2024-02-28

18900→C51

大正時代までの蒸気機関車は、基本的に数字4桁で形式番号が与えられていました。「キューロク」の愛称をもつ9600形や、「ハチロク」の愛称をもつ8620形などです。数字4桁で番号を与えるのは、21世紀の今日でも多く見られており、私鉄の電車なども同様です。

 

しかし9600形や8620形は数百両も製造されたので、番号付与が通好みというか、一般に分かり難くなってしまっていました。9600形であれば、1号機は9600ですが、100号機が9699となり、101号機は96100ではなく19600になります。もっと理解しがたいのが8620形で、1号機は8620ですが、80号機が8699となり、81号機が18620となったようです。万の位で数字が増えていくのは、まだ理解できるとして、なぜ9600形は100両で桁上がりをするのに、なぜ8620形は80両なんでしょうか?それは8620形が「8600形」と命名されなかったからで、ではなぜ「8600形」と命名されなかったのかと言えば、その時既に8600形が存在しており、余っていた番号が「8620」だったからのようです。


こうなってくると番号体系は破綻しているとしか言えないので、C62やD51などでお馴染みの体系に変更されました。ここで気になるのが過渡期だったC51形で、旧称は18900形でした。


「18900」というのを見ると、9600形の例にならうと「8900形の101号機」とも解釈できます。現実に8900形は存在していたのですが、36両しか存在しなかったようなので、8935まででした。18900形は8900形の後継機として位置づけられていたので「18900形」となったようですが、後継機云々はともかく、「8940形」などでも構わなかった気がします。 


18900形は289両あるので、例の「桁上がり問題」が生じます。18900形の100号機が18999ですが、101号機は118900ではなく28900となったようです。これは番号体系の破綻以外の何者でもないとおもいます。これではやっていけないと思ったのでしょう。28900は「C51 101」と一目瞭然の体系に変更されました。

PC98エミュレータを使ったWizardryで漢字を選べない

T98-NEXTを利用して「Wizardry COLLECTION」を遊んでみようと思っています。T98-NEXT上でWizardry #1が動くのは確認しましたが、漢字になりません。Webにある記事「 ウィザードリィコレクションWindows10での起動方法」では「3) 漢字」を選択できているのがわかります。また「コレクション:漢字が表示されない」では、PC98エミュレータを修正して対応しているように見えます。つまり、PC98エミュレータが本物を完全に再現していないので、「3 漢字」という選択肢が出てこないのではないかと思います。

 

ゲームをプレイするのに漢字が必要かという問題があります。作成するキャラクターの名前に漢字を使えるようになるのは、別にメリットとは感じていません。英数字や仮名でも構わないと思っています。しかしゲーム中に現れるメッセージは、漢字になってくれると嬉しいところです。仮名だけでメッセージが表示されるよりは、読み易いと思うのです。

 

さて何故PC98エミュレータを使うと「3) 漢字」が現れないのでしょうか。そもそもPC-9801シリーズには「漢字ROM」というものが搭載されているが、PC98エミュレータでは権利関係により入っていないのだと思われます。それは構わないのですが、「エミュレータ」なのですから、実機を完全に再現できないのは仕方のないことです。「エミュレータ」に実機から吸い上げた「漢字ROM」を同梱したら権利侵害になってしまいますが、「エミュレータ」の処理として「漢字ROM」が存在するかのように見せかけて実はWindowsにあるフォントを参照するように処理する事はできそうな気がします(簡単にできるとは言いませんが)。


Wizardryが「漢字ROM」有無を判断するロジックがどうなっているのか不明ですが、もしかすると何か特殊な処理をしているのかもしれません。そもそもPC-9801上で動作するアプリケーションにおいて「漢字ROMの存在を確認する標準的な方式」というものが存在していたのか否かもわかりません。この件に限らず、機能の有無を判定するための統一的(標準的)な手法が未だ確立していなかった時代だった気がします。

