2017-05-08

Chopingと恵方巻

the Japan Times STの2017年5月5日号に掲載されているエッセイはTan Ying Zhenさんによる「Choping」でした。Chopingというのは日本で言うところの「席とり」のようなものらしく、エッセイでは次のように説明されています。
Singaporeans have a habit of choping, or reserving, seats in hawker centres by placing items such as tissue packs, name cards or staff passes on the tables while they queue for their food.

さらにchopeというのはシンガポールで使われているスラングだそうです。エッセイでは「Chope is Singaporean slang that may have come from the word chop -- which is itself a Singlish word that comes from hindi and means a stamp or seal.」とも書かれています。

筆者は、このような慣習が何時頃始まったのはわからないとエッセイで書いています。日本でも混んでいるフードコートなどで席を確保しておくために何か私物をおいておくことは行われており、その行為を「席とり」とは呼ばれますが、それ以上の特有なスラングが使われているわけではありません。

このエッセイで「Choping」という慣習を知った時、僕の思い浮かんだのは「恵方巻」という(ある意味で不思議な)習慣です。最近では全国のコンビニやスーパーなどでも節分の前になると恵方巻の宣伝をしています。これはバレンタインデーがチョコレート業界の販促活動に化けているように、恵方巻が商売に結び付けられているからでしょう。

恵方巻というのは大阪発祥と言われていますが、その大阪でも奇妙に見えた新習慣だったようです(小林信彦の書いた小説に、そのような記述がありました)。

社会の変化によって次々と新しい習慣が生み出されていきますが、全てが継続していくわけでもないようです。商売に結び付く新習慣は長続きしていくことが多いですが、必ずしもそういうことになならないようです。今年になって始まったばかりの「プレミアム・フライデー」は早くも忘れられていきそうになっているような気がします。

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