2025-01-19

『氏名の誕生』に続いて『女の氏名誕生』を読む

昨年図書館で『氏名の誕生』を借りて読んでみました。とても面白く勉強になったので、手元に置きたくなり、図書館に返したあとで、書店で購入しました。その後『女の氏名誕生』が出版されているという話を耳にしたので、またもや図書館で借りてみました。結論としては、この本も面白く、いろいろと知らなかった事柄が多く、ためになりました。読み終わったので図書館には返却しますが、手元に置いておきたいので書店で購入しようと思います。

 

当初は、図書館で読むだけで十分かと考えていました。女性の名前というと、江戸時代のころなら「おはな」のように「お」がついていて、明治以降には「花子」のように「子」がつくようになっているのは、知っていました。さらに歴史を遡ると、「蘇我馬子」とか「小野妹子」のように「子」が付いているのは男性名とはわかっていました。平安時代には「中宮定子」とか「建礼門院徳子」のように女性名に「子」がついているので、明治になって復興したのかという程度に理解していました。

 

しかし本書を読むと、そんな単純な話ではないことがよくわかります。女性の名前には歴史的や社会的な状況があり、それが当時の常識としてあったところに、明治になって氏名が「誕生」したので、その過程に女性名も巻き込まれていく様子が、詳しく語られます。図書館で借りた本は、返す都合があるので、急いで読みました。理解を深めるには、手元に置いてゆっくりと再読したいところです。

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