2021-03-06

博物館から現役復帰した戦車があるという噂

 Webで「21世紀に入っても運用!? WW2期米ソの代表的戦車 M4「シャーマン」とT-34の「戦後」」という記事を読んでいたら、驚くような記述がありました。

2014(平成26)年に発生したウクライナ動乱では、戦争博物館から持ち出された大戦中の重戦車IS-2が戦力化されたという噂がありました。

この「重戦車IS-2」というのは、第二次世界大戦でソ連軍が使用したものです。キリル文字で書かれたロシア語をラテン文字にする都合で、「IS-2」とも「JS-2」とも表記されます。独ソ戦で有名なソ連軍戦車はT-34/76ですが、それよりも強力な火砲を装備しています。第二次世界大戦末期には後継のIS-3が戦場に現れたという話もあるので、IS-2というのは第二次世界大戦当時の最強戦車だったかもしれませんが、冷戦期以降の米ソ対立時代から見れば、過去の遺物です。


世界各地には第二次世界大戦中に使われた戦車を展示している博物館があるようです。当然ながらIS-2も展示されていることでしょう。噂話とは言え、驚くのは、そのように展示されていたIS-2が「戦力化された」という話しです。第二次世界大戦で使われた戦車や軍用機を復元して動かしているという話は聞いたことがありますが、それは「戦力化」とは言わないでしょう。「戦力化された」というなら、少なくとも火砲は撃てる状態に戻されたと思うし、無線などの支援設備も復旧したのでしょうか。


なんだか、日本で公園などに展示されていた蒸気機関車を復元して営業運転に復帰した、というような話しのように聞こえて仕方がありません。

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