『LaTeX2ε美文書作成入門』には、以下のような記述があります。
LaTeXには自動で図・表を配置するfigure環境,table環境があります。
つまり図には「figure環境」を、表には「table環境」を使うという事です。さらに同書では「表の場合はキャプションを上に書くというルールがあります」という記述もあります。このように図と表は、同じようなものではありますが、ルール上の違いもあります。ただし似たような使われ方をすることもあり、一般に「図表」のように呼ばれていると思います。
図表は、似ているとは言っても、別物ですので、「図」は図として、「表」は表として、別々に番号を振っていくものだと思っています。ところが先日読んだ書籍では、「図表」として文字通り同一視されていたので驚きました。図も表も区別することなく、「図表1では」とか「図表4には」とか、まとめて一連の番号を振っていたので、不思議でした。これは日本語で書かれている訳ですが、もし英訳しようとしてたら「図表1では」をどのように訳すのでしょうか。「Fig. 1」としたら「図1」となってしまいますし、「Table 1」としたら「表1」となってしまいますから、「図表1」に対応する英語表現は無いと思います。
仮に執筆者が勘違いをしていたとしても、書籍として出版されるまでの間に出版社の校正部門のチェックを受けるはずですので、その段階で指摘されるのではないかと思います。ところが「図表」のまま出版されてしまった事は、どのように理解すればよいのかわかりません。
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