2021-03-05

チャップリンの「街の灯」と右ハンドル

2021年2月24日にNHK BSプレミアムで「街の灯」が放送されたので、観てみました。ウィキペディアによれば、制作・配給は「ユナイテッド・アーティスツ」というアメリカの会社とのことです。1931年に公開しましたが、制作に取り掛かったのは1928年からだそうですが、映画スタジオは何処にあったのでしょうか。チャップリン自身はイギリス出身ですが、映画との関わりの舞台となったのはアメリカなので、おそらく撮影されたのはアメリカだったのではないかと思います。

作品中では、泥酔した金持ちの友人と一緒に自動車に乗るシーンがあります。その車は右ハンドルですが、何故でしょうか?今日ではアメリカの自動車は左ハンドル右側通行ですが、1930年前後は違ったのでしょうか。

Webで見つけた「第14回 アメリカ車 :序章(2)フォード モデルT(1908年~1927年)」という記事には、以下のような記述があります。
T型はアメリカ車に左ハンドルを定着させたモデルであった。T型出現までは右ハンドル、中央ハンドルが入り乱れていたが、右側通行では左ハンドルが安全面、利便性でベストであると判断されたようだ。

チャップリンの映画作品から当時の社会事情を想像するのはナンセンスかもしれません。しかし出来上がった作品が当時の社会事情と無縁という訳にはいかないので、そういう視点で作品に接するのも面白いものです。

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