2024-04-08

国鉄時代の旧型客車であるオハ35とかスハ43などをどう理解するのか

鉄道を趣味にしていると旧型客車のオハ35とかスハ43などの形式を耳にすることがありますが、他にも沢山ある形式との関係が分からず、すっきりしません。少なくとも当事の客車の形式というのは「オハ35系」のように系統だてて整理されている訳ではないという事実です。


蒸気機関車であれば、C57とかD51などの形式でグルーピングできます。もちろん各形式で製造された数は異なりますし、個別に見ていけば差異があるのですが、その形式でひとくくりにできます。ところが旧型客車は、そういうわけにはいかないようなのです。蒸気機関車の場合、形式の数字と非数字を別個にとらえて理解できるのですが、旧型客車を同様に理解しようとして、「オハ」と「35」、「スハ」と「43」のように分けてしまうのが、そもそも間違っているようなのです。


これが正しい理解なのかは不明ですが、オハ35であれば「オ」と「ハ35」、スハ43なら「ス」と「ハ43」のように分けて理解するのが良いようです。先頭文字の「オ」や「ハ」は重量区分を示しています。オハ35として製造された客車が、運用されているうちに改造されて重量区分が「ス」に変化したとすれば、「オハ35」が「スハ35」に変るのかというと、変わらないのです。ではどうなるかというと、「ハ」の後の数字の空き番号を探してつけるようなので、「スハ42」のように変わるようです。オハ35を改造したらスハ42になってしまったけど、両者は同形式(とみなされる?)ようです。厳密には違うかもしれませんが、大雑把には同じようです。

 

1962年に鉄道図書刊行会が出版した『日本の客車 写真で見る客車の90年』の巻末に「日本の客車90年略史」があります。これは国会図書館のデジタルライブラリで閲覧できます。昔はコンピュータなんて当然ありませんでしたし、車輌の履歴は紙ベースで管理するしか方法がなかったでしょうし、相当大変だったんじゃないかと感じます。

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