2022-01-23

A best-of-seven-game playoff

Japan Times Alphaで連載されている「Odds & Ends」 の2022年1月のテーマは「Common mistakes」です。2022年1月14日号に掲載された第2回目のタイトルは「Win, lose」でした。その中に次のような文がありました。

The series is a best-of-seven-game playoff, so that means the first team to win four games is the winner.


この文は、日本のプロ野球での優勝決定戦「日本シリーズ」を説明しています。意味は分かるのですが、英語における文章の組み立て方の特徴というか、英語の発想の特徴が現われている文だと思います。


まず「The series」というのが「日本シリーズ」の事ですが、それを「a best-of-seven-game playoff」であると言い切っています。これに直接対応するような日本語の表現がないので、「so that」以下の表現を持ってくるしかないのです。そうすると次のような和訳になるでしょう。

日本シリーズは、先に4勝したチームが勝者となります。


この訳文だと「best-of-seven-game playoff」の出番がありません。これを頑張って訳出しようとすると、「リーグの勝者による4勝先取方式の云々」のようになるのかもしれません。しかし「playoff」とか「best-of-seven-game」とかを個々に意味をとることはできても、自然な日本語になり、かつ原文の英語との対応がとれる和訳は難しそうです。

2022-01-13

「まなざしのレッスン」(三浦篤)

東京大学出版会から出ている『まなざしのレッスン』(西洋伝統絵画西洋近現代絵画)を読み終えました。購入したのは5年ほど前なのですが、積読のままになっていて、ようやく読了できました。


普段から美術館などに足を運ぶようにしています。しかし義務教育で受けた美術の授業以上の教育を受けているわけではないので、なんとなく作品を眺めているだけに過ぎず、もう少し体系的に鑑賞できないものだろうかと思っていました。読書における「読書百遍意自ずから通ず」のように、美術でも何度も眺めていれば次第に分かるだろうという気持ちもありました。


何度も美術作品に接していれば、なんとなく分かってくる気になったりもしますが、鑑賞するポイントを学ぶ書籍を探し求めていました。そんな時、ふと図書館で本書を見つけて読んでみたところ、まさに求めていたような内容でした。手元にも置いておこうと思って購入したのですが、それ以来積読のままになっていました。


西洋絵画の見方に関する書籍は、本書以外にも少なくありません。しかし本書で次のように語っている(「西洋近現代絵画」12ページ)ように、類書とは異なる特徴を持っています。

その際、西洋近現代絵画に関する通史、概説、画集にありがちな時代順や作家別にすることなく、この2世紀間の西洋絵画史において根本的な重要性を持つと思われる問題やテーマを主軸に据えて述べるつもりです。(中略)近現代特有の芸術運動が出現しては次の運動に替わられていく単純な「イズムの交替史」としての歴史記述からは一定の距離をとります。(中略)歴史に名を残した画家たちをつないでいく「巨匠の交替史」からもあえて身を引き離したいと思います。


ひとまず通読し終えたばかりです。これからも何度も読み返して、美術館で作品を鑑賞する際の参考にしていこうと考えています。


『「させていただく」の使い方』(椎名美智)

角川出版の『「させていただく」の使い方』を近所の書店で見かけたので、買って読んでみました。「させていただく」という表現をよく見聞きするようになったのが何時頃からだったのか覚えていませんが、ちょっと使いすぎではないかと感じています。


著者は歴史語用論を専門としているとのことですので、本書の主題は「させていただく」という表現の言語学的な分析です。社会的な関係を論じようとしているわけではないので、本書の全体的なトーンはニュートラルだと感じました。


この表現に限らず、日本語のあらゆる表現は変化していきます。その変化に対して「最近の言葉は乱れている」として拒否感を表すことがよくあります。その良し悪しはともかく、 言葉に対する感覚は研ぎ澄ましていこうと考えています。

2022-01-05

「NHK英語テキスト購読マラソン2021」に当選

ヤマト運輸でクロネコメンバーズの会員になっているため、何か荷物が届く前に連絡メールが届きます。昨日も連絡メールが来たのですが、通販は利用していないし、年明け早々に何か荷物が届くような覚えもありません。


ポスト投函だったので、何時届いたのか気がつきませんでしたが、NHK出版から「NHKテキスト購読マラソン2021」当選の賞品でした。2年前にも当選しました。前回もそうでしたが、「【K賞】学習お役立ちセット」という当選倍率の低そうなものを狙ったのが功を奏したのでしょうか。


この抽選は、2021年4月号から9月号までのテキストに応募番号が掲載されています。その時は「遠山顕の英会話楽習」を聴いていましたが、昨年10月末で放送が終了してしまいました。遠山先生の番組は、「ラジオ英会話」の頃から聴いていました。数年前に「ラジオ英会話」の講師が変わり、数か月は他の番組を聴いていましたが、「遠山顕の英会話楽習」に戻ってきました。もう遠山先生の番組は無くなってしまったので、「Enjoy Simple English」を主に聴いています。

2021-12-18

伊右衛門

サントリーから「伊右衛門」という商品名でペットボトルのお茶が販売されています。伊右衛門というのは、江戸時代に京都で創業された茶舗の当主の名前に由来するようです。これに限らず、○右衛門とか□左衛門や、△兵衛などは、江戸時代の庶民の名前によく使われていますし、時代劇にもよく出てきます。


でも考えてみると不思議な気がします。それらは律令制における「衛門府」や「兵衛府」に由来しているはずです。もっとも江戸時代には、律令制は廃れていて、元来の官職のことは全く意識していなかったでしょう。しかし何故「衛門」や「兵衛」などを庶民が名乗ったのでしょうか。武家だと「式部」とか「民部」のような名前がありますが、これも律令制での「式部省」や「民部省」に由来すると思います。


どうして律令制の官職を江戸時代頃には名前に使っていたのか不思議です。さらに「左衛門」とか「大蔵」とか、名前にするのはともかく、庶民と武家との間で何か棲み分けのようなものがあったのかも気になります。例えば大名クラスになると「大和守」のような名前がありますが、さすがに農民階級ではそのような名前は名乗らなかったと思います。間違っても名乗らなかったと思いますが、万が一そうしようとしたら「身分を弁えず不届き」とか言われてしまうのではないでしょうか。

ラッピとハセスト

函館のご当地グルメとして、「ラッピ」という愛称で呼ばれている「ラッキーピエロ」が有名です。函館を訪れたときには立ち寄ることにしています。その他にも函館には「函館カール・レイモン」とか「駅弁の函館みかど」とか、美味しそうなものがあります。


Webをみていたら「ラッピ」のライバルとも言われる(?)「ハセスト」のやきとり弁当というのが紹介されていました。何の事だろうと思って調べてみると「ハセガワストアのやきとり弁当を食べた」という記事がありました。 


やきとり弁当は、「やきとり」なのに豚肉を使っているそうです。先の記事でも「道南エリアでは、やきとりといえば豚串なのだそうです。」と書かれています。ふと考えてみると、「ラッピ」の看板メニュー「チャイニーズチキンバーガー」だって挟んであるのは鶏から揚げです。


ハンバーグが入っていなくても「バーガー」なのは、鯛が入っていなくても「鯛焼き」と呼ぶようなものでしょうか。