2024-02-26

Microsoft Flight Simulator 2002をWindows10にインストールしてみる

Microsoftは以前からフライトシミュレーターを販売しています。2024年の現在からすると大昔に出た「Flight Simulator 2002」を当時購入し、今でも捨てずに持っています。この手のものは、高性能マシンでないと動きが追い付かず、ゲームになりません。私がWindows10を使っているマシンは、購入当時ですら最高性能ではありませんでしたし、Windows11に更新できなかったレベルのマシンですので、ゲーム向きのマシンではありません。しかし20年以上前のフライトシミュレーターにとっては、「高性能マシン」と言えるかもしれません。

 

インストール自体は、特に問題ありませんでした。とりあえずインストールしただけで、フライトはしていないので、今後何か問題が出てくる可能性はあるかもしれません。ちょっと気になるのは、インストールが終わった後で、アイコンから起動すると、CD-ROMの3枚目を参照しようとしてエラーダイアログが出てくることです。キャンセルしてもゲームは始まりますが、何を参照しようとしているんだろうと気になります。

2024-02-25

面白事をのみこそうたひ舞はるゝに

『新日本古典文学大系』にある『平家物語』を読んでいると、様々な疑問がでてきます。古文ですから、もちろん現代文の感覚とは異なるところが多く、その疑問は古文に不慣れであるという事で納得できるところもあります。しかしそれだけでは済まないところもあるように思うのです。

 

「殿上闇討」には次のようなくだりがあります。

 五節には、「白薄様・こぜむじの紙・巻上の筆、鞆絵かいたる筆の軸」なんど、さまざま面白事をのみこそうたひ舞はるゝに、

 

ここで「面白事をのみこそうたひ舞はるゝに」って何なのでしょう?河出文庫の古川日出男訳『平家物語1』では、このあたりは次のように訳されています。

 さまざまに面白いことを詠みこんだ歌をうたい、舞っております。

 

これらを対比させると、「詠みこんだ歌をうたい」が「のみこそうたひ」に対応するのかと思われ、あまり納得もできませんが、そういうものかと考えていました。

 

『新日本古典文学大系』 の『平家物語』で該当箇所を確認すると、次のようになっていましあ。

 さまざま面白き事をのみこそ歌ひ舞はるるに、

 

なるほど!「のみこそうたひ」とは「のみこそ/うたひ」であり、「のみこそ歌ひ」だったのかと思い知りました。古典文学の専門家からすれば、当たり前の解釈なのかもしれませんが、仮名と漢字が適度に混じっていないと、素人には意味がとれない事を実感しました。

せむずるところ

『平家物語』を暗記しようと思い立ち、「祇園精舎」から覚え始めています。覚えたところで何かあるわけでもないのですが、記憶力の活性化に繋がれば良いと思っています。それはともかく、今は「殿上闇討」の中ほどまで覚えました。もう少し(あと数か月くらい?)で覚えきると思います。

 

「殿上闇討」は、平清盛の父親である忠盛の物語です。忠盛が鳥羽院の御願寺である得長寿院を建てたことで上皇に気に入られて昇殿することになったものの、殿上人に妬まれることになったという話です。ここで次のようなくだりがあります。

「われ右筆の身にあらず。武勇の家に生れて、今不慮の恥にあはむ事、家の為身の為、心うかるべし。せむずるところ、身を全うして君に仕ふという本文あり」とて、兼ねて用意をいたす。

 

『平家物語』を覚えるにあたり、『新日本古典文学大系』に収録されているものを参照しています。上述した引用の「せむずるところ」というのが何なのか疑問に思ったのですが、注釈がついていません。また現代文に訳したものもないので、疑問を解決する手掛かりもありません。


意味がわからなくても暗記はできるので、気にせず先に進んでいたのですが、ふとしたきっかけで『新編日本古典文学全集』に収録されている『平家物語』を参照してみました。すると「せむずるところ」に注釈があり、次のように書かれていました。

