英語で文章を書こうとする際、日本語の発想をそのまま直訳しようとすると、文法的に問題ないとしても不自然な英文が出来上がってしまったりしがちです。こうならないようにするため「英借文」が勧められており、それは全くその通りだと思います。では問題なのは、「英借文」を学ぶために何をしていけば良いのかという事です。
英借文するには、元ネタとなる英文をストックしておく必要があります。そのような英文は、どこから仕入れてきても構わないと思いますが、よくあるのが『DUO 3.0』や『英作文 基本300選』などです。これらを勉強する事で英文が書けるようになったという記事を見かけることがありますし、素材として決して悪くはないと思います。しかし僕自身の感覚としては、これらの例文を覚えることと、活用して英借文して書きたいと思っていた英文が書けるようになることとは、乖離があるように思うのです。ストックする英文を覚えることを第一にするならば、それなりの時間がかかりますし、そのストックだけで十分なのだろうか?とか、もっと例文を増やした方が良いのだろうか?(しかし覚える時間も増えてしまいます) とか、むしろ例文は減らした方が良いのではないかとか、一歩踏み出そうとしても躊躇してしまいます。
英借文するとしても、もっと別なアプローチがないだろうかと調べていたら『「英借文」トレーニング』という記事を見つけました。そこには、以下のような事が書かれていました。
もっと複雑な事を書きたい場合は、オンライン辞書で単語の手がかりを得て、ネイティブの実際の用例をGoogle.comで検索する、という方法があります。
この文に続いて、「たとえば、「テーブルに足の小指をぶつけた」と書きたいとします。」として、具体的に英借文する方法が示されています。この方法なら、例文をストックすることに煩わされずに済む気がしてきました。
「英借文から始めて自力で英作文ができるようになる方法」に書かれているように、『「英語が書けない人が、英語が書けるようになるためには、英語を書かないといけない」というパラドックス』があります。これを乗り越えれば、最初は大変でも、英文を書くのに慣れていき、そうすることで英文を読むのも楽になり、次第に自分の中で英文のストックが溜まってくるので、更に英文が書けるようになっていく、という循環が生まれるのを願っています。
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