「ファミコン言葉」というのは、記事で例示されているものを引用すれば、以下のようなものです。
- こちらランチセットになります
- 温めてよろしかったでしょうか?
- ご注文のほうは以上でしょうか
- 5,000円からお預かりします
これだけ長く指摘され続けていながら、相変わらず使われ続けていることを考えると、もはや問題であろうがなかろうが、今後の日本語にとって無視できないのではないかと思います。日本語に限らず、言葉は文法に則り使われますが、同時に文法から逸脱していきます。それは誤用なのでしょうけれども、一般化してしまえば、それを説明できるような文法が必要になってきます。
例えば「新しい」は「あたらしい」と発音しますが、これは「あらたしい」の誤用が一般化したものであるとされます。「新しい本」では「あたらしい/ほん」と(「あたら」と)発音しますが、「新たな環境」では「あらたな/かんきょう」のように(「あらた」と)発音します。
言葉には、誤用も、方言も、流行もあるので、自分自身の感覚と合わないものがないわけではありません。どんな表現であろうと、料理にスパイスを利かせるように、表現を豊かにするために注意深く使うのであれば、許容できるものも多いと思っています。しかし、そればっかり(他の表現を使わない)というのは、嫌悪感があります。そういうものの一例として、何かというと「たく。」や「かと。」で文を閉じるのは、あまり良い印象を持っていません。
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