2024-02-28

18900→C51

大正時代までの蒸気機関車は、基本的に数字4桁で形式番号が与えられていました。「キューロク」の愛称をもつ9600形や、「ハチロク」の愛称をもつ8620形などです。数字4桁で番号を与えるのは、21世紀の今日でも多く見られており、私鉄の電車なども同様です。

 

しかし9600形や8620形は数百両も製造されたので、番号付与が通好みというか、一般に分かり難くなってしまっていました。9600形であれば、1号機は9600ですが、100号機が9699となり、101号機は96100ではなく19600になります。もっと理解しがたいのが8620形で、1号機は8620ですが、80号機が8699となり、81号機が18620となったようです。万の位で数字が増えていくのは、まだ理解できるとして、なぜ9600形は100両で桁上がりをするのに、なぜ8620形は80両なんでしょうか?それは8620形が「8600形」と命名されなかったからで、ではなぜ「8600形」と命名されなかったのかと言えば、その時既に8600形が存在しており、余っていた番号が「8620」だったからのようです。


こうなってくると番号体系は破綻しているとしか言えないので、C62やD51などでお馴染みの体系に変更されました。ここで気になるのが過渡期だったC51形で、旧称は18900形でした。


「18900」というのを見ると、9600形の例にならうと「8900形の101号機」とも解釈できます。現実に8900形は存在していたのですが、36両しか存在しなかったようなので、8935まででした。18900形は8900形の後継機として位置づけられていたので「18900形」となったようですが、後継機云々はともかく、「8940形」などでも構わなかった気がします。 


18900形は289両あるので、例の「桁上がり問題」が生じます。18900形の100号機が18999ですが、101号機は118900ではなく28900となったようです。これは番号体系の破綻以外の何者でもないとおもいます。これではやっていけないと思ったのでしょう。28900は「C51 101」と一目瞭然の体系に変更されました。

PC98エミュレータを使ったWizardryで漢字を選べない

T98-NEXTを利用して「Wizardry COLLECTION」を遊んでみようと思っています。T98-NEXT上でWizardry #1が動くのは確認しましたが、漢字になりません。Webにある記事「 ウィザードリィコレクションWindows10での起動方法」では「3) 漢字」を選択できているのがわかります。また「コレクション:漢字が表示されない」では、PC98エミュレータを修正して対応しているように見えます。つまり、PC98エミュレータが本物を完全に再現していないので、「3 漢字」という選択肢が出てこないのではないかと思います。

 

ゲームをプレイするのに漢字が必要かという問題があります。作成するキャラクターの名前に漢字を使えるようになるのは、別にメリットとは感じていません。英数字や仮名でも構わないと思っています。しかしゲーム中に現れるメッセージは、漢字になってくれると嬉しいところです。仮名だけでメッセージが表示されるよりは、読み易いと思うのです。

 

さて何故PC98エミュレータを使うと「3) 漢字」が現れないのでしょうか。そもそもPC-9801シリーズには「漢字ROM」というものが搭載されているが、PC98エミュレータでは権利関係により入っていないのだと思われます。それは構わないのですが、「エミュレータ」なのですから、実機を完全に再現できないのは仕方のないことです。「エミュレータ」に実機から吸い上げた「漢字ROM」を同梱したら権利侵害になってしまいますが、「エミュレータ」の処理として「漢字ROM」が存在するかのように見せかけて実はWindowsにあるフォントを参照するように処理する事はできそうな気がします(簡単にできるとは言いませんが)。


Wizardryが「漢字ROM」有無を判断するロジックがどうなっているのか不明ですが、もしかすると何か特殊な処理をしているのかもしれません。そもそもPC-9801上で動作するアプリケーションにおいて「漢字ROMの存在を確認する標準的な方式」というものが存在していたのか否かもわかりません。この件に限らず、機能の有無を判定するための統一的(標準的)な手法が未だ確立していなかった時代だった気がします。