22. 元和版「所ろ詮せんずる」


さらにこちらは現代文訳もついていて、「結局」となっていました。


これはひとつの解釈なのかもしれませんが、納得しました。

Wizardryで冒険を始める前にマップを用意する

Windows10上でPC98エミュレータ「T98-NEXT」を使い、「Wizardry COLLECTION」のWizardry #1をプレイしてみようかと思っています。過去にPC-9801vm2でプレイした際には、ダンジョンのマップを方眼紙に記録していました。今回もそれでも構わないのですが、このゲームに没頭できるだけの時間を確保することは出来ないと思いますし、記録を紙ベースで残すと保管する手間が大変なので、別の方法を考えます。

 

今は何かの記録を残していく場合、TiddlyWikiを使うようにしています。ですからWizardryの冒険に先立ち、TW5のファイルをひとつ作成しました。Wizardryの情報も、PC98エミュレータの情報も、いろいろな情報を記録していくつもりです。そうなるとダンジョンのマップもTW5に記録していこうと思います。

 

マップは20x20なので、TW5のテーブル機能を使えば表現できそうです。しかし単なる壁と扉の区別が必要ですし、場合によっては注意事項をメモしたりする事があるかもしれません。そのような要望を満たすのは、TW5のテーブル機能では難しそうでした。そこで次善の策として編み出した方法を使うと、なんとかマップを表現できそうです。ただし手作業で書き下すのは大変なので、Pythonで雛形を生成させるようにしました。これでマップの問題は解決です。

 

#!/usr/bin/python3

print("|tc-table-no-border|k")

print("|", end="||")
for j in range(20):
    print(" %d " % j, end="||")
print("")

print("|", end="|+|")
for j in range(20):
    print(" ----- ", end="|+|")
print("")

for i in reversed(range(20)):
    print("|",i, end="|||")
    for j in range(20):
        print(" [[%d,%d|WxLyP%02d%02d]] " % (j, i, j, i), end="|||")
    print(i,"|")

    print("|", end="|+|")
    for j in range(20):
        print(" ----- ", end="|+|")
    print("")

print("|", end="||")
for j in range(20):
    print(" %d " % j, end="||")
print("")
#[EOF]



T98-NEXTで「Wizardry COLLECTION」

かなり前に「Wizardry COLLECTION」を買いました。これはPC-9801板のWizardry#1~#7をWindows 95/98/Me上で動作するPC98エミュレータを利用してプレイする商品です。2024年の現在は勿論ですが、これを購入した当時もPC98は持っていませんでしたが、過去にはPC-9801vm2を持っていました。そのPC98でWizardary#1~#3をプレイした思い出があったので、懐かしさのあまり購入しました。しかしプレイすることもなく、そしてまた捨ててしまうこともなく、今日まで放置したままになっていました。


ふとWindows10上のPC98エミュレータでWizardryは動くだろうかと思い立ち、Webを検索してみると「Windows 10でWizardry Collectionをやってみる」という記事を見つけました。特に問題なく動作するようですので、久しぶりに動かしてみる気になりました。

 

製品そのものには「Anex86 for Wizardry」が同梱されていましたが、Anex86自体は2024年時点ではWeb上から消えているようです。その他にもPC98エミュレータが色々あるようですし、先のWeb記事では、製品同梱のAnex86の他にT98-NEXTを使っても動作するようです。既に実績のあるAnex86やT98-NEXT以外を使ってみようかとも思ったのですが、それは別の機会として、T98-NEXTで動かしてみることにしました。


T98-NEXTのサイトは存在するようですが、開発自体は止まっているようです。入手したのは「V1.00 build May 25 2010(17:39:40)」です。ZIP形式のファイルをダウンロードし、展開するだけでした。インストーラも何もありませんでした。T98-NEXTの使い方に関するWeb上の記事では、ドライバを入手して配置するなどの手順が記されていることがありますが、そういう必要もありませんでした。

 

先のWeb記事でも書かれていますが、特に何かすることもなく、あっさり動作しました。これからダンジョンに行くかどうか決心はついていませんが、少しずつプレイしていこうかと思っています。

2024-02-19

EMACS LISPとシェバン

AWKやSEDのようにEMACS LISPをスクリプト言語的な使い方ができるのかを確認するため、簡単な例で試してみました。以下のようなファイルを作成し、実行ビットを立て、動かしてみます。

#!/usr/bin/emacs --script
(princ "Hello, world.\n")


動かしてみると、次のようになりました。

Loading /etc/emacs/site-start.d/00debian.el (source)...
Loading /etc/emacs/site-start.d/50tcsh.el (source)...
Hello, world.

