2021-06-01

John Masefield

放送大学で今期は「英語で読む大統領演説('20)」を受講しています。全15回の講義は後半に入っています。その第9回はJohn F. Kennedyが大学の卒業式に招かれて1963年6月10日におこなった演説を取り上げています。


講義の時間の都合で演説の一部が省かれていますが、最初の方に次のような文がありました。

"There are few earthly things more beautiful than a university," wrote John Masefield in his tribute to English universities -- and his words are equally true today.


John Masefieldというのはイギリス人の詩人だそうです。1878年生まれで、1967年に無くなったそうですから、この演説が行われていた時には存命だったことになります。文中で使われている「earthly」は、辞書を引くと「(否定文・疑問文を強調して)全然、まったく、少しも」という意味だとあります。例文には「There's no earthly reason why she should quit her job.」とあります。


「earthly」は「地上」を意味する「earth」から派生しているようなのですが、「(否定文を強調して)まったく」という意味になるのは、多少飛躍を感じます。「earth」という言葉の持つイメージを考えれば、突飛ということは無いのですが、直接的にイメージできる訳語でもないと思います。


英語を学んでいると、知らない単語は次々に現れるし、辞書を引いたことがあっても訳語を忘れていることも度々あります。記憶を定着させるには、目にする頻度を上げることだと言われます。確かにその通りだと思いますが、自然にまかせていては目にする機会は多くならないので、何か方法が必要だと感じています。


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