2024-01-17

B6系蒸気機関車

偶然『図説蒸気機関車全史』という書籍がある事を知り、近所の図書館が所蔵していたので借りてみました。明治初期は国鉄ではありませんでしたが、概念としての「国鉄」に所属した全ての蒸気機関車について書かれています。これは資料として手元に置いておきたいと思いました。


まだ途中までしか読んでいませんが、いろいろと発見がありました。例えば、B6と呼ばれた蒸気機関車が存在していたことは知識として知っていました。これは2120形とも呼ばれていたということも知っていましたが、書籍によっては2100形と記述されていることもあり、どちらが正しいのだろう(一方は誤植ではないか)とも思っていました。

 

本書には「3-2-5 「明治の標準機関車5」 B6系 1890年~ 2100/2120/2400/2500形」として、それらの経緯が詳しく書かれており、B6と2120形や2100形の関係がよくわかりました。そもそもB6というのは「3-1-1 1898年の形式変更によるクラス分け」に書かれているように、明治時代に鉄道国有化で蒸気機関車が雑多な形式で集まってしまったため、管理するための体系だったようです。「B系 六輪連結タンク機関車」の細分類として「B6系」を定義し、それが「4-2 1909年の「大改番」」で書かれているように、「2100形、2120形、2400形、2500形」に変わったということのようです。


蒸気機関車の形式は、D51とかC62のように、最終的には英文字が動輪の数を示しているので、「B6」というのも同様かと誤解していました。しかしB6というのは「0-6-2」という軸配置なので、何故「B」なんだろう、何故「C」ではないんだろうと思っていました。


B6以外にも、明治期の蒸気機関車は様々な番号が付与されて呼称されているので、なんだかよくわからないというモヤモヤがありましたが、それがスッキリと晴れてきそうです。

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