 

「Hello, world.」という文字列は出たのですが、その前に余計な出力が現れています。これらは標準エラー出力に出ているようなので、パイプで繋いだとしても影響はないのかもしれませんが、パイプ全体として余分なメッセージが出てしまうことになるので、できれば出ないようにしておきたいところです。


オプション「--no-site-file」を指定すればロードされないことが分かりました。しかしシェバンの行には、既に「--script」を指定しているので、「--no-site-file --script」のように複数指定すると、うまく動きません。「execve(2)」では「Linux では、インタプリタ名 interpreter に続く文字列全体がインタプリタに 1個の引き数として渡される。」と記述されており、複数個のオプションとは認識しないようです。

 

そこで、/usr/local/bin/emcsとして、次のような内容のファイルを作成します。その上でシェバンには「#!/usr/local/bin/emacs --script」とすれば、期待した動きをしてくれました。

#!/bin/sh
/usr/bin/emacs --no-site-file $*
#[EOF]


2024-02-18

外国語学習と音読の効用

英語に限らず、外国語を学ぶ際には「四技能」という側面があります。「読む」・「書く」・「聞く」・「話す」の事ですが、これらを踏まえて、外国語学習では、文法を学んだり、単語を覚えたりして、会話やヒアリング、読解や作文の技能を身につけていくことになるはずです。


日本人の多くは、中学~高校の6年間、場合によっては大学までの10年間ほど英語を学んでいるはずですが、「身についた」と自信をもって言える割合が極めて低いのが現状のようです。これは「教える側」の問題なのか、「学ぶ側」の意欲が欠けているからなのか、はたまた「英語と日本語の構造」が違うのでやむを得ないのか、個人の能力差の問題なのか、長年英語を学んでも何故身につかないのかの原因は不明です。

 

日本で暮らし、国外旅行はせずに、英語由来の情報は和訳が出るまで待つという生活を送っていれば、英語が身についていなくても、とりあえず何とかなります。「そんなことでは、これからの時代を生き抜けない」という叱咤激励もありますが、それでもやはり何とかなるのではないでしょうか。 


当面の間、国外旅行の予定はないし、仕事で英語を使う訳でもないとしても、細々とであっても英語の勉強を続けていこうと志す場合、何をすることが必要でしょうか。これも人によって意見の分かれるところだと思いますが、「単語を多く覚えることが重要だ」との意見が多いように思います。もちろん単語だけではなく、英文法も学んだ方が望ましいに決まっているでしょう。それ以外にも、あれをやった方が良い、これもやった方が良いということが、次々に出てくると思います。それらを全てこなそうとしたら、息切れしてしまい、三日坊主となってしまうのではないかと思います。

 

最近、僕自身が効用を実感しているのが「音読」です。英文を「黙読」すると、一度読んでも意味がとれなくても、繰り返し読んだり、後ろから返り読みをしたりすることで、だんだん意味がわかってきます。しかし一文を理解するのに膨大な時間がかかってしまいます。それに比べれば「音読」では、音の流れる順番で理解することが「強制」されるので、否応なしに「英語の発想」をせざるを得ません。

 

全てがそうだという事ではありませんが、日本語では「名詞」を修飾する言葉が「名詞」の前に置かれ、英語では「名詞」の後に置かれています。「日本語の発想」では「修飾語」が続いた後に「名詞」が来るのを期待しますが、その発想法では英語を聴き取る際に、途中経過を脳内で記憶し続ける必要が生じてしまうので、「英語を聴くと疲労困憊」することになります。

 

