まだマイコンと呼ばれていた時代に様々なTiny BASICが存在しました。COMPUTOPIAの1977年10月号の「"Tiny BASIC"のすすめ(2)」という記事の中には「表3 各種Tiny BASICの言語仕様・性能比較表(東京大学理学部 小野芳彦氏、同学石田晴久助教授の調査による)」という一覧表があります。
これらのTiny BASICの中で人気があったのが何だったのか不明ですが、個人的にはPalo Alto Tiny BASICに最も馴染みがあります。今さらTiny BASICを必要とする時代ではありませんが、内部構造を学ぶのは、技術的な興味があります。基礎的調査として、Palo Alto Tiny BASICのバリエーションを調べてみました。
- Palo Alto Tiny BASIC VERSION 1.0 (Dr. Dobb's Journal, Vol. 1, No. 5, May. 1976)
- Errata/additions to Palo Alto Tiny BASIC (Dr. Dobb's Journal, Vol. 1, No. 6, June/July, 1976)
- TINY BASIC FOR INTEL 8080 VERSION 2.0 BY LI-CHEN WANG, MODIFIED AND TRANSLATED TO INTEL MENMONICS BY ROGER RAUSKLOB 10 OCTOBER 1976 (INTERFACE AGE, Dec. 1976)
- Palo Alto Tiny BASIC Version Three (PCC'S REFERENCE Book of PERSONAL and HOME COMPUTING, Jul. 1977)
- PALO ALTO TINY BASIC FOR SDK-80 VERSION (1977/03/23, ONO) (エンサイクロペディア・アスキー Vol. 1)
- PALO ALTO TINY BASIC FOR TK-80用バージョン (1977/03/23, ONO) (エンサイクロペディア・アスキー Vol. 1)
- PALO ALTO TINY BASIC (『マイクロコンピュータのプログラミング』石田晴久編)
エンサイクロペディア・アスキーなどに掲載されているのは「東大版」と呼ばれており、Palo Alto Tiny BASICのバリエーションです。ただし、記事にも書かれていますが、DDJを参照して変更を加えたのではなく、「オブジェクトを独自に逆アセンブルし、変更を加えた」ものとのことです。
インターネットが存在しない時代ですから、発表媒体は雑誌などに限られると思います。想像となりますが、Palo Alto Tiny BASICを個人的に修正したり拡張したりした事例は、少なくないと思います。さらに、オリジナルはi8080版ですが、x86など他のCPUに移植したものも存在するのではないかと思います。技術的な関心として、取り組んでみたいと考えています。
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