Palo Alto Tiny BASICは、様々なテクニックを駆使してプログラムサイズを小さくしていると言われています。そのテクニックの一つが「RST N」を多用している事です。プログラム先頭には「ZERO PAGE SUBROUTINES」として、次のように書かれています。
THE 8080 INSTRUCTION SET LETS YOU HAVE 8 ROUTINES IN LOW MEMORY THAT MAY BE CALLED BY RST N. N BEGIN 0 THOUGH 7. THIS IS A ONE BYTE INSTRUCTION AND HAS THE SAME POWER AS THE THREE BYTE INSTRUCTION CALL LLHH.
インテルの8080は、RST 0からRST 7が実行されると、0000番地、0008番地・・・と固定されたアドレスに制御が移ります。普通にサブルーチンコールをCALL foobarすれば3バイトになるところを、RST Nなら1バイトなので、インテルがこのような使いかたを想定しているわけではないと思いますが、メモリの節約になります。その代償として、0000番地付近をPalo Alto Tiny BASICの管理下におく必要があります。Palo Alto Tiny BASICが登場した頃は、メモリマップを制約するOSのようなものが無く、自由だったので、このようなアプローチも許されました。
しかしメモリマップを変更することができなくなります。Palo Alto Tiny BASICでは、Version 2.0というのはプログラムのインストラクションをインテル互換に変更しただけですのでRST多用になっていますが、Version 3.0ではRST多用と決別したようです。また東大版はPalo Alto Tiny BASICの流れをくむことになっていますが、以下のように説明されており、RSTを使わないようになっています。
(v) システムやバッファをそれぞれのキットに合わせて任意のアドレスから始まるように変更することが容易である。(これは、筆者の変更による。)