simh V3.8-1のMicrosoft Windows用vax.exeを使用してOpenVMS VAXの環境を作ろうとしています。OS本体のインストールはできているのですが、simh側設定やOpenVMS側のインストールオプションなどをどのようにするか考えているところです。最終的な目標は、OpenVMS VAXの動作環境を作ってみることであって、そこで何か実用的な用途を期待しているわけではありません。
OpenVMS VAX V7.2をインストールする最中にオプション要素をインストールするか否かを選択しなければなりません。例えばDECwindowの要否を選択するのですが、GUI環境は無くて良いだろうと判断しています。その他には、DECnet-PlusやDECnet Phase IVの要否も選択しなければなりません。DECnetはPlusもPhase IVも不要という判断も考えられます。
そもそもDECnetを有効としたところで、通信相手が存在しないのです。20年ほど前であれば、LinuxにもDECnetのためのコードが入っていたそうですが、もう10年以上前に除去されてしまったそうです。DECnetの通信相手がいないなら、DECnetオプションは入れなくても良いとも考えられます。
そういうわけで、DECnet-PlusもDECnet Phase IVも不要としてOSをインストールしてみました。ところがOSを使ってみると予期しないエラーが出るのです。網羅的に確認したわけではないのですが、「license list」というコマンドを打つと次のようなエラーが出ます。
%SMG-F-UNDTERNOS, undefined terminal - couldn't access system terminal table
試しにDECnet Phaase IVを有効にしてOSをインストールしてみて、同じコマンドを打ってみたら、エラーもなく正常に処理されました。これだけでは、OSインストール時にDECnetを有効とするか否かが原因だとは即断できませんが、DECnet-PlusもDECnet Phase IVも入れずにOpenVMS VAX V7.2をインストール完了させると、何やら不具合が出そうな予感がします。
DECnetは通信相手がいないので、正直なところインストールしたくありませんが、入れないと良くないことが置きそうなので、DECnet Phase IVを保険として入れておこうかと思います。
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