2016-09-15

超高速!参勤交代 リターンズ

9月10日に公開された映画「超高速!参勤交代 リターンズ」を視ました。この映画は形式的には時代劇とは言っても、ここに歴史を求めるのは筋違いでしょう。あまり深刻に考えず、気軽に楽しめる娯楽映画だと思いますし、楽しめました。主人公が危機的状況に陥っても多分悲劇的結末には至らないだろうと思っていて(実際その通りでした)、心臓に負担のかからない作品です。

この作品は歴史的現実も物理法則も超越しているので荒唐無稽な展開が多いとは思いますが、時代背景や地理的状況や文化を反映しているところもありました。いったいどこが荒唐無稽で、どのあたりが歴史的事実などを踏まえているのかに気付くためには、歴史や文化に対する深い素養が必要になってくるのではないでしょうか。

言うまでもありませんが、この作品はドキュメンタリーではないので現実を正確に再現する必要はなく、何も知らなくても気軽に楽しめることが大目的のはずです。この目標は達成されているでしょう。そうであっても台詞の端々に現れるちょっとした言葉の中や登場人物のキャラクター設定などに、創作ではない現実が仕込まれていたように思います。それに気づくためには自らの教養が反映されなければならないと思います。多分自分の教養の深浅に応じて、気付く箇所は変わってくるでしょう。

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