2024-02-26

Microsoft Flight Simulator 2002をWindows10にインストールしてみる

Microsoftは以前からフライトシミュレーターを販売しています。2024年の現在からすると大昔に出た「Flight Simulator 2002」を当時購入し、今でも捨てずに持っています。この手のものは、高性能マシンでないと動きが追い付かず、ゲームになりません。私がWindows10を使っているマシンは、購入当時ですら最高性能ではありませんでしたし、Windows11に更新できなかったレベルのマシンですので、ゲーム向きのマシンではありません。しかし20年以上前のフライトシミュレーターにとっては、「高性能マシン」と言えるかもしれません。

 

インストール自体は、特に問題ありませんでした。とりあえずインストールしただけで、フライトはしていないので、今後何か問題が出てくる可能性はあるかもしれません。ちょっと気になるのは、インストールが終わった後で、アイコンから起動すると、CD-ROMの3枚目を参照しようとしてエラーダイアログが出てくることです。キャンセルしてもゲームは始まりますが、何を参照しようとしているんだろうと気になります。

2024-02-25

面白事をのみこそうたひ舞はるゝに

『新日本古典文学大系』にある『平家物語』を読んでいると、様々な疑問がでてきます。古文ですから、もちろん現代文の感覚とは異なるところが多く、その疑問は古文に不慣れであるという事で納得できるところもあります。しかしそれだけでは済まないところもあるように思うのです。

 

「殿上闇討」には次のようなくだりがあります。

 五節には、「白薄様・こぜむじの紙・巻上の筆、鞆絵かいたる筆の軸」なんど、さまざま面白事をのみこそうたひ舞はるゝに、

 

ここで「面白事をのみこそうたひ舞はるゝに」って何なのでしょう?河出文庫の古川日出男訳『平家物語1』では、このあたりは次のように訳されています。

 さまざまに面白いことを詠みこんだ歌をうたい、舞っております。

 

これらを対比させると、「詠みこんだ歌をうたい」が「のみこそうたひ」に対応するのかと思われ、あまり納得もできませんが、そういうものかと考えていました。

 

『新日本古典文学大系』 の『平家物語』で該当箇所を確認すると、次のようになっていましあ。

 さまざま面白き事をのみこそ歌ひ舞はるるに、

 

なるほど!「のみこそうたひ」とは「のみこそ/うたひ」であり、「のみこそ歌ひ」だったのかと思い知りました。古典文学の専門家からすれば、当たり前の解釈なのかもしれませんが、仮名と漢字が適度に混じっていないと、素人には意味がとれない事を実感しました。

せむずるところ

『平家物語』を暗記しようと思い立ち、「祇園精舎」から覚え始めています。覚えたところで何かあるわけでもないのですが、記憶力の活性化に繋がれば良いと思っています。それはともかく、今は「殿上闇討」の中ほどまで覚えました。もう少し(あと数か月くらい?)で覚えきると思います。

 

「殿上闇討」は、平清盛の父親である忠盛の物語です。忠盛が鳥羽院の御願寺である得長寿院を建てたことで上皇に気に入られて昇殿することになったものの、殿上人に妬まれることになったという話です。ここで次のようなくだりがあります。

「われ右筆の身にあらず。武勇の家に生れて、今不慮の恥にあはむ事、家の為身の為、心うかるべし。せむずるところ、身を全うして君に仕ふという本文あり」とて、兼ねて用意をいたす。

 

『平家物語』を覚えるにあたり、『新日本古典文学大系』に収録されているものを参照しています。上述した引用の「せむずるところ」というのが何なのか疑問に思ったのですが、注釈がついていません。また現代文に訳したものもないので、疑問を解決する手掛かりもありません。


意味がわからなくても暗記はできるので、気にせず先に進んでいたのですが、ふとしたきっかけで『新編日本古典文学全集』に収録されている『平家物語』を参照してみました。すると「せむずるところ」に注釈があり、次のように書かれていました。

