2020-06-09

お好み焼き(Japanese pizza)

The Japan Times on Sundayの2020年2月16日号に掲載されているエッセイ「Big in Japan by Mark Schreiber」のタイトルは「New outlets weigh whether new virus will affect Olympics」でした。その本旨から離れますが、文章の最後付近に次のような記述がありました。
127,000 tons of frozen processed foods such as okonomiyaki (Japanese pizza) and fried chicken parts (annual figures for 2018).

この文を見て気付いたのは、「お好み焼き」を「Japanese pizza」と訳していることです。

翻訳において訳語の選択は難しい問題だとは思います。世界中どこにでもあるようなものであれば、日本語で使われているある単語を英語で使われているその単語に置き換えることができるでしょう。しかし日本独自のもの(ここでは「お好み焼き」のようなもの)であれば、対応するものが英語圏に存在しないので、ローマ字(「okonomiyaki」のように)するしかないでしょう。多分それでは英語読者にとっては何のことか分からないだろうから「Japanese pizza」のように補足するのでしょう。「Japanese pizza」が適切な補足になっているかどうかは議論のあるところかもしれませんが、そのような表現で説明するという発想は新鮮でした。

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