報道「この夏の平均気温 平年比1.76度高く125年間で最高に」によると、2023年夏の平均気温は過去125年で最高を記録し、平年に比べて1.76℃高かったそうです。これは平均なので、北日本では平年よりも3℃高かったようです。
地球温暖化は20世紀後半から世界的に問題となっていて、1997年に京都議定書でCO2削減など対策が呼びかけられています。しかし2001年の911であるとか、2008年のリーマンショック、2011年の東日本大震災など、数々の世界的な大事件の陰に地球温暖化問題は追いやられてしまい、実効ある対策は後回しにされてきました。
当時から気温上昇を1.5℃以下に抑えるべきだという意見がありました。しかし世間一般の感覚としては、気温が1.5℃上昇するとどうなるのかが身体感覚として理解できなかったのではないかと思います。単純に考えると、気温が1.5℃違うというのは、一年を通じて日常的な変化の幅にすぎないので、たいしたことはないと考えているのかもしれません。しかし「平均気温」が1.5℃上昇するというのは、まさに2023年夏のような状況が当たり前の世界になるということです。
2023年夏は猛暑でしたが、もしかすると2024年夏は平年並みかもしれませんし、将来的には冷夏の年もあるかもしれません。しかし地球温暖化というものは、上がったり下がったりを繰り返しながら、長いスパンでは気温が上昇していくことを予測しています。
さらに恐ろしいことに「県内気温 2100年までに4.4度上昇の場合も 県報告書」というような報道もあります。IPCCの予測シナリオでは、平均気温が4℃以上も上昇する可能性があることを示しています。「平均気温」が4℃以上も高いというのが、どのような世界になるのか想像できません。
地球温暖化問題は、人間の一生に比べると、とても長いスパン考えなければならない問題なので、個人的な感覚で議論するわけにはいかないところがあります。よくある反応として、将来気温があがるかもしれないが自分はもう生きていないから云々と言って、対策に後ろ向きだったりします。それはそうなのでしょうが、今の自分に関係なければ、それで良いのかという事を問う必要があるでしょう。
0 件のコメント:
コメントを投稿