2020-04-26

線型代数学('17)

放送大学で、2020年4月からは「線型代数学('17)」を受講しています。これは「入門線型代数('19)」に続く科目として位置づけられています。教科書(放送大学では「印刷教材」と呼びますが)が執筆された時期の関係で、本文中では「入門線型代数('14)」の記述が参照されていますが、最新の「入門線型代数('19)」とは参照頁などが異なっています。出来れば印刷教材を改訂しておいて欲しいところです。

線型代数は微積分と共に、大学における数学の入り口として考えられているようです。線形代数の目標は一般的なn次元で扱うことだと思います。しかし最初から一般的に論述すると、学生がついてこられなくなる恐れがあるので、最初は2次元や3次元で扱うことで学びやすくしようという努力がなされているようです。このような試みがあることで初学者が躓かなくなることは確かですが、簡単だと誤解することで、講義が進むにつれて、ついてこられなくなる要因にもなる気がします。

線型代数は次元数によらず一般的に成立する理論を目指していると思いますが、そのために必要な道具や材料を次々に学習することになります。しかしそれらを初めて学ぶ段階では、何のためにそれらを学ぶ必要があるのかということを必ずしもピンとくるわけではありません。むしろ、何故こんな事をくどくど考えるのだろうと思うことの方が多いでしょう。それで理解をあやふやにしていると、次第に講義がわからなくなってきて、ついに落ちこぼれてしまったことに気がつくのです。

理解が不十分でも試験を通れば、単位は取得できてしまいます。しかしそれでは何のために時間をかけて線型代数を学ぼうとしたのか分かりません。せっかくなら、(完璧でなくとも)自分が納得できるような理解に到達したいと思います。

勘合貿易

テレビを視ていたら「勘合貿易」を扱っていました。室町時代に勘合符を用いた貿易が行われていた事を日本史で学びますが、日本史の勉強の中で具体的な詳細について学習するわけではありません。概念は分かりますが、詳細はどうなっていたのだろうかと疑問に思いました。

ウィキペディア「日明貿易」では次のように説明しています。
勘合符とは木の札に字を書いてから、中央で二つ割りにしたものである。両者が片方ずつ所持し、照合のさいに合わせてみて、ぴたりと合えば本物ということになる。勘合には「日字勘合」と「本字勘合」の2種類が存在した。制限貿易で、日本→明は「本字勘合」、明→日本は「日字勘合」が使用された。

つまり、文字を書いた木札を分割し、(例えば)一方を日本側が、他方を明側が所持しているわけです。それらを突合させることで、今日でいうところの「本人確認」をするわけです。これ自体は別に不思議でも何でもないですが、最初の「勘合符」を日本と明で個々に所持するのは、どのようにして行ったのでしょう。

厳密(疑い深くとも)に考えれば、木札を割って勘合符とする実作業がおこなわれた時の各々の代表団が、本物なのか証明しなければなりません。正式な代表団であることを証明する文書を所持していたとしても、それは偽文書かもしれません。より厳格に対応するには、その時点で既に「勘合符」を保持していなければならないでしょう。しかし、その勘合符を所持しているためには、事前に勘合符を交換していなければなりませんが、その方法はというと・・・、という具合に、無限ループに陥ってしまうはずです。

 もしかすると「そんな面倒なことを言い出さなくても、最初は国家が発行する文書をもって正式な代表団であることを証明すればいいんだよ」と思うかもしれません。しかし、それで「正式」であることが証明できるのであれば、「勘合符」なんて面倒なシステムを持ち出さず、いつも必ず「文書」を持って正式な代表団であることを証明して貿易すればよかったのではないでしょうか。

今日のコンピュータ・ネットワークにおいて、暗号鍵交換を如何にセキュアにおこなうかという問題に似ているのではないかと思います。

2020-04-23

DroidCam Wireless Webcam

COVID-19騒動の前からWebによるリモート会議をおこなっていました。しかしながらデスクトップPCにカメラやマイクがついていないので、ヘッドセット「ELECOM HS-HP21UBK」を購入し、WebCamの代用として「ManyCam」を使用していました。これで何とかなっていたのですが、時々酷くノイズが混入し、会話が成り立たなくなることもありました。何が原因なのか良く分からず、困っていました。

WebCamの環境を調査するサイトが数多くあるようですが「接続機器(マイク/スピーカー/カメラ)テスト」を使ってみました。このサイトはFirefoxでも動くように見えるのですが、Chromeで利用するのが良いようです。このサイトで確認すると、ヘッドセットのマイクから拾う音声がノイズに妨害されて聞きづらいことが分かりました。

