2026-08-01

再生鉄

ネットを見ていたら「自動車に「再生鉄」、トヨタも採用 東京製鉄トップが語る変化の兆し」という新聞記事が目に入りました。スクラップを再生した鉄を使用することでリサイクルを目指すようです。

 

どうしたことか「再生鉄」という文字を見たら、鉄道ファンの新しいジャンルかと勘違いしました。近年は、鉄道ファンという表現をすることは少なくなり、「乗り鉄」とか「撮り鉄」などと呼ばれます。それだけではなく、「座席鉄」や「顔鉄」などというニッチな表現もあるようです。「あなたは、何鉄ですか?」と問われることもあるらしいのですが、その質問自体がナンセンスというか、何故それほどまでに細分化したがるのか謎です。元々は「鉄道ファン」と呼ばれた愛好家は、「鉄道マニア」とも呼ばれ、「鉄道オタク」とも「鉄ちゃん」とも呼ばれましたが、この頃は「鉄道全般の愛好家」という意味であって、特定の一部を強調することはありませんでした。写真も撮るし、乗車して旅行もするし、模型も作るという、何でも屋でした。 

 

閑話休題。あまりにも細分化され過ぎた表現を見過ぎたせいか、「再生鉄」を見たとき、「おっ、新しい鉄道ファンのジャンルか?でも「再生」の鉄って何?」と、ズレた疑問を抱いてしまいました。 

2026-07-31

Squad Leader CLASSIC Revised Rules Book Version 1.2

1980年代にAvalon Hillから発売された「Squad Leader」というゲームがありました。とても人気があり、「Cross of Iron」、「Crescendo of Doom」、「GI: Anvil of Victory」という拡張版も発売されました。ところが、当初のルールが拡張版で追加変更され、さらに追加されたはずのルールが後続した拡張版で変更され、複雑怪奇なルール体系になってしまいました。


この問題はAH側でも意識しており、ゲーム全体を仕切り直した「Advanced Squad Leader」が登場しました。SLとASLは、似ているとは言っても、ゲーム体系として別物です。本来のSquad Leaderのルールは「増築を重ねた旧い旅館」のようになってしまっていて、とても見通しが悪いです。

 

ルール体系を整理したいと考えている人は少なくないようで、「Squad Leader Rules (Includes All Gamettes)」という存在を知りました。自分で整理するよりも、この成果を使わせてもらう方が、何かと有難いと思っています。 

2026-07-27

「還暦間際のオッサンが8Bit時代に戻って不完全燃焼をやり直す話」とフォレストガンプ

還暦間際のオッサンが8Bit時代に戻って不完全燃焼をやり直す話」という小説がネットで連載されているのを偶然知りました。小説なので、当時の時代の状況を正確に反映しているわけではなく、天才的な(?)主人公が、周囲の人間を巻き込み(翻弄し)ながら、テクニカルな成果を次々にあげていくという内容です。とても楽しく読んでいます。

 

Z80が全盛だった頃からAT互換機が出現する時期のパソコンに、次々の(当時としては)新機能を実装する主人公に周囲の人間が驚き呆れるのです。ふと思ったのですが、これはトム・ハンクス主演の映画「フォレストガンプ」に似ているのではないでしょうか。

 

「フォレストガンプ」は、第二次大戦後におけるアメリカの歴史的な出来事(例えば公民権運動とかベトナム戦争)に、主人公のフォレストガンプが常に登場するストーリ仕立てになっています。フォレストガンプが歴史的な出来事に一回くらい遭遇するだけならまだしも、いつでもどこでも、常に顔を出すのは、娯楽映画だからこそ許される展開です。

 

コンピュータ技術に爆走する少年と、米国史に立ち会うフォレストガンプは、話の展開が似ていると思うのです。 

紙テープとクリップボード

DDJで発表されたPalo Alto Tiny BASICは、ASR-33のようなテレタイプを入出力装置として想定しています。その派生である東大版Palo Alto Tiny BASICをsimhのAltair 8800シミュレータで動作するようになりました。さて、Tiny BASICが一世を風靡した頃には「Hello World」というプログラムを書いてみるという習慣はありませんでした。テスト的に簡単なプログラムを入力し、実行できるようにはなりましたが、Palo Alto Tiny BASICには、saveやloadというコマンドはありません。しかし、入力したプログラムを保存できないのは、困ります。さらに、過去に作成したプログラムを読み込めないのは、もっと困ります。

 

ここで当時の状況を思い起こすと、ASR-33のようなテレタイプには、紙テープのリーダーやパンチャーがついていたという事実です。ASR-33の操作方法は分かりませんが、あたかもキーボードから入力しているかのように紙テープを入力装置としたり、あたかも印字するかのように紙テープを出力したりすることが出来たようです。つまりPalo Alto Tiny BASICから見ると、入力がキーボードなのか紙テープなのか区別できませんし、出力がプリンタなのか紙テープなのか区別できません。こういう機構があれば、Palo Alto Tiny BASICにsaveやloadコマンドがなくても、紙テープを記録メディアとして利用できることになります。

