今日では殆ど目にすることが無くなりましたが、国鉄時代には機関車(古くは蒸気機関車でしたし、後には電気機関車などでした)に牽引される客車列車が運行されていました。これらの客車には、「オハ35」とか「スハ43」などの番号が与えられていました。ここで2文字目にある「ハ」というのは、「イロハ」で3番目ということで、「3等車」を意味します。1等車なら「イ」だし、2等車なら「ロ」です。安直なネーミングかもしれませんが、分かりやすいと思います。
それでは1文字目にある「オ」とか「ス」というのは、なんでしょうか。車体の重量を示すということは知っていましたが、何故「オ」なのか、何故「ス」なのか、詳しくは知りませんでした。つい最近になって、ウィキペディアには「国鉄客車の車両形式」という項目があるのを知り、そこで重量記号の語源が説明されていました。
- 「オ」とは、32.5t以上37.5t未満であり、「大形(オオガタ」の「オ」に由来する(らしい)。
- 「ス」とは、37.5t以上42.5t未満であり、「鋼鉄車(スチールカー)」の「ス」に由来するようだが、「凄く大きい」の「ス」とする説もある(ようだ)。
- 「マ」とは、42.5t以上47.5t未満であり、「極大(マキシム)」の「マ」からきている(そうだ)。
これ以外の重量記号もありますが、強引なネーミングと思わなくもありません。話しが飛ぶかもしれませんが、日本史で年号を覚える際に「1192年」を「いいくに」と暗記したのを思い起こさせます。
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