講談社文庫の巻末にある広告ページを見て『100万回死んだねこ 覚え違いタイトル集』という新刊が出ていることを知りました。簡単な説明しか書かれていませんでしたが、面白そうだったので、購入してみました。早速読んでみましたが、とても面白かったです。私は自宅で読みましたが、電車の中などで読むと、笑いを堪えるのに苦労するだろうと思います。
そもそも『100万回生きたねこ』という有名な絵本が存在しています(僕自身は読んだことがないのですが)。それを読もうとして図書館を訪れた利用者が、正確な書名を失念したため、ついうっかりと「『100万回死んだねこ』貸してください」と尋ねてしまったという逸話から、類似した事例を集めた書籍です。
いろいろな事例があるもんだと感心します。しかし本書では、次のように書かれています。
私たちはクイズ王ではないので、「ラムネかサイダーみたいな名前の新人作家」→「はい!清涼院流水ですね!」とすぐ正解がだせるわけではないのです。
これは全くその通りなのでしょう。図書館の方々のご苦労が偲ばれます。すぐに見つかれば良いでしょうが、実際には、いろいろな質問を重ねながら、探していると思われる書籍を見つけ出していくようです。
直ちに探している書籍にたどりつけるとはかぎりません。例えば、以下のように本書で書かれている事例は、よく目的の書籍にたどりつけたものだと驚きます。
昔からあるハムスターみたいな本を探してるんだけど・・・・・・
ここで探していたのが『ハムレット』だった(と思われる)との事ですが、これは相当難しかったんじゃないかと思います。答えがわかってしまえば、「ハムレット」と「ハムスター」は語感が似ているといえば似ている気がしますが、なかなか思いつくものではないと思います。
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