河出文庫から刊行された『平家物語』(古典新訳コレクション、古川日出男訳)の1~4巻を読みました。これはアニメ作品の「平家物語」の原作であり、元々は日本文学全集の『平家物語』を文庫化したものです。
平家物語は物語なので、歴史的事実に忠実というわけではありませんが、源平の争いで有名なエピソードは、ネタ元が本書にあると思います。冒頭の「祇園精舎」は有名ですし、「鹿谷」、「俊寛」、「那須与一」、「壇浦」、「大原御幸」などは知っていましたが、『平家物語』全体を通して読んだのは初めてでした。
源平合戦のクライマックスは「壇浦」ですが、『平家物語』での扱いは意外とあっさりしていると感じました。もっとも『平家物語』には多くの異本があるので、もっと延々と壇の浦を語る諸本もあるのかもしれません。
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