それは一例にすぎませんが、「日本語の発想」で英語を聴くのを止めて、「英語の発想」に 切り替えるには、「音読」が効果的なのではないかと、考えるようになりました。英語との相性が良く、勘がはたらく人であれば、そんな必要はないかもしれないのですが、僕のように英語に対する勘が悪い人物にとって「音読」は英語学習における強力な武器になりそうな気がしています。ただ残念なことに長年にわたり「音読」を不要と考えてきたのは、悔やまれます。

 

「音読」の効用は、英語学習に限らず、他の外国語学習でも有効ではないかと思っています。しかし「音読」だけやれば、他のことはやらなくて良いとか、無茶な主張をするつもりはありません。まるっきり知らない外国語を初めて学ぼうとしたときに、「音読」さえすれば他は不要と言えるのは、生後間もない乳幼児だけでしょう。

EMACS LISPでコマンドライン用スクリプトを作れるのだろうか

UNIXでは初期の頃からSEDやAWKを用いて、コマンドラインで使えるスクリプトを作ることができていました。その後にはPERLが登場し、最近ではPYTHONもあり、それ以外にもRUBYなどもあり、それぞれに一長一短はありますが、ちょっとした加工をするためのスクリプトを簡単に作ることができます。

 

同じような事はEMACS LISPで作ることは出来るのでしょうか?Webを検索してみたところ「Emacs Lispでスクリプト処理」という記事を見つけました。やってやれない事は無さそうです。


AWKを使えば、CSV形式ファイルを入力として集計することができますが、EMACS LISPでも同様の事ができるでしょうか。できるような気はするのですが、あまり簡単にはなりそうな予感がしません。AWKなら簡単にできることを、わざわざ苦労してEMACS LISPでやるのは、馬鹿げているとも思いますが、どのくらい出来るのかを確認するために、ちょっと挑戦してみようかと思っています。

讃岐守正盛が孫、刑部卿忠盛朝臣

平家物語巻一の「祇園精舎」には、次のような件があります。

 其先祖を尋ぬれば、桓武天皇第五の皇子、一品式部卿葛原親王、九代の後胤讃岐守正盛が孫、刑部卿忠盛朝臣の嫡男なり。

 

これは平清盛に言及した直後に置かれている一文です。ここに限らず、平家物語では人物の描写において、「○○の孫、××の子」のような表現が度々現れます。

 

私が参照した書籍ではフリガナも振ってありました。それによれば「讃岐守正盛が孫(ソン)、刑部卿忠盛朝臣(アソン)」となっていました。その後に続く「殿上闇討」にも同じような描写があり、そこでは次のようになっています。

 其上忠盛の郎党、もとは一門たりし木工助平貞光が孫、進の三郎大夫家房が子、左兵衛尉家貞といふ者ありけり。

 

ここでは、「平貞光が孫(まご)」とフリガナが振られています。先程の例では「孫」を「ソン」と読ませるのに、こちらでは「マゴ」としています。これは偶然であって、特別な意図はないのかもしれません。


深読みすぎるかもしれませんが、最初に挙げた例では「孫(ソン)」の後に「朝臣(アソン)」が続くので、韻を踏んでいるのかもしれません。「刑部卿忠盛朝臣」のように、姓(ここでは「平」)ではなく、名前(忠盛)の方に「朝臣」をつけるのは「名乗り朝臣」なのだとウィキペディアには記述されていました。そこには「四位以下の者は氏、諱の下に姓をつけて呼称した」と記述されており、刑部卿は、官位相当表で正四位下のようですから、「刑部卿忠盛朝臣」になるのは何の問題もないのですが、わざわざ「朝臣」を入れなくても「刑部卿忠盛の嫡男なり」でも構わない気がします。

 

あえて「刑部卿忠盛朝臣」と「朝臣」を加える事で、「ソン」と「アソン」と韻を踏む効果が出るのを狙ったのではないかという気がします。

2024-02-14

MS42-BA

ずいぶん前にジャンク扱いでVAXstation 3100を何台か手に入れました。中を確認すると「MS42-BA」というメモリが使われているのを確認しましたが、詳細は不明でした。ネットを検索すれば、それがDEC製のメモリであることはわかるのですが、公式情報ではないので、要するに何なのか分からずにいました。


