simh V3.8-1のvax.exeを使用してOpenVMS VAX V7.2の環境を構築しています。今のところは、OS本体を入れてだけです。今後は様々な環境構築をしていくつもりですが、そのためにも、作業しやすくするために端末環境を整えておこうと思います。
vax.exeから起動したままでは、OSからはLA36として認識されています。これはDEC Writer IIとして知られているもので、VT100のような端末よりも旧い、キーボードとプリンターが一体化したようなものです。当然ながらスクリーンエディタは使用できませんので、ファイルを編集するにはラインエディタを使うことになります。さすがに操作性が悪いので、なんとかしたいところです。
simh V3.8-1のvax.exeには、DZデバイスが用意されています。これはDZV11 Terminal Multiplexerというもので、本物のVAXであれば複数の端末をぶら下げることができるはずです。simhでは「ATTACH DZ <port>」とすることで、TELNET接続を受け付けることができます。<port>は何でもよいようですが、「23」にしておけば、通常のTELNETポートになります。
この状態で、Tera Term V5.4.0から繋いでみました。繋ぐだけなら問題ないのですが、オプションを適切に設定する必要があります。昨今はUTF-8が主流なので、デフォルトではエンコーディングが「UTF-8」になっています。しかしこのままでは、ログイン後にエディタを起動すると、エスケープシーケンスが正しく解釈されないようです。どうやらエスケープシーケンスをUTF-8として解釈しようとして失敗しているようでした。そこでエンコーディングを「EUC」にします。これでうまくいったようです。「sh term/full」の結果は、以下のようになりました。
Terminal: _TTA0: Device_Type: VT300_Series Owner: SYSTEM
Input: 9600 LFfill: 0 Width: 80 Parity: None
Output: 9600 CRfill: 0 Page: 24
Terminal Characteristics:
Interactive Echo Type_ahead No Escape
No Hostsync TTsync Lowercase Tab
Wrap Scope No Remote Eightbit
Broadcast No Readsync No Form Fulldup
No Modem No Local_echo Autobaud No Hangup
No Brdcstmbx No DMA No Altypeahd Set_speed
No Commsync Line Editing Overstrike editing No Fallback
No Dialup No Secure server No Disconnect No Pasthru
No Syspassword SIXEL Graphics Soft Characters Printer port
Numeric Keypad ANSI_CRT No Regis No Block_mode
Advanced_video Edit_mode DEC_CRT DEC_CRT2
DEC_CRT3 No DEC_CRT4 No DEC_CRT5 No Ansi_Color
VMS Style Input
ついでにRLogin V2.30.2.1でも試してみます。こちらでもオプションを適切に変呼する必要がありました。Tera Termの経験をもとにエンコーディングを「EUC」にしてみましたが、それだけでは駄目でした。さらにエスケープシーケンス「8454」を「Reset(C1制御文字を処理する)」に変更します。当初は「Set(C1制御文字を無視する)」になっていたので、うまくいかなかったようです。「sh term/full」 の結果は、以下のようになりました。
Terminal: _TTA1: Device_Type: VT500_Series Owner: _TTA1:
Username: SYSTEM
Input: 9600 LFfill: 0 Width: 80 Parity: None
Output: 9600 CRfill: 0 Page: 24
Terminal Characteristics:
Interactive Echo Type_ahead No Escape
No Hostsync TTsync Lowercase Tab
Wrap Scope No Remote Eightbit
Broadcast No Readsync No Form Fulldup
No Modem No Local_echo Autobaud No Hangup
No Brdcstmbx No DMA No Altypeahd Set_speed
No Commsync Line Editing Overstrike editing No Fallback
No Dialup No Secure server No Disconnect No Pasthru
No Syspassword SIXEL Graphics Soft Characters Printer port
Numeric Keypad ANSI_CRT Regis No Block_mode
Advanced_video Edit_mode DEC_CRT DEC_CRT2
DEC_CRT3 DEC_CRT4 DEC_CRT5 Ansi_Color
VMS Style Input
双方を詳しく調べたわけではありませんが、Device_Typeが、Tera TermではVT300_Seriesなのに対して、RLoginではVT500_Seriesになっています。
ひとまずTera TermやRLoginから接続できるようになりました。これならDEC Writer IIよりも快適になるでしょう。しかし次の難問は、キーボード自体にあります。DEC LK201は、PCのキーボードとは違いがあります。しかも、エディタを使う上で、それが影響するのです。この問題をTera TermやRLoginで如何に解決するかが、課題になります。
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