(意外なことに)ManyCamを起動しなくても、上述した試験サイトで音声を確認でき、しかも酷いノイズが入る状況は変わりませんでした。つまりManyCamの問題ではないということです。もしかするとヘッドセットが壊れているのかもしれません。

困っていたところで、COVID-19騒動によりリモートワークが推奨されるようになり、WebCamの入手が困難となっている状況も踏まえ、スマホをWebCamの代用にするアプリが注目されるようになってきました(「PCのWEBカメラが入手困難なのでスマートフォンで代用するアプリを比較」)。スマホとPCの接続は、Wireless方式とUSB方式があり、両方可能なアプリと、一方のみであるアプリがあるようです。Wirelessの方が手軽だと思いますが、自宅LANのネットワーク状況によっては画像や音声に乱れが出るかもしれないので、USB方式が使えるアプリにしようと思います。それでも選択に困るくらいありますが「DroidCam Wireless Webcam」にしてみました。

スマホアプリはGoogle Playからインストールすれば良いのですが、Windows側で必要となるクライアントソフトウェアは公式サイトから入手する必要があります。導入手順はWebを探せば見つかりますが、記事の時期によって手順が現在とは異なっている場合があるので、臨機応変に対応する必要があります。

今回は次のような手順で導入しました。
  1. スマホ側でアプリ「DroidCam Wireless Webcam」をインストールしました。今回のバージョンはv6.7.7でした。
  2. Windows側でクライアントソフト「DroidCam Windows Client」をインストールしました。今回のバージョンはv6.2.2でした。
  3. wireless接続で利用するなら、スマホ側で指示されたIPアドレスを、Windows側クライアントで指定すれば接続開始されます。ただしエラーが起きることがありますが、何度かトライしていると繋がるようです。
  4. USB接続で利用するなら、スマホ側の設定を変える必要があります。手順はWebを検索すれば見つかると思います。僕のスマホはHUAWEI nova lite 2(ビルド番号:9.1.0.187(C800E180R1P3))です。スマホとPCをUSBケーブルで繋いで、Windows側クライアントでUSB接続を指定すれば、接続開始されます。

今回使用したのは無料版ですが、「DroidCamX Wireless Webcam Pro」という有料版(500円)もあります。もちろん有料版の方が無料版よりも機能が豊富ですが、無料版でも僕の使用目的としては十分使える感触を得ました。

2020-04-19

COVID-19の見通し

COVID-19に対処するため日本では緊急事態宣言が出されました。その対象範囲が拡大されてもいます。それに対して、宣言が遅いとか、対象範囲が不適切ではないかという意見もあります。その一方で、宣言が出されているにも関わらず、いまだに人の往来が多すぎて、感染を抑え込めていないとの発言もあります。それらの一つひとつの発言が、妥当なのか否か直ちに判断するのは容易ではありません。それについての背景に関する専門的な知識も必要ですし、現状に関する正確な情報も必要ですが、それを全員が同じように持っているわけではないのです。

このような時期においては、「緊急に対処する必要のある非常時なんだから」ということが、あらゆる事柄を正当化する理由として持ち出されがちですが、それは危険性をはらむことを十分に念頭におかなければならないと思います。

COVID-19対応は未知との戦いという側面が強いため、専門家(ここで、それが何の「専門家」なのかが重要になってくると思いますが)によって、主張する方向性が、必ずしも一致している訳ではないように見えます。さらに、テレビや新聞などの報道においては、どれを見ても同じ情報源から出てくる同じ情報を同じように伝えているばかりで、思考の幅を狭める方向に進んでいるのではないかと思います。

情報を受け取る側にとっては、多種多様な情報がメディアから伝えられると、それを読み解く能力が要請されていることになります。個々人にとっては、それらの情報を自分でカバーできる範囲は各々で異なるし、意見が一致しない状況で国の方向性を決める合意形成ができるのかという不安もあります。そのような情勢では、シンプルな発言に吸い寄せられる圧力が高まるので、気を付けたいと思います。

COVID-19対応は今後どうなっていくのでしょうか。今は感染拡大を防ぐことで精一杯で、先の事なんか考えている時期ではないんだという意見はあるかと思いますし、それはその通りかと思います。しかしそれだけでは済まないとも思います。

例え話となりますが、自動車の最大積載量について「つめるだけ」というステッカーが存在しているようです。当然これは冗談にすぎないのですが、COVID-19の今後の見通しについても、「収束は何時か」という問いに対して、「収束した時」という答えが出てきそうで心配です。

見通しについて単純な話しか出てこない背景には、未知との戦いだから不明点が多いこともあるとは思いますが、思考の途中結果を省いて結論だけに飛びつこうとする受け手側の問題と、説明しても理解できる訳がないと侮っている発信者側の問題があるでしょう。

