2024-08-01

季節予報の理解が難しい

気象庁は「季節予報」というものを定期的に発表しています。これは、「平年並み」か、「平年並み」以下か、「平年並み」以上かという3つのランクに分けて、それぞれの確率として表現されています。気象庁のサイトには「3つの階級について」とか「確率表現の見方」などの解説記事があるので、全く何もわからないという事ではありませんが、それでも腑に落ちないところがあります。

 

例えば今年は猛暑ですから、今後一箇月の気温として、次のように表現されているとしてます。

  1. 平年並みより低くなる確率が10%
  2. 平年並みである確率が10%
  3. 平年並みよりも高い確率が80%

 

ここで「平年並み」というのが、具体的には何度なのかという疑問には、「3つの階級について」で説明されているように、30年分の気象データを使って並べ替えて、中間の10個分を「平年並み」とするようなので、これは理解できます。

 

さて、これから一箇月過ぎたら、その間の気象データが蓄積され、気温の実測値が確定します。おそらくそれは、この猛暑ですから、平年並みよりも高くなるのでしょう。しかし万が一天変地異により、突然冷夏となり、平年並みよりも低い気温になったとします。それは季節予報では「平年並みよりも低くなる確率が10%」の事態に遭遇したということです。その事実が確定すれば、それ以上でも、それ以下でもないのかもしれません。

 

季節予報は、今後の気象変化などの影響を強く受ける事業者に対して情報を提供することを主眼としているという話しを聞いたことがあります。そうかもしれません。一個人にとっては、確率がどうなろうとも、現実の日々の気象変化を受け入れる以外に何もできないのです。このような事を理解しているとしても、季節予報を個人の暮らしに役立てる方法がないものかと、考えているところではあります。

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