていてくれれば良いとは思います。

2024-01-23

新大陸には水と空気と土地があった

朝日新聞のオンライン版で「「宇宙世紀は来ない」ガンダム描いた富野由悠季が見据えるリアルとは」という記事を読みました。その記事に、次のような文がありました。

 次に、宇宙空間での衣食住について。(1620年に英国からアメリカ大陸に渡った)メイフラワー号が新大陸でアメリカ合衆国を建国できたのは、そこに水と空気と土地があって、先住民が住んでいたことで、人が住めることが明らかだったからです。宇宙はそれが一切合切ない。宇宙開発を目指している企業の責任者は、人が宇宙に住むことの深刻さを想像できていません。


アニメで「ガンダム」が放映されたころは「人類が宇宙で暮らすようになる時が来る」と夢みていました。現実においても、2000年を過ぎて以降は、スペースコロニーは無理だとしても、火星に移住するようにはなるのではないか、しかもそれは、2050年頃までには実現しているのではないか、という「夢」のような話も出ています。


私自身では、何百年も先の遠い未来には、もしかするとそうなっているかもしれませんが、そこに至る過程は容易ではないと思っています。何故ならば、先の記事にもあるように、世界史における大航海時代や新世界発見ならば「そこには水と空気と土地があった」のに、宇宙には(火星でも良いですが)「一切合切ない」からです。

 

メイフラワー号の乗組員たちが新世界をインドと勘違いしたように、当時の航海では目的地を逸れて見知らぬ土地に流れ着くことも多かったでしょう。そうであったとしても、所詮は地球上の何処かですから、水も空気もあるし、もしかすると航海に復帰することもできるでしょう。それまで生き延びることもできるでしょう。

 

しかし宇宙は地球上と同じではありません。火星を目指していたつもりが、どこか別の惑星に辿りつく(と言っても、辿りつくまで乗組員は生き延びられないと思いますが) としても、そこには土地はあるかもしれませんが、水や空気が存在する可能性は限りなく小さいでしょう。

 

そう考えれば、地球上の冒険と宇宙での冒険と同等と見做している事が信じられません。先の記事にあるとおり「人が宇宙に住むことの深刻さを想像できていません」という意見を見て、同じように考えている人が居ることを知り、心強く感じました。

2024-01-17

B6系蒸気機関車

偶然『図説蒸気機関車全史』という書籍がある事を知り、近所の図書館が所蔵していたので借りてみました。明治初期は国鉄ではありませんでしたが、概念としての「国鉄」に所属した全ての蒸気機関車について書かれています。これは資料として手元に置いておきたいと思いました。


まだ途中までしか読んでいませんが、いろいろと発見がありました。例えば、B6と呼ばれた蒸気機関車が存在していたことは知識として知っていました。これは2120形とも呼ばれていたということも知っていましたが、書籍によっては2100形と記述されていることもあり、どちらが正しいのだろう(一方は誤植ではないか)とも思っていました。

 

本書には「3-2-5 「明治の標準機関車5」 B6系 1890年~ 2100/2120/2400/2500形」として、それらの経緯が詳しく書かれており、B6と2120形や2100形の関係がよくわかりました。そもそもB6というのは「3-1-1 1898年の形式変更によるクラス分け」に書かれているように、明治時代に鉄道国有化で蒸気機関車が雑多な形式で集まってしまったため、管理するための体系だったようです。「B系 六輪連結タンク機関車」の細分類として「B6系」を定義し、それが「4-2 1909年の「大改番」」で書かれているように、「2100形、2120形、2400形、2500形」に変わったということのようです。


蒸気機関車の形式は、D51とかC62のように、最終的には英文字が動輪の数を示しているので、「B6」というのも同様かと誤解していました。しかしB6というのは「0-6-2」という軸配置なので、何故「B」なんだろう、何故「C」ではないんだろうと思っていました。


B6以外にも、明治期の蒸気機関車は様々な番号が付与されて呼称されているので、なんだかよくわからないというモヤモヤがありましたが、それがスッキリと晴れてきそうです。