2026-07-27

紙テープとクリップボード

DDJで発表されたPalo Alto Tiny BASICは、ASR-33のようなテレタイプを入出力装置として想定しています。その派生である東大版Palo Alto Tiny BASICをsimhのAltair 8800シミュレータで動作するようになりました。さて、Tiny BASICが一世を風靡した頃には「Hello World」というプログラムを書いてみるという習慣はありませんでした。テスト的に簡単なプログラムを入力し、実行できるようにはなりましたが、Palo Alto Tiny BASICには、saveやloadというコマンドはありません。しかし、入力したプログラムを保存できないのは、困ります。さらに、過去に作成したプログラムを読み込めないのは、もっと困ります。

 

ここで当時の状況を思い起こすと、ASR-33のようなテレタイプには、紙テープのリーダーやパンチャーがついていたという事実です。ASR-33の操作方法は分かりませんが、あたかもキーボードから入力しているかのように紙テープを入力装置としたり、あたかも印字するかのように紙テープを出力したりすることが出来たようです。つまりPalo Alto Tiny BASICから見ると、入力がキーボードなのか紙テープなのか区別できませんし、出力がプリンタなのか紙テープなのか区別できません。こういう機構があれば、Palo Alto Tiny BASICにsaveやloadコマンドがなくても、紙テープを記録メディアとして利用できることになります。

 

それでは、Altair 8800シミュレータでPalo Alto Tiny BASICの場合、「紙テープ」の代替は何でしょうか。いろいろな手法が考えられるかもしれませんが、「クリップボード」が使えそうです。あらかじめエディタか何かで、プログラムを編集しておき、その全てをクリップボードにコピーしておきます。次にAltair 8800シミュレータで動作しているPalo Alto Tiny BASICにペーストすれば、いかにもキーボードから入力したかのように、プログラムが一気に入力される(はず)です。つまり現代のクリップボードは、当時の紙テープを再現していると言えるでしょう。

 

Palo Alto Tiny BASICが流行した当時は、何故かStar Trekゲームも流行していました。Palo Alto Tiny BASICを開発したLi-Chen Wangは、Tiny Trekも発表しています。Tinyなので130行ほどしかありませんが、ゲームを遊ぶたびに、いちいちキーボードから入力しなければならないのは嬉しくありません。当時は紙テープから一括入力したようですが、現代ならクリップボードの出番です。これで一括入力できるはずです。

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