2020-03-08

3か月予報と暖冬

今冬は暖冬でした。雪も少なかったようですし、冬らしい気温の日は少なかった気がします。

気象庁では長期予報を発表しています。例えば3か月予報では、どのように予報していたのか振り返って見たいと思います。

まず令和元年10月25日、11月25日、12月25日に発表された「予想される向こう3か月の天候」では、次のようになっています。
  1.  【令和元年10月25日発表】この期間の平均気温は、全国で高い確率50%です。降雪量は、北日本日本海側で少ない確率50%です。
  2. 【令和元年11月25日発表】 この期間の平均気温は、全国で平年並または高い確率ともに40%です。降水量は、北・東日本日本海側で平年並または少ない確率ともに40%です。日本海側の降雪量は、平年並または少ない確率ともに40%です。
  3. 【令和元年12月25日発表】この期間の平均気温は、北日本で平年並または高い確率ともに40%、東・西日本と沖縄・奄美で高い確率50%です。降水量は、東日本日本海側で平年並または少ない確率ともに40%です。降雪量は、北日本日本海側で平年並または少ない確率ともに40%、東・西日本日本海側で少ない確率50%です。

総じて平均気温の高い確率が大きいですが、どのくらい平均気温が高くなるかということについては、何も語っていません。

また令和元年10月25日、11月25日、12月25日に発表された「予想される向こう3か月の天候」の中で「1月」をどのように予測していたかをみると、次のようになっています。
  1.  【令和元年10月25日発表】1月 北日本日本海側では、平年に比べ曇りや雪の日が少ないでしょう。東・西日本日本海側では、平年に比べ曇りや雪または雨の日が少ないでしょう。北・東・西日本太平洋側では、平年と同様に晴れの日が多いでしょう。沖縄・奄美では、平年と同様に曇りや雨の日が多いでしょう。気温は、全国で平年並または高い確率ともに40%です。降水量は、北・東日本日本海側で平年並または少ない確率ともに40%です。
  2. 【令和元年11月25日発表】 1月 北日本日本海側では、平年に比べ曇りや雪の日が少ないでしょう。東・西日本日本海側では、平年に比べ曇りや雪または雨の日が少ないでしょう。北・東・西日本太平洋側では、平年と同様に晴れの日が多いでしょう。沖縄・奄美では、平年と同様に曇りや雨の日が多いでしょう。気温は、全国で平年並または高い確率ともに40%です。降水量は、北・東日本日本海側で平年並または少ない確率ともに40%です。
  3. 【令和元年12月25日発表】1月 北日本日本海側では、平年と同様に曇りや雪の日が多いでしょう。東日本日本海側では、平年に比べ曇りや雪または雨の日が少ないでしょう。西日本日本海側では、平年と同様に曇りや雨または雪の日が多いでしょう。北日本太平洋側では、平年と同様に晴れの日が多いでしょう。東・西日本太平洋側では、平年に比べ晴れの日が少ないでしょう。沖縄・奄美では、平年と同様に曇りや雨の日が多いでしょう。気温は、東・西日本と沖縄・奄美で高い確率50%です。降水量は、東日本日本海側で平年並または少ない確率ともに40%、東・西日本太平洋側で平年並または多い確率ともに40%です。

長期予報の発表文からは、「気温が高くなる」という予報は読み取れるのですが、どの程度高いのかという情報はありません。それを知るには、何を参照すれば良いのでしょうか。

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