The Japan Times Alphaの2022年3月11日号に掲載された「Which English do you speak?」(Kevin Wood)というエッセイには、次のようなことが書いてあります。
Hundreds of millions of people speak English, but we don't all understand each other easily.
英語に苦労している日本人から見ると、英語が母国語ならば世界の何処に言っても(ほぼ)英語が通じるし苦労はないだろうと思っていましたが、そうでもないようです。イギリス英語とアメリカ英語でも違いがありますが、オーストラリアの英語とか、シンガポールの英語とか、現地に元々あった言語の影響をうけて独自の表現が確立されているのは、当然かもしれません。
エッセイには、筆者のオーストラリア人の友人が語った(オーストラリア的な)「英文」が記されています。筆者はカナダ出身なので、これを聴いたらカナダ人は困惑するだろうと書いています。
"come over in the arvo and we'll throw some snags on the barbie, but don't bring your mate Dave, he's a bogan"
これをカナダ人でも理解できるように書き直すと、次のようになるようです。
"Come over in the afternoon and we will cook sausages on the barbecue, but don't bring your friend Dave, he has no manners or brains."
英語と違って日本語は、(日本語を勉強している人は世界中に居るかもしれませんが)日本語が母語に準じるように使われている地域が海外に見当たりません。以前にピースボートで南米を訪れたときに日系移民として現地に移住した人達と話す機会がありました。彼らは、日本語を話すのは随分久しぶりだと言っていました。日本語でお互いに会話ができて有り難いことですが、日本を離れて久しい彼らと、日本から訪れた我々とでは、同じ日本語と言っても微妙な差異が生まれてきているようでした。こちらの話しの中に現れる単語や表現に対して、相手からすると「ちょっとわからない」という表情をみせるのが印象に残りました。
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