YouTubeで「OpenVMS: Netbooting a real VAX from a simulated VAXcluster」という動画を見つけました。VAXsation 4000/60でOpenVMS VAXを動作させるために、SimHを利用してVAXcluster環境を準備し、その環境を使ってVAXstationでOpenVMS VAXを立ち上げようというものです。以前に手持ちのVAXstaion 3100M76でNetBSDやOpenBSDを立ち上げるために、自宅LAN上にあるFreeBSD/i386でMOPデーモンを準備しておいて、ディスクレス環境として起動させたことがありますが、同じ発想だと思います。
SimHがあるなら、実物のVAXマシンは要らないとも言えるかもしれません。しかし本物のVAXが手元にあるのは、悪くありません。今日のパソコンに比べれば、CPUは遅いし、メモリは少ないし、ディスクも少ない上に動作音が大きく、いいことなしと感じる気にもなります。
VAXstationでOpenVMSを動作させたいのですが、HPが提供していたOpenVMS hobbyist licenseを止めてしまいましたし、VSIはVAXを扱う気がないようですので、ライセンスが入手できません。世界中には、もしかするとVAX/VMSかOpenVMS VAXで動作しているシステムが生き残っているかもしれませんが、VAXを諦めてx86に移行してもらうか、VMSを諦めて他のOSに移植してもらうのが、ビジネス的な正解なのでしょう。
そのような発想は理解できるとしても、過去に一世を風靡したVAXやVMSを今後に生き残らせる道はないものかとも思います。comp.os.vmsで繰り返し議論が蒸し返されていますが、噛み合っていないように見えます。
OpenVMS VAXが生き返る方法が見つかる日が来ることを待ち望んでいます。