2025-10-28

手招きジェスチャーの国内外の違い、さらに救急車のサイレンは「ピーポー」なのか「ポーピー」なのか

文化の違いと言ってしまえばそれまでかもしれませんが、身体動作によるジェスチャーは、日本と外国とで大きく違う場合があります。いろいろあると思いますが、例えば手招きのジェスチャーです。「国が変わればジェスチャーやしぐさも変わる!日本と海外の違いを知って正しくコミュニケーションを!」には、次のような記述があります。

その他、よく聞くジェスチャーとしては、手招きの違いがあります。日本では手のひらを下にして「こっちにおいで」と手招きしますが、欧米では「あっちに行け」という意味に捉えられてしまいます。外国人に手招きしたいときは、「手のひらを上」にして手招きすればOKです。

 

確かに 日本では、手のひらを下にして、ひらひらさせるジェスチャーが「こっちにおいで」を意味します。しかしよく考えると「あっちに行け」も同様のジェスチャーではないでしょうか。よく見れば、そのジェスチャーが「こっちにおいで」と「あっちに行け」とでは、ひらひらさせる様子が微妙に異なっており、日本の風習に通じていれば見分けられるのでしょう。しかしそうでなければ、その違いはわからないと思います。その点で、外国のように、「手のひらを上」にすれば「こっちにおいで」、「手のひらを下」にすれば「あっちに行け」となるのは、間違えようがありません。

 

ここで発想を飛躍させ、救急車のサイレンについて考えてみます。「ピーポー」という音が繰り返されるもので、緊急走行中には鳴らすことが法令で定められているそうです。その法令の条文を参照していないので、見当はずれなことを言ってしまうかもしれませんが、このサイレンは「ピーポー」の繰り返しなんでしょうか。それとも実は「ポーピー」の繰り返しではないのでしょうか。

 

このようなことは、今まで考えたこともなく、誰もが当然の事として「ピーポー」というサイレンを鳴らしていると思い込んでいるので、実際に救急車がサイレンを鳴らしながら緊急走行をしているのを目撃しても、頭の中では「ピーポー」の繰り返しであると認識しているのでしょう。しかし無理やり意識を変え、これは「ポーピー」の繰り返しだと思い込めば、そういう風にも聞こえてくるのではないでしょうか。 

 

救急車サイレンは、約770Hzと約960Hzの繰り返しだそうです。おそらく仕様書にも、そのように記述されているのでしょう。しかし第1声が約770Hzで、第2声が約960Hzだとまで指定されているのでしょうか。別に記述されているはずがないと主張するものではなく、書かれていても構わないのですが、おそらく2つの周波数の音を交互に発声するとしか規定されていないのではないかと思います。どちらが第1声で、どちらが第2声なのかは、別にどちらでも気にしないのではないかと推測するのです。 

 

このようなことをクドクドと気にして何になるのかと思われるところですが、確かにその通りです。しかし意識することもなく、当然のことのように思い込んでいる「常識」が何処からきているのかを、ちょっとくらい気にするのも一興ではないでしょうか。 

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