放送大学教養学部で2022年度第1学期は「教養で読む英語('19)」を受講しています。この課目は、放送大学で伝統的な「放送授業」ではなく、近年増えつつある「オンライン授業」です。このため、学期の中間に課せられる「通信指導」や学期末の「単位認定試験」は無くて、その代わりに学期末までにレポートを提出しなければなりません。15回の講義のなかから何れかを選んで200語以内で「英文」で意見を述べるというのが、レポートの課題です。
英文レポートを書くのは、もちろん簡単なことではありません。しかし日本語であれば、レポートを書くのが簡単なのかと言うと、決してそういうわけでもありません。英語を書き慣れていれば、いきなり英文でレポートを書けるのかもしれませんが、無理せず、まずは日本語でアウトラインを考えてみてから、英語に置き換えていくことにしようと思います。
英語で200語以内というのは、「論文」というほど大層なものではありません。そうだとしても、未成年が書いたような「感想文」になってしまうのは避けたいところです。出来れば「「ハーバード式5行エッセイ」とは?言いたいことを英語にする!」のようにしたいと思っています。
「ハーバード式5行エッセイ」という形式的な側面を考えるよりも、もっと大切なのは、エッセイで何を論じるかという点です。それなくして形式も何もあったものではありません。そこで手元にある『論文の教室』(ISBN4-14-001954-9)を読み返してみました。この本は新版が出ているようですが、僕の持っているのは旧版です。その第3章では、次のようなことが書いてあります。
- [ダントリその1]課題の趣旨をよく理解しよう
- [ダンドリその2]テーマの見取り図になるような資料を探して読む
- [ダンドリその3]問題をデッチあげるために基本資料をもう一度読む
- [ダンドリその4]問いをきちんと定式化してみる
- [ダンドリその5]問題に取り組むための調査を進める
何について書くのであっても、書こうとしている問題について何も知らなければ、エッセイを書きようがありません。乾いたタオルを絞っても、何も出てこないでしょう。そういう意味でこの本の著者は「というわけで、とにかく課題が出たら、その日のうちに図書館に寄るなり、本屋に寄るなりして、一冊ぐらい新書を手に入れて帰ろうじゃないの。」と主張します。全くその通りだと思いますが、ここで問題なのは、図書館で借りるとしても、本屋で買うとしても、テーマに合った本を見つけるには、どうしたらいいのかという事です。
書こうと思っているテーマが書名に含まれていればよいのですが、そううまくいかないかもしれません。ネットが発達した近年では、図書館のリファレンスに問い合わせても、ネットで検索したのと似たり寄ったりの回答しか得られないことが増えている印象です。だったらGoogleとかで検索しても構わないのですが、それはそれで、とにかく大量の情報がヒットして、そこから「一冊ぐらい新書を手に入れ」るのは、あまり簡単ではないと感じています。こういう場合に役立つ方法を確立しておきたいと、常々考えています。
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