2020年1月号「日経Linux」の別冊付録は「Linuxカーネルが基礎からわかる本」です。OSのカーネルというものを題材にした雑誌記事や書籍は、人気のあるテーマのようです。この別冊付録で「本当に」カーネルが基礎からわかるのか、という疑問はおいておきます。
Linuxを扱うためにカーネルの知識が必要なのかという質問に対しては、あればあったで構わないが、必須ではない、という回答になるのではないでしょうか。Linuxに限らずOSS(Open Source Software)の世界では、不具合があったらソースを見れば問題を解決できると言われる事があります。それはそうなのかもしれませんが、そんなに簡単な話でもない気がします。
一方で、カーネルなど内部構造について知的好奇心を持つこと自体は、悪くないと考えています。その道のりは険しいかもしれませんが、挑戦してみることは良いことだと思います。
しかしカーネルばかり脚光を浴びているのは、なんとかして欲しいとも感じています。昔々のコマンドラインの時代ならいざ知らず、今はGUIが当たり前の時代になっています。CHUIの時代であれば、内部構造を知りたければカーネルに手を出せばよかったのでしょう。
GUIの時代ともなると、多様なデスクトップ環境が使われているため、基盤として「freedesktop.org」が使われています。ユーザが直接目に触れるKDEであるとかGNOMEの奥には、freedesktop.orgの機能が使われていて、これはこれで複雑に絡み合っています。そこを分かりやすく全体像を捉える情報を求めているのですが、なかなか巡り合えません。個別的な情報はWebにありますが、えてして木を見て森を見ずという状態になってしまいがちです。
カーネルの話題が頻繁に雑誌記事になるのに比べると、freedesktop.orgの話題が雑誌で特集されているのは、まず見たことがありません。
2019-12-30
2020年1月号の日経Linux(Win7→Ubuntu)
普段は購入しないのですが、「日経Linux」(2020年1月号)を買ってみました。別冊付録「Linuxカーネルが基礎からわかる本」に興味があったからです。
本誌の特集は「サポ切れWin7→Linux引っ越し完全手順」です。2020年1月14日にWindows7のサポートが終了することはマイクロソフトからのアナウンスがあるとおりです。しかしサポートが切れるか否かに関わらず、Windowsが入っていたPCをLinuxに入れ換えることを勧める記事は、よく見かけます。
記事では、以降の流れを次のように説明しています(22頁)。
考えてみたいことは、WindowsからLinuxに移行した人(および移行しようと考えている人)は、Linuxに何を求めているのかということです。Windows7はマイクロソフトの商品(だから有料)だが、Linuxはフリー(なので無料)だから、オトクに使える、と思っているだけなのでしょうか。
例えば乗用車は、 トヨタでも日産でも、はたまたホンダでもマツダでも、操作は同じだから、パソコンだってWindowsだろうがLinuxだろうが同じだろう、くらいに考えていないでしょうか。微妙に違うところはあっても、基本的に同じだろうと考えていないでしょうか。
問題となるのは、どの程度の違いであれば許容できるのか、という点だと思います。
一例として、オフィス製品としてMicrosoft Officeの代替としてLibreOfficeが候補にあがります。見た目は似ていますし、操作も似ています。しかし全く同じかというと、そうではないし、全然違うのかというと、そうでもありません。僕自身はMicrosoft Officeを使うのを止め、10年位前からLibreOfficeを使っており、特に不便は感じていません。ただし、Microsoft Officeと同じように使えることを「期待」してLibreOfficeを使うのであれば、「期待外れ」になるだろうとは考えています。LibreOfficeはMicrosoft Officeと互換性のある機能「も」ありますが、基本的には別の操作性を持ったオフィス製品です。
WindowsからLinuxへ移行することは否定しませんが、移行するなら、このような「違い」についても意識しておく必要があるだろうと思います。
本誌の特集は「サポ切れWin7→Linux引っ越し完全手順」です。2020年1月14日にWindows7のサポートが終了することはマイクロソフトからのアナウンスがあるとおりです。しかしサポートが切れるか否かに関わらず、Windowsが入っていたPCをLinuxに入れ換えることを勧める記事は、よく見かけます。