 

それでは、Altair 8800シミュレータでPalo Alto Tiny BASICの場合、「紙テープ」の代替は何でしょうか。いろいろな手法が考えられるかもしれませんが、「クリップボード」が使えそうです。あらかじめエディタか何かで、プログラムを編集しておき、その全てをクリップボードにコピーしておきます。次にAltair 8800シミュレータで動作しているPalo Alto Tiny BASICにペーストすれば、いかにもキーボードから入力したかのように、プログラムが一気に入力される(はず)です。つまり現代のクリップボードは、当時の紙テープを再現していると言えるでしょう。

 

Palo Alto Tiny BASICが流行した当時は、何故かStar Trekゲームも流行していました。Palo Alto Tiny BASICを開発したLi-Chen Wangは、Tiny Trekも発表しています。Tinyなので130行ほどしかありませんが、ゲームを遊ぶたびに、いちいちキーボードから入力しなければならないのは嬉しくありません。当時は紙テープから一括入力したようですが、現代ならクリップボードの出番です。これで一括入力できるはずです。

PLANとSIMPLE

共立出版の『マイクロコンピュータのプログラミング』におさめられている「マイクロPLANのプロセッサ」という記事では、参考文献として雑誌「bit」の記事が参照されています。国立国会図書館のデジタル資料に雑誌「bit」があるので、確認してみました。

 

1974年8月号~12月号までは、PLAN言語の連載記事があります。ただしデジタル資料は館内限定公開と指定されているので、読みたければ国立国会図書館に行くしかありません。

  1. ミニ言語PLAN(8月号)
  2. 構文解析(9月号)
  3. 記号の処理・宣言と定義の処理(10月号)
  4. 目的プログラム(11月号)
  5. 目的プログラムの生成(12月号)

 

1977年1月号~1978年3月号までは、SIMPLE言語の連載記事があります。雑誌「bit」は館内限定公開のデジタル資料です。しかし、この連載を単行本化した『やさしいコンパイラの作り方』(中西正和・大野義夫、共立出版、1980年)は、デジタル資料になっており、個人送信も可能として指定されているので、アカウントがあれば自宅でも読めます。 

2026-07-26

Firefox 153では「ユーザーのコンピューター上のローカルファイルへのアクセス」の無効がデフォルトになっている。

Firefoxを更新して153にしたら「 File Backups - For TiddlyWiki」が動かなくなりました。何が原因なのか分からずに焦りましたが、「PSA: If you’re using Timimi with Firefox 153+ (or an equivalent fork)」という情報がありました。これは、Timimiというプラグインの場合ですが、対処方法は同じでした。

 

Firefox 153では、プラグインの管理メニューに「ユーザーのコンピューター上のローカルファイルへのアクセス」が 追加され、デフォルトでは「無効」になっています。これによりプラグインがバックアップできなくなってしまったようです。

 

この設定を「有効」としたら、問題は解決しました。 

2026-07-22

東大版Palo Alto Tiny BASICのメモリマップ

共立出版の『マイクロコンピュータのプログラミング』に掲載されている「東大版Palo Alto Tiny BASIC」は、DDJに掲載されたオリジナルのPalo Alto Tiny BASICを拡張したものです。しかし記事に書かれているように、「Palo Alto版のオブジェクト・プログラムを、独自に逆アセンブル、変更を加えたもの」です。いろいろな変更が加えられていますが、メモリマップも違っているようです。

 

記事では「図3 メモリ・マップ」として開設されています。プログラム本体は、0000番地から始まるメモリに配置されていて、0786番地まで続くので約2Kバイトです。作業領域、BASICプログラム格納領域、スタックなどは、1000番地から1400番地までなので、たかだか1Kバイトです。

 

一方でDDJに掲載されているオリジナル Palo Alto Tiny BASICは、プログラム本体が、0000番地から074E番地までの約2Kバイトで、作業領域などが、0800番地から2000番地までの6Kバイトです。東大版に比べると、作業領域などに割り当てているサイズが大きく違います。

 

これらが発表された当時のハードウェア状況を考えれば、 メモリが1Kバイトしかないとしても、やむを得ないでしょう。しかし割り当てが少なすぎて、例えばStar Trekなどを動かすのは、おそらく無理でしょう。

 

SimHのAltair 8800シミュレータを使うなら、64Kバイトのフル実装するのも簡単なことです。そこまで大きく拡げないとしても、東大版Palo Alto Tiny BASICのソースプログラムで指定されている値を変更しておきたいと思います。