22. 元和版「所ろ詮せんずる」


さらにこちらは現代文訳もついていて、「結局」となっていました。


これはひとつの解釈なのかもしれませんが、納得しました。

Wizardryで冒険を始める前にマップを用意する

Windows10上でPC98エミュレータ「T98-NEXT」を使い、「Wizardry COLLECTION」のWizardry #1をプレイしてみようかと思っています。過去にPC-9801vm2でプレイした際には、ダンジョンのマップを方眼紙に記録していました。今回もそれでも構わないのですが、このゲームに没頭できるだけの時間を確保することは出来ないと思いますし、記録を紙ベースで残すと保管する手間が大変なので、別の方法を考えます。

 

今は何かの記録を残していく場合、TiddlyWikiを使うようにしています。ですからWizardryの冒険に先立ち、TW5のファイルをひとつ作成しました。Wizardryの情報も、PC98エミュレータの情報も、いろいろな情報を記録していくつもりです。そうなるとダンジョンのマップもTW5に記録していこうと思います。

 

マップは20x20なので、TW5のテーブル機能を使えば表現できそうです。しかし単なる壁と扉の区別が必要ですし、場合によっては注意事項をメモしたりする事があるかもしれません。そのような要望を満たすのは、TW5のテーブル機能では難しそうでした。そこで次善の策として編み出した方法を使うと、なんとかマップを表現できそうです。ただし手作業で書き下すのは大変なので、Pythonで雛形を生成させるようにしました。これでマップの問題は解決です。

 

#!/usr/bin/python3

print("|tc-table-no-border|k")

print("|", end="||")
for j in range(20):
    print(" %d " % j, end="||")
print("")

print("|", end="|+|")
for j in range(20):
    print(" ----- ", end="|+|")
print("")

for i in reversed(range(20)):
    print("|",i, end="|||")
    for j in range(20):
        print(" [[%d,%d|WxLyP%02d%02d]] " % (j, i, j, i), end="|||")
    print(i,"|")

    print("|", end="|+|")
    for j in range(20):
        print(" ----- ", end="|+|")
    print("")

print("|", end="||")
for j in range(20):
    print(" %d " % j, end="||")
print("")
#[EOF]



T98-NEXTで「Wizardry COLLECTION」

かなり前に「Wizardry COLLECTION」を買いました。これはPC-9801板のWizardry#1~#7をWindows 95/98/Me上で動作するPC98エミュレータを利用してプレイする商品です。2024年の現在は勿論ですが、これを購入した当時もPC98は持っていませんでしたが、過去にはPC-9801vm2を持っていました。そのPC98でWizardary#1~#3をプレイした思い出があったので、懐かしさのあまり購入しました。しかしプレイすることもなく、そしてまた捨ててしまうこともなく、今日まで放置したままになっていました。


ふとWindows10上のPC98エミュレータでWizardryは動くだろうかと思い立ち、Webを検索してみると「Windows 10でWizardry Collectionをやってみる」という記事を見つけました。特に問題なく動作するようですので、久しぶりに動かしてみる気になりました。

 

製品そのものには「Anex86 for Wizardry」が同梱されていましたが、Anex86自体は2024年時点ではWeb上から消えているようです。その他にもPC98エミュレータが色々あるようですし、先のWeb記事では、製品同梱のAnex86の他にT98-NEXTを使っても動作するようです。既に実績のあるAnex86やT98-NEXT以外を使ってみようかとも思ったのですが、それは別の機会として、T98-NEXTで動かしてみることにしました。


T98-NEXTのサイトは存在するようですが、開発自体は止まっているようです。入手したのは「V1.00 build May 25 2010(17:39:40)」です。ZIP形式のファイルをダウンロードし、展開するだけでした。インストーラも何もありませんでした。T98-NEXTの使い方に関するWeb上の記事では、ドライバを入手して配置するなどの手順が記されていることがありますが、そういう必要もありませんでした。

 

先のWeb記事でも書かれていますが、特に何かすることもなく、あっさり動作しました。これからダンジョンに行くかどうか決心はついていませんが、少しずつプレイしていこうかと思っています。