2022-09-12

特急北斗

北海道新幹線が札幌まで延伸すると並行在来線となる函館本線は、ほとんどが廃止される風向きになっています。このままでは貨物輸送が分断されてしまいますが、朝日新聞が「函館線を貨物線として維持、国が協議へ 北海道やJRと 旅客と分離」という記事を掲載しました。今後の動向を見守るしかありませんが、少なくとも鉄路が消えることは回避されるかもしれません。鉄道による貨物輸送が継続されるとしても、長万部以南の並行在来線が廃止されるのは、少なくとも現時点では決定ではありませんが、ほぼ決定に近い状況だろうと思います。

 

2022年現在、函館と札幌の間には特急北斗が運行されています。長万部からは室蘭本線を経由するため、北海道新幹線が札幌まで開業し、並行在来線となる新函館北斗から長万部が廃止されたとしても、長万部と札幌の間を運行することは可能です。しかし運行されるのでしょうか。

 

特急北斗の役割は、いろいろあるかと思いますが、函館と札幌の間を結ぶことでしょう。新幹線が札幌まで延伸されたら、その役割は新幹線に譲ることになります。そうなると特急北斗が長万部と札幌の間を結ぶ特急として継続されるのかが問題になります。沿線には、洞爺とか、東室蘭や苫小牧のような主要駅がありますが、そのために特急を走らせる必要があるのでしょうか。洞爺なら長万部から普通で40分くらいですから、長万部を発着する普通列車を増発すれば良いような気がします。苫小牧なら南千歳から普通で20分くらいなので、エアポート快速と連絡する普通列車を増発すれば間に合いそうな気がします。

 

北海道新幹線が札幌まで延伸開業すると、小樽から長万部経由で函館までの観光ルートは大きく変わることになります。今はCOVID-19により鉄道利用者が減っていると思いますが、それ以前には青春18きっぷなどを利用する乗客や、北海道観光をしようとしている外国人旅行客を多く目にしました。そういう光景は見られなくなると思います。

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