2020-12-08

放送大学教養学部「漢文の読み方('19)」の参考書としての『中国語の歴史』(著/大島正二)

放送大学教養学部で2020年第2学期は「漢文の読み方('19)」を受講しています。漢文を読むというと訓点の使い方の印象が強いのですが、本授業では品詞や文構造の説明が出てきます。こういう内容は、もしかすると高校の頃に習っていたのかもしれませんが、全然覚えていません。


漢文の品詞体系は、英語や日本語の文法の知識が参考になるような気がしますが、ちょっと独特だと感じます。前置詞を「介詞」とも呼ぶようですし、代詞(人称代詞、指示代詞、疑問代詞)と呼ぶことにも吃驚です。


頭を整理するために、何か参考となる書籍があるかと思って、近所の図書館に行ってみました。中国語の文法に関する書籍は見つかりましたが、現代中国語の文法と、「漢文」の文法は(全く異なるわけではないのでしょうが)同じなのでしょうか。


更に書棚を探していたら『中国語の歴史』(大島正二、ISBN978-4-469-23314-8)を見つけました。目次は次のようになっています。

  1. 第1章 漢字の〈形〉のはなし
  2. 第2章 漢字の〈音〉のはなし
  3. 第3章 漢字の〈義〉のはなし
  4. 第4章 中国語の〈文法〉のはなし

「漢字」は「形音義」を表しているとされていますし、さらに中国語文法の話題も取り扱っているので、本書は講義の参考として全体像を把握するのにピッタリである気がしています。

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