2021-05-30

「月刊みんぱく」(2021年6月号)のエッセイ「千字文」

国立民族学博物館の友の会に入っていると「月刊みんぱく」を送ってきます。表紙をめくると最初にエッセイ「千字文」があり、2021年6月号はピーター・バラカンさんの「音楽こそメッセージである」でした。

音楽メディアの時代変遷をみると、昔はレコード(LPやSPとか、ドーナツ盤もありました)でしたし、CDに変化し、最近は音楽配信が「主流」のようです。音楽に多額を費やしている人によっては、デジタルよりはアナログの方が良いのだとか、デジタルならばビットレートや分解能が云々とか、相当拘りがあるようです。

ところがエッセイの著者は「いい音楽を楽しむ媒体は何でもいいと、個人的には思います」と書いてみます。僕も同意します。音楽好きの中には、機器に如何に多額を費やしているかとか、ノイズが少なくするために電源を強化しているかとかケーブルに拘っているかなどテクニカルな方面に関心が惹かれているようで、げんなりすることがあります。

昔のラジオの時代であっても、AMラジオよりはFMラジオの方が音質が良かったし、少しでも良い音で聞きたい気持ちは分からないでもありません。しかし音楽が心に訴えかける力は品質で変わるようなものではないと思うし、音源にノイズが乗っていようが、再生機器がプアーであろうが、音楽の愉しさは変わらないと思います。

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