The Japan Times Alphaで連載されているコラム「Odds & Ends」の2023年1月のテーマは「Japanese English」です。その第3回目のタイトルは「List」でした。コラムの月間テーマや今回のタイトルで取り上げられている話題についても、興味深いのですが、ちょっと別のことが気になりました。コラムでは、次のように書かれています。
Let's take a look at the verbs you can use with "list."
There are four basic choices: make, write, draw up and compile.
ここで「There are four basic choices:」を和訳すると、どうなるでしょうか。Google翻訳にかけたら「次の4つの基本的な選択肢があります。」となりました。これは別に誤訳ではありませんし、何の問題もないと思います。しかし日本語では「基本的な選択肢が4つあります。」という訳し方もできるのではないでしょうか。
「There are four basic options.」という英文からは、次のように和訳できますが、どちらでも構わないと思います。
- 4つの基本的な選択肢があります。
- 基本的な選択肢が4つあります。
一方で「基本的な選択肢が4つあります。」 という日本語からは、次のように英訳できるかもしれませんが、後者は不自然ではないかという気がします。ネイティブに確認をとったわけではないのですが、ネイティブなら前者を発想するような気がします。後者は日本語の直訳のように見えます。
- There are four basic options.
- Basic options are four.
このような例に限らず、「何か」が「いくつか」あるという場合の表現は、日本語では「いくつかの何かがあります」とも「何かがいくつかあります」とも表現できます。しかし英語では(日本語で表記すれば)「いくつかの何かがあります」という表現の一択ではないかという気がしています。
0 件のコメント:
コメントを投稿