2020-04-18

JR北海道の札沼線廃止

JR北海道の札沼線の北海道医療大学と新十津川の間が、COVID-19による緊急事態宣言の全国対象の影響を受けて、予定を早めて2020年4月17日に廃止されました。当初の予定ではGW明けでしたが、COVID-19の影響で予定を早めていましたが、それが急遽再変更されました。あまりにも突然だったため「札沼線、お疲れさまでした 道医療大―新十津川沿線住民「突然」「さみしい」」(2020年4月18日 05:00)という記事が北海道新聞に掲載されています。

このような路線廃止であるとか、または列車廃止のような場合に、最終日には鉄道ファンが押し寄せます。それは昔からあったことだと思いますが、最近の傾向として「ありがとう」と叫ぶ声があがるようになっています。このような声は以前にはあがらなかったと思います。

この件に問題意識を持つ記事として「迫る「Xデー」…葬式鉄のトラブル必至 鉄道ファンの“暴走”どう食い止める」(2015年1月25日)があります。この記事は2015年に執筆されていますが、その記事が書かれた時点で既に問題現象が発生していることになります。さらに(問題のある現象であったとしても)日常的な光景となってしまうと、あえて記事が書かれて啓発されることが少なくなると思います。そうなると、このような現象は最近発生したことではないかと思います。

JRの夜行列車というと「ブルートレイン」が有名です。豪華な夜行列車であればJR西日本のトワイライトエクスプレスやJR東日本のカシオペアもありますが、これらは20系や24系25型などのブルートレインという訳ではありません。典型的なブルートレインが廃止されたのは、2005年3月に廃止された「さくら」とか、2009年3月に廃止された「富士・はやぶさ」でしょう。この頃には、既に「さよなら」と叫ぶ声があがっていたような気がします。

廃止されて「さよなら」と叫ぶ声に違和感を感じています。しかし、ふと気がつくと、新しい路線や列車が運行を開始するときに出発式が行われていても、「こんにちは!」とか「初めまして!」と叫ぶ鉄道ファンは(少なくとも現時点では)いないようです。

そんなセリフを叫ぶヤツがいるわけないだろう、と思っても、それでも誰かが言い出すと、追従する人達が現れ、結局は日常的な光景となってしまうのが、流行というものです。そもそも「ありがとう」と叫ぶ光景だって、SLが全国各地で廃止されていた昭和40年代には想像できなかったのではないでしょうか。

今後どうなるかは、不安と期待で見ていきたいと思っています。

いわゆる「布マスクの全戸配布」

COVID-19の対策として全戸に布マスクを配布するという政策が発表されています。この件について厚生労働省の公式サイトには「布マスクの全戸配布に関するQ&A」という情報が上がっています。布マスクは郵便配達にあわせて配られるそうですが、(5月中の配送完了を目指しているようですが)何時届くのかはわかりません。

世間では、サイズが小さいとか、布製では飛沫がすりぬけてしまうなどの声が出ています。そうであっても無いよりはマシとの声もあります。意見は様々ですが、自分のところに布マスクが届いたとしても、使うことはないだろうと思います。そうなると死蔵になるか、捨てることになるか、どうしようかと思っていました。

Webを見ていたら「「アベノマスク」不要なら、ホームレス支援団体に寄付しよう。 送り方や送り先は?」(2020年04月15日)という情報がありました。送付先とされたNPO法人のサイトにも「「全戸配布布製マスク」のご寄付をお受け取りいたします(2020/4/10更新)」という情報が掲載されています。このような方法があるなら、協力しようかと考えています。

2020-04-14

NetBSD 9.0に更新したら、MATEデスクトップ環境でメニューにシャットダウンが復活した

2020年2月にNetBSD 9.0がリリースされたので、dynabook SS SX/15AにインストールされているNetBSD/i386を8.1から9.0に更新しました。アプリケーションはpkgsrcからバイナリでインストールしていますが、この更新は後日おこなおうと考えています。

更新は恙なく終わりました。まず最初にカーネルだけを更新して起動できることを確認しておきます。そこで問題なければ(実際に問題ありませんでしたが)それ以外のセット(.tgzファイル)も更新します。更にX関係のセット(.tgzファイル)も更新しました。

この状態で、ログインしてMATEデスクトップ環境が動作しているかを確認しておきました。特に問題はありませんでしたが、メニューに「シャットダウン」の項目が復活していました。

そもそも「シャットダウン」はメニュー項目に存在していたのですが、昨年MATEを更新したら、無くなってしまいました。何かの設定に不備でもあるのかと調べてみましたが、不明のままでした。ところがOSを更新しただけ復活するのは、利用できて有り難いのですが、原因が不明なだけに、いつ再び利用できなくなるかと思うと不安でもあります。