2021-03-21

社会的インフラとしてのLINE

Webをみていたら「LINEには国民的インターネットインフラを提供する覚悟が足りないけれど、国にそのことを言う資格はあるのか」という記事を見つけました。


僕自身は、スマホは持っていますが、LINEには手を出さないようにしています(ついでに言うと、TwitterもFacebookもやっていないのですが)。SNSはコミュニケーションツールとして便利なのは理解できますが、それが無いと情報が伝わらなくなる風潮は、望ましくないと考えています。特に国や地方自治体のような公共機関がLINEで情報を伝える事が当たり前になっている昨今は、それで良いのだろうかと思っています。


10年前の東日本大震災では、Twitterで情報を伝達し、一定の役割を果たしたと言われています。そういう側面があることは否定しません。しかし、被災地でライフラインが破壊されていて、停電しているとかネットワーク機器が壊れているなどの場合、SNSが情報伝達の主力になっていると、 情報が伝わらなくなる被災者が生じる原因になるでしょう。


また公共的な役割を担うメディアが、私企業によって担われているのも気になります。最近の動向は把握していませんが、数年前にはコンビニ(が24時間営業しているからという理由で)に地方自治体の出張所的な役割を担わせようとする傾向もあったように思います。市町村の庁舎や出張所は平日の日中しか開いていませんが、コンビニなら365日×24時間オープンしているから「便利でしょ」という発想は、地方自治体の役割を放棄していると感じます。


公共の果たすべき役割と私企業との関係は如何にあるべきかと、常日頃から考えておかなければならないと思います。

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