simh V3.8-1のvax.exeを使用してOpenVMS VAX V7.2を楽しんでいます。まだOSをインストールだけです。今後のことを考えて、いまのうちにOpenVMSとWindowsとの間でファイルを交換するための方法を考えておこうと思います。
普通に考えれば、最も適切なのはネットワークを利用することでしょう。TCP/IPが使えるようになれば、FTPを利用するだけのことです。もしネットワークを利用しないのであれば、往年の環境がそうであったように、何かオフラインで利用できるメディアを使うことになります。以下のようなメディアが考えられます。
- CD-ROM
- 磁気テープ
- フロッピーディスク
simhをWindows上で動作させており、WSLが使えるため、WSLでmkisofsを使えば、Windows上のファイルを含んだISOファイルを生成できます。そのISOファイルをsimhでattachしておけば、OpenVMSではRRD40からマウントできるので、WindowsからOpenVMSにファイルを渡せるようになるはずです。しかしCD-ROM経由では、逆方向(OpenVMSからWindows)は難しそうです。
磁気テープを使うというのは、いかにもクラシックなコンピュータという趣がします。simhではTU81として指定されたデバイスにファイルをattachしておけば、OpenVMS側ではINITIALIZEやMOUNTなどの操作が可能です。何か適当なファイルをCOPYすれば、simh側でattachされているファイルに書き込まれるのを確認しました。
問題は、Windows側でファイルを取り出す方法です。ファイルを確認してみると、ANSI X3.27形式のヘッダが付いているようです。これを解釈して、特定のファイルを取り出すには、どうしたら良いのでしょうか。もし本当にテープデバイスを持っているなら、mtコマンドが使えるかもしれません。しかしsimhが作成した単なるファイルに対してmtコマンドは使えません。
ANSI X3.27形式のヘッダが入っているファイルを解釈して操作できるツールというものが、存在しても不思議はないのではないかと思うのですが、ネットを探しても見つかりませんでした。何か方法がないか、探ってみようと思います。
最後のフロッピーディスクというのは、何ができるのか全くわかりません。そもそもOpenVMSで扱うフロッピーディスクは、FATを解釈できるのでしょうか。もしかするとODS-2だけのような気もします。仮にFATを取り扱えるとしても、それをWindows側で「仮想的なフロッピーディスク」として操作するには、どうするのか見当もつきません。
0 件のコメント:
コメントを投稿