つい最近bitsavers.orgで「Digital Systems and Options Catalog July 1992」を入手しました。すると「MicroVAX 3100 Model 10e VAXstation 3100 Model 30, 38, 40, and 48 Memory」として「MS42-AB」、「MS42-BA」、「MS42-CA」、「MS42-KA」が掲載されているのに気付きました。その記述によると、「MS42-BA」というのは、「12-Mbyte parity (1-Mbit chip) memory module. Factory or field installed. Not configurable with MS42-AB or MS42-BA.」という事のようです。


これでひとつ理解が進んだことになります。これ以外にも、何者なのか分からない型番のパーツがありますので、いずれ何かの情報を得られることを願っています。

2024-02-10

殿上闇討

平家物語は、「祇園精舎の鐘の声」で始まる「祇園精舎」が有名です。平家物語巻第一の次に書かれているのが「殿上闇討」です。これは、平清盛の父親である忠盛が昇殿を許され、それを快く思わない殿上人が「闇討」を図った物語です。

 

まず次のように語られます。

 雲の上人是を嫉み、同き年の十二月廿三日、五節豊明の節会の夜、忠盛を闇打にせむとぞ擬せられける。

 

この事は忠盛の耳にも入り、いろいろありますが、結局はこうなります。

其夜の闇うちなかりけり。

 

結局何事もなく目出度し目出度しですが、もし「闇討」が実行されていたとするなら、何がおこなわれていたのでしょうか。物語では、忠盛の郎党である左兵衛尉家貞が護衛についたものの、忠盛の近くには居られず「殿上の小庭に畏て候ける」と描かれています。殿上人といえば公卿ですから、闇討ちの実働部隊ではないと思います。しかし忠盛の郎党でさえ「殿上の小庭」より先には行けないくらいですから、殿上人の配下の腕っ節の強そうな郎党だって殿中には入れなかったのではないでしょうか。

 

そうなると、「雲の上人」が「忠盛を闇打にせむ」と相談した際に、自身が木刀か何かで(?)忠盛を袋叩きにしようと考えていたのだろうかと思うと、なにやら滑稽です。

vscodeとPythonと『Python計算機科学新教本』

オライリーから『Python計算機科学新教本』という書籍が出版されています。大雑把に言ってしまうとアルゴリズムについて書かれた本ですが、Pythonを使って説明しているのが今風です。同じ著者から他の言語で説明している書籍がO'Reillyから出ていますが、和訳は無いようです。

 

この本の「3章 制約充足問題」や「4章 グラフ問題」を勉強してみようと思っています。書籍の中でソースコードも提示されていますし、ダウンロードサービスもあるようですから、Pythonが動く環境さえあれば、勉強するための最低限の環境は整います。それでも構わないのですが、最近はやりのVisual Studio Codeを使ってみようかと思います。


vscodeとWSLを連携させることが出来るようですし、Pythonを扱うための機能も揃っているようです。Web上には多くの記事がありますが、「Visual Studio Codeで快適Pythonライフ」を参考にしてみました。Pythonをコーディングするだけなら、WSL上でviを使うのが手っ取り早いのですが、vscodeならデバッガを利用できるようなので、そこに魅力を感じています。

2024-02-05

古典新訳コレクション(古川日出男訳)『平家物語』を読了

河出文庫から刊行された『平家物語』(古典新訳コレクション、古川日出男訳)の1~4巻を読みました。これはアニメ作品の「平家物語」の原作であり、元々は日本文学全集の『平家物語』を文庫化したものです。

 

平家物語は物語なので、歴史的事実に忠実というわけではありませんが、源平の争いで有名なエピソードは、ネタ元が本書にあると思います。冒頭の「祇園精舎」は有名ですし、「鹿谷」、「俊寛」、「那須与一」、「壇浦」、「大原御幸」などは知っていましたが、『平家物語』全体を通して読んだのは初めてでした。


源平合戦のクライマックスは「壇浦」ですが、『平家物語』での扱いは意外とあっさりしていると感じました。もっとも『平家物語』には多くの異本があるので、もっと延々と壇の浦を語る諸本もあるのかもしれません。