記事では、以降の流れを次のように説明しています(22頁)。
- まずはUbuntuの捜査官を確認
- PCにUbuntuをインストールする
- データを外部に退避して復元
- Office文書の引っ越し先を準備
- Windowsの定番アプリを代替する
- Linux独特の操作の作法を知る
- Windowsの便利機能を代替する
考えてみたいことは、WindowsからLinuxに移行した人(および移行しようと考えている人)は、Linuxに何を求めているのかということです。Windows7はマイクロソフトの商品(だから有料)だが、Linuxはフリー(なので無料)だから、オトクに使える、と思っているだけなのでしょうか。
例えば乗用車は、 トヨタでも日産でも、はたまたホンダでもマツダでも、操作は同じだから、パソコンだってWindowsだろうがLinuxだろうが同じだろう、くらいに考えていないでしょうか。微妙に違うところはあっても、基本的に同じだろうと考えていないでしょうか。
問題となるのは、どの程度の違いであれば許容できるのか、という点だと思います。
一例として、オフィス製品としてMicrosoft Officeの代替としてLibreOfficeが候補にあがります。見た目は似ていますし、操作も似ています。しかし全く同じかというと、そうではないし、全然違うのかというと、そうでもありません。僕自身はMicrosoft Officeを使うのを止め、10年位前からLibreOfficeを使っており、特に不便は感じていません。ただし、Microsoft Officeと同じように使えることを「期待」してLibreOfficeを使うのであれば、「期待外れ」になるだろうとは考えています。LibreOfficeはMicrosoft Officeと互換性のある機能「も」ありますが、基本的には別の操作性を持ったオフィス製品です。
WindowsからLinuxへ移行することは否定しませんが、移行するなら、このような「違い」についても意識しておく必要があるだろうと思います。
2019-12-23
元旦と氷点下
2019年も残りわずかになってきました。今日は12月23日なのでクリスマス前です。しかしクリスマスを過ぎると世間は一気に正月モードに入ることでしょう。
考えみれば、12月31日と1月1日の違いは、それ以外の日の日付が変わるのと違いがある訳ではありません。元旦が特別な「気がする」のは、多分に心の持ちようでしょう。
さて、日本では気温を摂氏「℃」で表しますが、アメリカでは華氏「℉」を使います。この変換式はF=32+(9/5)Cです。よって0℃は32℉ということになります。
日本のように気温を摂氏を使うと、「明け方の気温が氷点下(0度以下)になる」ということが、何か特別な状態に入るような気持ちになりがちかもしれませんが、気持ちの問題ではないでしょうか。確かに氷点下になるかならないかで、霜が降りるとか、水面に氷が張るなど、気象現象の違いがあるかもしれません。しかし気象台で観測した気温と、身の回りの気温は微妙に違うので、「氷点下」かどうかということに、必要以上に意識する必要もないことかと思います。
気温以外にも、長さや重さの測定単位が異なることがあります。さらに年齢の数え方も、満年齢の他に数え年というものもあります。いずれのスケールであっても、何か切りのよいところの前後で、特別な状態になると思いがちですが、心理的なものだと思います。
考えみれば、12月31日と1月1日の違いは、それ以外の日の日付が変わるのと違いがある訳ではありません。元旦が特別な「気がする」のは、多分に心の持ちようでしょう。
さて、日本では気温を摂氏「℃」で表しますが、アメリカでは華氏「℉」を使います。この変換式はF=32+(9/5)Cです。よって0℃は32℉ということになります。
日本のように気温を摂氏を使うと、「明け方の気温が氷点下(0度以下)になる」ということが、何か特別な状態に入るような気持ちになりがちかもしれませんが、気持ちの問題ではないでしょうか。確かに氷点下になるかならないかで、霜が降りるとか、水面に氷が張るなど、気象現象の違いがあるかもしれません。しかし気象台で観測した気温と、身の回りの気温は微妙に違うので、「氷点下」かどうかということに、必要以上に意識する必要もないことかと思います。
気温以外にも、長さや重さの測定単位が異なることがあります。さらに年齢の数え方も、満年齢の他に数え年というものもあります。いずれのスケールであっても、何か切りのよいところの前後で、特別な状態になると思いがちですが、心理的なものだと思います。
2019-12-22
京都国立博物館特別展「流転100年 佐竹本三十六歌仙絵と王朝の美」の図録
