2020-06-09

Don't catch a cold.

The Japan Times Alphaで連載されているコラム「Odds & Ends」の2020年4月17日号のタイトルは「Health 3 Getting sick」でした。この中では、日本人は「Don't catch a cold.」とよく言うと書かれています。しかし英語圏ネイティブでは、このような表現をすることはなく、「Take care of yourself.」と言うのだと書かれています。さらに次のようにも書かれています。
Whenever I hear "Don't catch a cold," it reminds me of a mother talking to her small child.

コラムの著者も気付いているようですが、日本人が「Don't catch a cold.」という表現をするのは、日本語で「風邪を引かないで」とよく言うからです。日本人が日本語でそのような表現をすることは別に構わないのですが、日本人は英語で「Take care of yourself.」という表現を使うことを知らないのです。知らないから、日本語を英語に直訳したような表現になってしまうのです。その英語表現が、英語として破綻しているなら誤りに気付くところですが、英語でもそのような表現をしないわけではないようなので、単純な正誤の問題として考えることはできません。

よく笑い話になることですが、日本人は「お疲れ様です」のような表現をつかいますが、これを英語に直訳して「You must be tired.」と表現する人がいるようです(本当に居るのかどうかはわかりませんが)。この表現も英語構文的には誤りではないかもしれませんが、英語圏ネイティブが耳にすると、あまりの違和感にギョッとするようです。

日本語と英語の関係に限らず、自国語と外国語の翻訳においては、「意図の変換」をおこなう必要があるだろうと思います。

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