2024-02-03

鉄道における構内踏切と跨線橋の歴史

近年の鉄道駅は橋上化が進んでいるので、純粋な跨線橋は少なくなっているのではないかと思います。国内最古の跨線橋が2021年に姿を消したそうです(「国内最古の跨線橋、5日に110年の歴史に幕 愛知・JR半田駅」)。これは現存していた跨線橋としては国内最古なのかもしれませんが、日本の鉄道史上で最古ではないでしょう。そもそも日本の鉄道の歴史において、跨線橋が初めて登場したのは、何時頃で、何処だったのでしょうか。

 

新橋横浜間に鉄道が開業した時に跨線橋があったとは思えません。もちろん作ることは、技術的には可能だったと思います。しかし乗客の安全上として跨線橋が必要な状況だったとは考えにくいところです。むしろ鉄道開業当初であったとしても、構内踏切は存在していたかもしれません。今日において構内踏切は珍しくなってきてはいますが、地方私鉄やローカル線などで、今でも使われています。2024年年始にJR八戸線の久慈駅に行ったら、存在していました。

 

跨線橋に比べると構内踏切は、構造が簡単ですし、新橋横浜間の鉄道開業当初もしくはごく初期において、何処か駅に作られていたとしても不思議はないと考えられます。


跨線橋や構内踏切が、日本の鉄道史上で何時頃から存在していたのか調べるには、どうすればよいのでしょうか。Webで検索してみると「明治期における鉄道跨線橋の 沿革に関する研究」(三浦彩子・小野田滋、日本建築学会技術報告集、第15巻、第30号、pp577-580、2009年)という論文が見つかりました。この中に掲載されている情報では、明治15年に品川駅や川崎駅に跨線橋が存在したようです。ここから調べていけば、いろいろと分かりそうな気がしてきました。

dynabook SS SX/15Aの不調

かなり昔に購入したdynabook SS SX/15Aの調子が最近よくありません。購入当時はWindows Vistaがインストールされていましたが、2017年に延長サポートが終了したので、それ以降はNetBSD/i386に入れ換えています。

 

購入当初より、電源を入れてもOSが起動しないことがありました。画面に「TOSHIBA」というグラフィカルな表示が出たまま先に進まず、なぜか突然ファンが全力で回り出すので、電源を強制的に落としていました。こうなった場合、何度か電源オンと電源オフを繰り返すこともありましたが、何回かするとOSが起動してくれます。 


この原因が何なのか分かりませんが、最近になって、OSが起動するまで電源のオンオフを繰り返す回数が、数回では済まなくなり、数十回になることが出てきました。しかし、一発で順調にOSが起動することもあるので、不調なのは確かですが、完全に壊れた訳でもないようです。

 

マシン本体の調子が良くないし、CPU自体も旧いのでパワー不足を感じるところもあります。さらに1.8インチのHDDが使われているようなので、2.5インチHDDのように気軽に換装できないのも、ちょっと困りものです。メインで使っている訳ではないので、いきなり完全に壊れたことが発覚したとしても、それほど実害はないのですが、できれば気持ちよく使えるマシンの方が有り難いのは確かです。

 

完全に壊れたことが確認されてから、代替機種を入手しても構わないのですが、そろそろ次のマシンを物色してみようかと考え始めました。今はNetBSD/i386ですが、次はNetBSD/amd64にしたいと思います。HDDでもSSDでも構いませんが、自分で換装作業が出来るマシンにしておきたいところです。そして最も重要なポイントは、持ち歩く都合上、B5サイズのサブノートPCであることが必須条件です。


OSは自分でNetBSDを入れるつもりなので、Windowsが入っている必要はありません。また最新機種である必要もないので、中古で十分です。むしろ1~2万円程度で購入したいと思っています。中古で入手できれば良いので、メーカーには拘りません。ただし、ノートPCのキーボードは、左下が「Fn」キーになっている事がありますが、Emacsなどを利用するので「Ctrl」キーになっていてくれれば良いとは思います。