京都国立博物館で2019年10月12日から11月24日まで特別展「流転100年 佐竹本三十六歌仙絵と王朝の美」が催されていました。これが開催されるのを知ったのは2018年秋頃でしたが、楽しみにしていたので、時間を見つけて行ってきました。博物館や美術館に行くと、記念に図録を買うのですが、今回は終了する数日前だったので、図録の在庫が切れていました。予約を受け付けていて、12月になったら発送するとのことで、前金を支払い、発送伝票を書いてきました。
この特別展の図録は好評だったようで、京都国立博物館は販売終了をアナウンスしています(【通信販売終了】特別展図録「流転100年 佐竹本三十六歌仙絵と王朝の美」通信販売のお知らせ)。2019年12月25日まで受け付ける予定が、12月9日時点で受付を終了していますし、申し込み時期によっては発送が2020年2月頃になるとも書かれています。
12月になったら送られてくる筈の図録が待てど暮らせど到着せず、これでは来年になってしまうのかと、気を揉んでいました。それが本日(2019年12月22日)の夕方になって、宅配便で到着しました。ちょっと早いクリスマスプレゼントという感じです。
この特別展の図録は好評だったようで、京都国立博物館は販売終了をアナウンスしています(【通信販売終了】特別展図録「流転100年 佐竹本三十六歌仙絵と王朝の美」通信販売のお知らせ)。2019年12月25日まで受け付ける予定が、12月9日時点で受付を終了していますし、申し込み時期によっては発送が2020年2月頃になるとも書かれています。
12月になったら送られてくる筈の図録が待てど暮らせど到着せず、これでは来年になってしまうのかと、気を揉んでいました。それが本日(2019年12月22日)の夕方になって、宅配便で到着しました。ちょっと早いクリスマスプレゼントという感じです。
2019-12-21
Beverly A. Jackson「Colorado rumble」the Japan Times Alpha, Dec. 20, 2019
the Japan Times Alphaの2019年12月20日号に掲載されたコラム「Colorado rumble」(Beverly A. Jakson)によると、著者はコロラド州フォートコリンズに住んでいるそうです。そのコラムで次のような記述があります。
インターネットが普及する以前であれば、このような見知らぬ外国については想像をめぐらすしかありませんでした。運が良ければ、海外旅行で現地を訪れて、その風景と自分が思い描いていたイメージとの違いを愉しんだことでしょう。
しかしインターネットが普及した今日であれば、Google Mapのストリートビューを使えば、その姿を簡単に見ることができます。有り難いことでもあるし、(現地を訪れるワクワク感を失ったので)残念なことでもあります。
ともかくストリートビューで見てみました。道路の中心に線路があるのは、日本でも見かける路面電車のようでもあります。 ストリートビューでは列車が走行している姿は写っていませんが、Googleで検索すれば、走行している様子の写真を見ることも出来ます。
アメリカらしい大型の機関車(しかも三重連)が長大な貨物を引っ張っています。日本の路面電車のイメージの光景に、このような長大な貨物列車が走ってきたら、さぞ驚くでしょう。地元の人達にとっては見慣れた光景かもしれませんが、著者が驚いたように、現地を知らずに訪れたアメリカ人だって驚ろくに違いありません。
ユーチューブで動画を視ることもできますが、何時の日か現地を訪れて、この目で見たいと思います。その迫力は、きっとユーチューブでみるよりも、素晴らしい体験であることでしょう。
I noticed there were railroad tracks running down the middle of Mason Street.コラムにあるイラストでも、いかにもアメリカという感じの列車が描かれています。
インターネットが普及する以前であれば、このような見知らぬ外国については想像をめぐらすしかありませんでした。運が良ければ、海外旅行で現地を訪れて、その風景と自分が思い描いていたイメージとの違いを愉しんだことでしょう。
しかしインターネットが普及した今日であれば、Google Mapのストリートビューを使えば、その姿を簡単に見ることができます。有り難いことでもあるし、(現地を訪れるワクワク感を失ったので)残念なことでもあります。
ともかくストリートビューで見てみました。道路の中心に線路があるのは、日本でも見かける路面電車のようでもあります。 ストリートビューでは列車が走行している姿は写っていませんが、Googleで検索すれば、走行している様子の写真を見ることも出来ます。
