理解が不足している事項は多々あるのですが、そのひとつが「不動点」です。印刷教材の「3 単調関数・逆関数」の「課題 3.C」には「関数f(x)=x^2 - 5/4を2回合成させて動かない点を求めよ」とあります。「動かない点」というのが要するに「不動点」ということらしいのですが、関数における不動点というのが概念的にわかりません。
微分に関する書籍には「不動点」について書いてありますが、たいていは以下のような感じです。ここで引用しているのは平凡社の世界大百科事典にあった記述です。
Xを集合とし、fをXからX自身への写像とする。Xの点Pに対しf(P)=Pが成り立つならば、Pをfの不動点、または固定点という。ここにあるようにf(P)=P(もしくはf(P)-P=0)となるように計算すれば、表面的には問題が解けます。計算のテクニックがあるとしても、計算すること自体は難しいということもありません。
しかし「f(P)-P=0となるPを固定点と呼ぶ」と言われても、「それで?」としか思いません。概念がスッキリしないのです。「不動点」というのは、いろいろと応用の効く概念らしいのです。スッキリしませんが、納得できるように考えていこうと思っています。
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