The New York Times Weekend International Editionの記事を読んでいたら、次のような文がありました。
Nor do I know whether the home city where he enjoyed recognition is Paris or Paris, Texas.
パリと言えば、フランスの首都であり、ロンドンやニューヨークと並んで、世界的に最も有名な都市でしょう。しかし、上述した文を読んで驚いたのは、まず最初に、テキサス州にパリスという町があることです。ウィキペディアの説明では、次のように書かれています。
パリスという名はライトの従業員の1人、トーマス・ポティートが、フランスの首都パリにちなんでつけたものであった。
次いで、そして最も大きく驚いたのは、英語表記なら双方とも「Paris」なのに、日本語で表記すると、フランスの首都が「パリ」で、テキサス州の地名は「パリス」になってしまうことです。本来の発音を考えれば、フランスの首都も「パリス」であって、日本語で「パリ」となっている事の方が、変だというべきなのでしょう。
外国由来の単語を日本語にした時の表記は、統一性があった方が望ましいのかもしれませんが、結構バラバラです。日本語を学ぶ外国人が苦労しているという話を聞くこともあります。その時に聞いたのは、「何故『Hong Kong』が『ホンコン(香港)』なのに、『King Kong』が『キングコング』なんだ」という疑問でした。何故「King Kong」は「キンコン」ではないのか。何故「Hong Kong」は「ホングコング」ではないのか。このような疑問は尤もだと思います。「歴史的な経緯でそうなっている」という以上の答えを持ち合わせている日本人は存在しないのではないかと思います。
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