2024-03-22

平忠盛と村田大樹

平家物語の「殿上闇討」の中に、次のようなくだりがあります。

 やはら此刀を抜き出し、鬢にひきあてられけるが、

 

これは、昇殿をゆるされた平忠盛が、闇討にあうということを伝え聞き「大きなる鞘巻」を持ち込んで、上述した記述に繋がる場面になります。その後、これを咎められた忠盛は、「中は木刀に銀薄をぞおしたりける」との事で、竹光ではないと思いますが、本物の刀ではなかった事を明かします。

 

この場面を読み、映画「ザ・マジックアワー」の中にある、村田大樹が「デラ富樫」を騙り、天塩幸之助の部屋に連れていかれたところにある、ナイフをなめるシーンを思い出しました。

 

映画の方はギャグシーンとして描いているでしょうし、平家物語の方は忠盛の知者として描いているだけだと思いますので、両者に何か類似性が読み取れるわけではありません。ただ、平家物語を読み、連想ゲーム的に映画のシーンが脳裏をよぎりました。


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