昔から朝食はパンでした。過去にはスーパーで食パンを買っていましたが、約10年前にホームベーカリーを購入したので、それからは自宅で焼くようになりました。食パンさえ焼ければ十分で、しかも材料には拘りがありません。
Webで情報を探すと、小麦粉やイーストの銘柄の違いを云々する記事が見当たります。材料を変えることで、出来上がる食パン自体に違いが出るとは思います。しかし出来上がりの違いは材料の違いだけではないだろうと思っていて、いかに「厳選」された材料を取り揃えようとも、それだけで自動的に「最高」の食パンが出来上がるわけでもないのではないかと考えています。
焼きあがった食パンを食べてみれば「美味しい!」と思うかもしれませんが、それは「厳選」された材料を使っているからとは限らず、自分が手間をかけた事を知っているという心理的なバイアスの効果かもしれません。
こういう訳で(極端に言えば)材料は何でも良いと思っているのですが、COVID-19の影響により、スーパーの店頭から強力粉やドライイーストが姿を消しました。報道によると、外出自粛により自宅でパンを焼こうとする人が増えていて、売り切れるスーパーが増えているようです。いつも行っているスーパーの店頭でも、ドライイーストや強力粉が置いてある棚だけがガラガラでした。
まだ自宅に手持ち分があるので、それほど焦る必要はないのですが、この状況が何時まで続くか不明なので、長期化した場合に備えて、買える時には買っておこうかと考えていました。いつも行くスーパーで取り扱っているドライイーストが「カメリヤ」だったので、これまで長い間にわたってカメリヤを使っていました。ふと別の店でドライイーストを探して見たら「サフ」を見つけました。
サフのドライイーストは、Web記事で言及している事があるので、知ってはいましたが、現物を見たのは初めてでした。カメリヤよりは高価ですが、購入を諦めるほど高価という訳ではありません。たまには別のドライイーストを使ってみるのも興味深いかと買ってみようかとも思いましたが、いつも行くスーパーでドライイーストの供給が増えたらしくカメリヤが店頭に並ぶようになったので、結局サフは買わずじまいです。
Web記事によると、サフを使うと、食パンの膨らみが良くないことがあるとか、焼きあがった食パンがしっとりしているとか、数々の感想を読むことができます。これらは多分に主観的な表現なので、いざ自分がサフを使って食パンを焼いたとしても、カメリヤとの違いが出るか、さらに気付くかということは、なんとも言えません。
食パンの主たる材料は「小麦粉」です。他にもバターとか砂糖とか、小麦粉以外の材料が必要となりますが、ドライイーストも主役ではないだろうと思います。ドライイーストが、ただの端役なのか、主要な(?)脇役なのか、その役割の大きさは不明です。いつもと同じ廉価な強力粉を使っていながら、ドライイーストをサフに変えただけで、ほっぺたが落ちるような(!)美味しさに、劇的に変化するとも思えません。
ホームベーカリーで焼いた食パンが、美味しいか否かということは主観的に判断することになるので、Web上の記事を何百本読もうとも、結局は自分がどう感じたかということに過ぎません。自分で使ってみて、Web記事に書いてあった通りだと思うかもしれないし、そうは思わないと感じるかもしれません。
そういう訳で、手持ちの(カメリヤの)ドライイーストを使い切ったら、サフを使ってみて、自分自身で体験してみようと思います。
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