ジャレド・ダイアモンドの『文明崩壊』は、当初想像していたよりも興味深い内容でした。まだ下巻を読み始めたばかりですが、先に巻末の「参考文献」に目を通したところ、次のような記述がありました。
第16章の冒頭で要約した12の環境問題については、今までに優れた文献が数えきれないほど出版され、政府や各種団体がとるべき行動を示している。それでもなお、多くの人が胸の内で、“自分” 個人がいったい何をすれば事態を変えられるのかと問いかけているのではないだろうか?
そして「少なくとも6つは、効果を期待できる方法がある」と文章は続きます。その6つの方法について、ここで書こうと思っているのではありません。方法が幾つあろうとも、もっとも大切なことが書いてあるのです。
最初に言って おかねばならないのは、個人がひとつ行動を起こしたからといって、いや、3週間同じ行動を続けたからといって、すぐに変化が起きるのを期待するなということだ。もし変化をもたらしたいなら、生涯を通じて、根気よく複数の行動を続けなくてはならない。
実に至言だと思います。何をするのかも大切かもしれませんが、「生涯を通じて」、「複数の行動」を続けていく必要があるでしょう。
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