2019-12-04

エビフライの尻尾を食べる?じゃぁ桜餅は?

エビフライの尻尾を食べる人もいれば、残す人もいます。どちらにもそれなりの理由があって、自分の行為が正当だと思っていると思いますが、それを間違っていると他人が言うことはないと思います。

このように食べ残すか食べ切るかが分かれるものの一例として、焼鮭の皮があります。これについても、当然残すという人もいれば、勿論食べるという人もいます。徳川光圀が好きだった(だから、食べるのが当たり前)という逸話を持ち出す人がいますが、他人の嗜好と自分の判断は別だろうと思います。

この流れで「桜餅の葉を食べるのか」という 話題が出てきます。食べるという人もいれば、残すに決まっているという人もいます。これも個人の好みの問題で、どちらが良いとか悪いという問題ではないでしょう。

しかし桜餅がエビフライや焼鮭と違うのは、桜餅には関東風(長命寺とも)と関西風(道明寺とも)があることです。関東風桜餅は、柏餅のようだと言ってしまうと言い過ぎかもしれませんが、ヴィジュアル的には柏餅に近く、道明寺桜餅に比べれば葉も固めな気がします。

柏餅の葉を食べる人はいないでしょう(いないと言い切ってしまうのも変ですから、少ないでしょうと言うべきかもしれませんが)。それと同じ感覚で、長命寺桜餅の葉は食べない人がいるのではないかと思います。道明寺桜餅の葉はしっとりしていて、いかにも食べられそうですから、何の疑問も持たずに食べる人もいるでしょう。

「桜餅の葉を食べるのか」を話題にしていながら、思い描く「桜餅」が同じとは限らないというのは、コミュニケーションにおける重大な問題かもしれません。だからと言って、それを確認しながら会話を勧めていくのは、日常的な会話では、くどい・しつこいと思われてしまうでしょう。

0 件のコメント:

コメントを投稿