The Japan Times Alphaで連載されているコラム「Odds & Ends」の7月のテーマは「Play」でした。2021年7月23日版に掲載された第4回目のサブタイトルは「Phrasal verbs」でした。このコラムで句動詞を扱う事はよくありますが、そこでは次のように指摘されます。
If you use a pronoun, the pronoun must separate the words. That's the rule.
句動詞がseparableである場合、目的語を、句動詞の間に入れても良いし、句動詞の後に続けても構わないようです。しかし目的語が代名詞であれば、句動詞の間に入れなければなりません。後に続けることは出来ません。「That's the rule.」ということなのですが、英文法の規則なので、日本人が異議をとなえるような問題ではありませんが、何故このような規則ができたのでしょう。
英語のような言語の規則は、数学や物理のような絶対的な規則とは違います。今日では誤りとされていても、過去には問題なかったとか、未来には問題ないかもしれないとか、普通にあり得ると思います。日本語だって、言葉の乱れだと眉を顰める人もいても、常に変化しています。「ら抜き言葉」とか「さ入れ言葉」とか、僕自身は誤用だと思っていますが、問題ないと主張する人はいますし、将来的には日本語文法に組み込まれることになるかもしれません。
さて話を戻して、英文法における句動詞で目的語が代名詞だった場合の「規則」とは、どういうことなのか、もう少し詳しく知りたいと思っています。英語は世界中で使われていますし、地域や集団によっては、変格文法となっている場合があるんじゃないかとも思います。英語の文法も次第に変化していくと思うので、今は誤用でも未来は誤用とは言えない時代が来るのかもしれません。