2020-10-02

OpenVMS Alpha 8.4-2L1のSSH設定

OpenVMS Alpha 8.4-2L1に対してWindows10からSSH接続できました。設定する上で注意が必要な点が幾つかありました。

C:\Users\FURUSAWA\.ssh>ssh -i id_rsa furusawa@192.168.1.161

 Welcome to OpenVMS (TM) Alpha Operating System, Version V8.4-2L1

Enter passphrase for key 'id_rsa':


    Last interactive login on Friday, 2-OCT-2020 11:03:16.17


$ logout

Connection to 192.168.1.161 closed.-2020 12:05:27.60

C:\Users\FURUSAWA\.ssh>


最も注意しておくべきなのは、TCP/IP Services for OpenVMSにおけるSSHはOpenSSHではないことです。Webを検索した場合、OpenSSHを前提とした情報が多く見つかるので、それを鵜のみにして設定作業をおこなっても、うまくいかないでしょう。設定作業の参考になったのはWebで見つけた記事「SSH public key authentication on OpenVMS」でした。


OpenVMSで使える鍵にED25519は利用できません。最近のOpenSSHではED25519が使えるので、他のサイトに入るための鍵に僕はED25519を使っています。それとは別にRSAなどで鍵を準備しなければなりません。


最近のWindows10では標準でOpenSSHが入っているようです。

C:\Users\FURUSAWA\.ssh>C:\Windows\System32\OpenSSH\ssh.exe -V

OpenSSH_for_Windows_7.7p1, LibreSSL 2.6.5


これを使ってRSA鍵を作ります。このままではOpenSSH形式なので、SECSH形式に変換します。

C:\Users\FURUSAWA\.ssh>ssh-keygen

(略)

C:\Users\FURUSAWA\.ssh>ssh-keygen -f id_rsa.pub -e > id_rsa.secsh


OpenVMS側には、Windows10で作成したSECSH形式の公開鍵を置きます。ファイル名は変えなくても構いません。しかしOpenSSHでは~/.ssh/authorized_keysに公開鍵が格納されるのでファイル名を気にする必要がありませんでしたが、OpenVMSでは独立したファイルとして置かれるため、秘密鍵のあるサイトを連想しやすい名前にしておいた方が(必須ではありませんが)無難です。

$ dir/sec

Directory KAZ$USER:[FURUSAWA.SSH2]

AUTHORIZATION.;1     [FURUSAWA]                       (RWED,RWED,RE,)

FURUSAWA-WINDOWS.PUB;1

                     [FURUSAWA]                       (RWED,RWED,RE,R)

Total of 2 files.

$ type authorization.;

KEY FURUSAWA-WINDOWS.PUB


以上の設定で、Windows10からOpenVMSにSSHでログインできました。

0 件のコメント:

コメントを投稿