アメリカらしい大型の機関車(しかも三重連)が長大な貨物を引っ張っています。日本の路面電車のイメージの光景に、このような長大な貨物列車が走ってきたら、さぞ驚くでしょう。地元の人達にとっては見慣れた光景かもしれませんが、著者が驚いたように、現地を知らずに訪れたアメリカ人だって驚ろくに違いありません。
ユーチューブで動画を視ることもできますが、何時の日か現地を訪れて、この目で見たいと思います。その迫力は、きっとユーチューブでみるよりも、素晴らしい体験であることでしょう。
2019-12-20
「2019年度 NHK英語テキスト購読マラソン」に当選
NHK出版から自宅に覚えのない荷物が届きました。なんだろうと思ったら「2019年度 購読マラソンプレゼント在中」とあり、9月頃に応募した「2019年度 NHK英語テキスト購読マラソン」に当選したようです。まさか当選するとは思わなかったので驚きましたが、思いがけないクリスマスプレゼントとなった気がして嬉しく思います。
最も応募したのは「I賞 英語の本」(200名)だったので、当選しやすかったかもしれません。それでも、どのくらいの応募があったのかわかりませんが、抽選倍率は高かったとは思います。
数年前からNHKラジオで語学講座を聴いています。当初は「ラジオ英会話」でした。ところが2年ほど前に講師が変わってしまいました。半年ほどは「ラジオ英会話」を聴き続けていましたが、自分には合わない感じがしたので、「遠山顕の英会話楽習」に移りました。
このようなプレゼント企画は、応募しなければ当選しないのは当然ですが、なかなか当選することはありません。もしかして本当に当選者がいるのだろうか、と思うこともあります。少なくとも当選することはある(確率は低いかもしれないが) ことが分かりました。
最も応募したのは「I賞 英語の本」(200名)だったので、当選しやすかったかもしれません。それでも、どのくらいの応募があったのかわかりませんが、抽選倍率は高かったとは思います。
数年前からNHKラジオで語学講座を聴いています。当初は「ラジオ英会話」でした。ところが2年ほど前に講師が変わってしまいました。半年ほどは「ラジオ英会話」を聴き続けていましたが、自分には合わない感じがしたので、「遠山顕の英会話楽習」に移りました。
このようなプレゼント企画は、応募しなければ当選しないのは当然ですが、なかなか当選することはありません。もしかして本当に当選者がいるのだろうか、と思うこともあります。少なくとも当選することはある(確率は低いかもしれないが) ことが分かりました。
2019-12-18
漢文風プログラミング言語「文言(wenyan-lang)」
Web上で「漢文風のプログラミング言語「文言(wenyan-lang)」がめっちゃエモいと話題に」という情報を見つけました。
GitHubにあるプロジェクトページに詳しい情報があります。漢文でプログラムを組むという発想は、よくある発想(日本語プログラミング言語というものもありますし)のように思えますが、よく考えられているように思えます。
JavaScriptとの対比表があるので、既存言語との違いがよくわかります。例えばJavaScriptで「var a = 3;」と記述する場合、この言語(文言 wenyan-lang)では「吾有一數。曰三。名之曰「甲」。」となるそうです。この調子でプログラムを組んだら、日本人には正格漢文としか見えないでしょう。
日本語風プログラミング言語には、いろいろあるようですが、例えば「なでしこ」では、「int a = 100;」を「整数a=100」と記述するようです。あまり捻りもなく、そのまんまという感じですね。
GitHubにあるプロジェクトページに詳しい情報があります。漢文でプログラムを組むという発想は、よくある発想(日本語プログラミング言語というものもありますし)のように思えますが、よく考えられているように思えます。
JavaScriptとの対比表があるので、既存言語との違いがよくわかります。例えばJavaScriptで「var a = 3;」と記述する場合、この言語(文言 wenyan-lang)では「吾有一數。曰三。名之曰「甲」。」となるそうです。この調子でプログラムを組んだら、日本人には正格漢文としか見えないでしょう。
日本語風プログラミング言語には、いろいろあるようですが、例えば「なでしこ」では、「int a = 100;」を「整数a=100」と記述するようです。あまり捻りもなく、そのまんまという感じですね。
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