少しずつ読んでいた『マイ・ストーリー』を読み終えました。どのような時に、何を考えて、どう行動してきたのかについて語られており、とても参考になりました。
興味をひいた箇所は数多くあるのですが、「エピローグ」にある記述には考えさせられました。
これまで何度も訊かれてきたので、ここではっきりと言っておきたい。私は政治家になるつもりはまったくない。もともと政治を好きになったことは一度もなく、この10年を経てもその気持ちはほとんど変わっていない。政治の嫌な部分には今でもうんざりしている。
アメリカの選挙の仕組みは日本とは異なるかもしれません。しかし本書を読む限りでは、バラク・オバマが議員に立候補したときも、大統領選挙に出馬したときも、常に応援演説で駆け回っていたようです。それが選挙の投票数に対して影響を与えたのかは、本人でも分からないでしょう。しかし応援演説を聞いている側からすると、応援演説の中に政治を嫌っているという気持ちを感じたら、応援されている候補者に好印象は持たないのではないかと思います。ミシェル・オバマが応援演説で訴えたのは、個人の気持ちとして政治が好きとか嫌いとかということではなくて、バラク・オバマが議員として大統領として相応しいのかを、納得してもらう材料を提供することだったと思います。しかしながら、そのような応援演説を聴くことで、ミシェル・オバマ自身も選挙に出馬することを期待する声が出てきているのでしょう。ひろく自分の主張を訴えたりしていると、本人の気持ちには無関係に、出馬を待望する声があがるのは、日本でも同様です。
ミシェル・オバマの件から離れて、もっと一般的に考えれば、何か行動している事柄に対して、外野から(本人の気持ちを誤解した)オファーがあるのは、よくあるのではないかと思います。
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