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2025-01-26

美術館で絵画を鑑賞する際の参考書

各地の美術館で絵画をみる際、どのように鑑賞するのか、いつも困っています。絵画といっても古典作品から現代作品まで幅広くありますし、抽象絵画に至っては何が表現されているのか困惑するものもあります。このように感じている人は多いようです。これに対して、心の感じるままに鑑賞すればよいのだとする助言を目にしますが、本当にそれで良いの?と思います。そのような鑑賞態度が求められる側面はあるのは否定しませんが、それだけで良いとは思えません。鑑賞前に下調べをし過ぎるのも考えものですが、何も知らなくても構わないわけではなく、少なくとも知っておいた方がより鑑賞に役立つ知識があるでしょう。


このような問題意識を以前から持っていましたが、書店で参考になりそうな本を見つけたので、購入して読んでみました。

 

これらの新書は、暗記を求められるような、教科書というわけではないので、書かれていることを漏れなく覚えましょうということではないと思います。しかし描かれた時代背景や、作品に描かれている諸々に関する解釈などを知ることは、作品を鑑賞するのにとても役立つと、読んでいて思いました。

2023-03-04

『感性でよむ西洋美術』を読みました

NHK出版から出ている「学びのきほん」シリーズにある『感性でよむ西洋美術』を読みました。これまで美術館などで作品を鑑賞しても、作品を見るポイントがわからず、何かよいガイドが無いかと思っていました。過去に『まなざしのレッスン』の「西洋伝統絵画」と「西洋近現代絵画」を読んだことがあり、いろいろと学ぶところがありました。それに比べると、この本は100頁強ですから、内容が概略的なのはやむを得ないところです。


しかし、作品を鑑賞するための視点や、美術作品の歴史的変化の意義などが開設されていて、読んで良かったと思います。この本に限りませんが、美術作品の解説書を読むということは、美術作品を鑑賞することの代替ではないし、鑑賞するポイントが解説書に網羅されているわけでもありません。解説書は鑑賞のキッカケを与えてくれるに過ぎないとおもうので、この本を読んだことで、美術館で作品を鑑賞する際の視野が拡がったように思います。

2018-04-05

国立西洋美術館の音声ガイド

今では多くの美術館の特別展(企画展と呼ぶのでしょうか?)では、入口付近で音声ガイドの利用を呼び掛けられています。しかし常設でも同じような対応をしているところは、それほど多いとは言えませんが、上野恩賜公園にある国立西洋美術館では音声ガイドが用意されています。「常設展(所蔵作品展)音声ガイド」と「建築音声ガイド」があり、どちらも300円です。

音声ガイドというと、美術館によって機種は異なりますが、使い方は似たようなものです。作品につけられた番号を機械に入力すると、その案内が聞こえるという仕組みです。国立西洋美術館の「常設展」用の音声ガイドは、同じでした。

ところが「建築」の音声ガイドは方式が違いました。ペンタッチ型になっています。音声ガイド機器と一緒に渡された「AUDIO GUIDE 国立西洋美術館 世界遺産建築音声ガイド」というA4サイズで二つ折りの紙(種も仕掛けもなさそうですが)をペン先でタッチすると(なぞるわけではありません)、音声が聞こえる仕掛けです。

ガイドは12種類あって、「1F 前庭・19世紀ホール」 に「1 近代建築の5つの要点」他5種類、「2F 展示室」に「7 バルコニー」他5種類です。

不思議なのは、なぜタッチするだけで指定された音声が再生されるのかということです。紙に仕掛けがあって(内部的にICタグが埋め込まれているとか)ではなさそうです。只の紙にしか見えません。
また紙に印刷されている文字列を読み取っているわけでもないと思います。ペン先をタッチするだけで、なぞっているわけではないからです。

試しに紙の端の方(案内とは全然関係なさそうな箇所) をタッチしてみたところ、案内は再生されませんでした。何か仕掛けがあって、タッチした場所と再生するガイドとの対応がつけられているようです。

どんな仕組みなんでしょうか。とても気になります。

2018-01-08

「鉄道絵画発→ピカソ行 コレクションのドア、ひらきます」

2018年2月12日まで東京ステーションギャラリーで標題の企画展が開かれています。企画展の説明では以下のように説明されています。
まずは始発駅〈鉄道絵画〉からの出発です。東京駅から線路のある風景まで、日本画、洋画、写真、資料などを展示します。
この説明の通り、東京駅を描いた作品が幾つか展示されていました。東京駅は最近になって建築当時の姿が復元されましたが、戦後長い間に亘って屋根の形状が異なっていました。東京駅を描いた作品で屋根をどのように描いているかを見れば、描かれた時期が、その当時の状況を踏まえているのか判断できそうです。

ただし絵画は写真ではないので、制作された時期の姿を正確に描写しなければならない訳ではありません。制作された時期と描写された風景が整合しなくても構わないと思います。しかし整合しないのであれば、何故そのように描いたのかという疑問が浮かんできます。意識的なのか、無意識なのか、いずれにせよ何か理由がありそうです。そういうことも考えながら、絵画を鑑賞してみたいと思います。

2017-03-27

国立西洋美術館「スケーエン デンマークの芸術家村」

国立西洋美術館で日本・デンマーク外交関係樹立150周年記念として「スケーエン デンマークの芸術家村」という展示がおこなわれています。常設展示室の一部を使って開催されています。

19世紀後半から20世紀初頭にかけて描かれた作品が並べられており、透き通るような画風がとても美しく気に入りました。風景や人物を描いていますが、ごく一般的な庶民であり、(作品を描いた背景を学んでいないので不確かですが)著名な何かを表しているわけではないと思います。これより古い時代の宗教画や有名人の肖像画とは違いますし、これより後に増えてくる抽象画のように(何が描かれており、何を表そうとしたのか)頭を悩ませるような作品とも違います。一見すると「わかりやすい」気がする作品です。

作者は何を思って描いていたのでしょうか。図録を買いましたので、各作品には解説がついています。しかしそれは作者の言葉ではなく、解説者の文章です。この展覧会に限りませんが、作者が作品に込めた思いなどは、どうしたらわかるのでしょう。別にそれがわからなくても作品は楽しめるし、それで良いのですが、もう一歩踏み込んで作品を鑑賞したいときもあるのです。そのためにこそ図録があるとも考えられますが、今のところ問いかけに応えてくれた図録は目にしていません。何か他にないものかと強く思います。